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自営業者、投資に全ツッパできない問題

自営業者とサラリーマンそれぞれメリットデメリットがあるのですが、「自営業者、投資に全ツッパできない問題」、これは自営業者の大きなデメリットだなとふと思いました。

 私は自営業(自転車店)をやっているのですが、自営業者は仕事とプライベートのお金が混じってしまっています。
 ですので、通帳にあるお金は全額を自由に使えません。サラリーマンだと決まった給料日に決まった額が振り込まれるので、資金計画は遥かに建てやすいと思います。
 本記事では、自営業者はサラリーマンより多めに資金をプールしておく必要がある理由と、どれくらいプールしておくべきかを解説します。


時間差のある入金、出金

 業種にもよりますが、大体の事業ではお金の入金と出金に時間差があります。
 先に物品やサービスを提供し、時間差で入金されるケース。先に物品やサービスを仕入れ・販売し、その後入金するケースなどです。

 大金が手に入る仕事をしたけど、入金されるのがだいぶ先で、その間に現金が枯渇して倒産。いわゆる黒字倒産ですが、そうならないためにある程度現金を持っておかないといけません。

税金

 税金に関してはサラリーマンも 自営業者も同様に払わなければいけないのですが、サラリーマンは毎月の給料に分割されて払うことになります。
 対して自営業者は一括で払ったりするものが多く、そのための資金をプールしておく必要があります。
 例えば、所得税、住民税、消費税なんかは一度でドカッときます(金額により中間納付とか分割納付可能なものもあり)
 あと、税金ではありませんが、国民年金・国民健康保険なんかもあります。私は国民年金は2年前納をしているので、2年に一回約40万円クレカ引き落としされます。

生活防衛資金

 生活防衛資金というのは 「事故 怪我 トラブルなどで長期間 働けなくなった時のためのお金」です。
 だいたい 生活資金の3ヶ月から半年分程度が目安になります。

 サラリーマンで独身の方であれば平均が だいたい 月15万円ぐらいの生活費なので、45万から 90万ぐらいとなります。
 ですが、自営業者の場合 それにプラス 自身の事業の固定費があります。
 例えば 家賃 10万円であれば それの3ヶ月から半年分というと だいたい30万から60万 余分に 生活防衛資金を持たねばならないという計算になります。
 その他にも様々な 固定費がかかるため サラリーマンに比べて 生活防衛資金が高額になってしまいます。

撤退資金

 撤退資金。これはサラリーマンも多少は持っておかなければならないものだと思いますが、自営業者に関してはもっと高額になります。
 サラリーマンであれば 退職してまた新たに就職するまでのつなぎの期間の資金となるでしょうか。
 
 自営業者の場合は事業を撤退するための資金 (言葉の通りなんですけども) そのものになります。
 例えば借りている店舗の現状回復費用や店舗の内にある什器や設備などの撤去費用などです。

どれくらいの資金をプールしておくべきか

 ちなみに、私はこれらの資金をだいたい300万円程度と見積もり、最低限保有するように努めています。
 内訳としては 生活防衛資金が100万円。 仕入れの支払いや税金のために持っている資金が100万円。撤退資金が100万円。といった感じになります。

 ですので、投資をする時には その300万を除いたお金でもって投資をしなければなりません。
 もし自分がサラリーマンだったとしたら 生活防衛資金を多めに100万円取っておいて、それ以外を投資に全ツッパするみたいな戦略が取れるのですが、それができないのが何とも歯がゆく思っています。

まとめ

 私は投資にほぼ全財産をぶっ込みたいのですが、上記の通りできません。できませんが、安定した事業運営のための保険だと思って会社口座に300万円は死守するようにしています。


 ご拝読ありがとうございました。他にも記事いっぱいあるのでよかったら読んでくれると嬉しいです。

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