マガジンのカバー画像

自転車屋開業マガジン(短い記事)

126
自転車屋の開業に役立つ記事を投稿しています。主に短い記事が中心です。
運営しているクリエイター

2021年10月の記事一覧

中古部品をあげてはいけない

 自転車屋をやっているとよく言われることがあります。それは「中古の部品ないの?」格安、あわよくば無料で自転車が直ればいいなという欲から発せられる言葉です。  「損して得取れ」精神で受けてはいけません。私の経験から言うと、集めてはいけない客層が集まる結果になります。詳しくはこちらの記事に書きました↓  上記の記事に加えてもう一つ、大事な点があります。  両立スタンド交換を例にします。仕入れ値は700円程度、交換工賃込みでだいたい2500円前後の料金です。利益は1800円と

成功するかどうかは、運ゲーなので、ドヤらないこと

 起業や独立開業が成功するかどうかは、運の部分が非常に強いのですが、成功してしまうと何が成功に起因したのかということをポジティブに考え出します。  つまり、この行動が良かった、この考え方が良かったなど、自分のことをポジティブに評価し出すのです。行き過ぎると自分の実力一本で成功したと思い込み始めます。こうなると非常に危険です。  例えば、ただ場所が良かっただけなのに、自分のことを敏腕社長だと思い始めると、ライバルができた時や立地の有利が効かなくなった時に改善策を考える際の妨げ

できることよりしたいことが大事

 50代ぐらいからの起業が非常に増えてるというネット記事を見ました。中高年へのリストラが増えていますし、年功序列・終身雇用ももはや昔話。割増退職金をもらって、その資金をもとに企業というのは合理的ではあります。  その記事の中では、何人かの方がもともとどういう職業で、なにで起業したのかということが書いてたのですが、大体は前職の経験を生かしたことで起業していました。  起業というと、だいたい自分ができることで起業するというケースが非常に多いと思うのですが、それに加えて、起業を通

自転車の値上げが続く、次の一手

自転車の値上げが止まりません。自転車だけではなく、補修部品の値上げも続いています。1年に通常は1回程度なんですが、2回3回と上がっており、さらに今後も値上げが続く傾向です。 そして、値上げがあっても値下げは恐らく今後一切ないと思われます。 ということで、自転車の販売台数はそのうち頭打ちになるでしょう。そして、それにかわって自転車の修理の件数は右肩上がりになっていくと予想されます。 ですので、今後は修理に力を入れていきたいと私自身は思っていますが、その次の一手も考えていきた

電動自転車のバッテリーも盗まれる時代

 最近始まったことではないのですが、電動自転車のバッテリー盗難が相次いでいるようです。メルカリなんかでも検索してみると、バッテリーの出品がけっこうあります。  もちろん、すべてが盗難品だとは思いませんが、盗難品も出品されていることは、逮捕されたバッテリー泥棒がフリマアプリで売ったと証言していることから間違いないようです。  バッテリーは年々高容量化、高額化しており、泥棒の格好の標的です。  しかも、自転車本体と違い、フリマアプリで出品されているものが自分のものであること

小さな得で大きな損をする

 小利大損という言葉をご存知でしょうか。  読みと意味は… しょうり-だいそん【小利大損】 わずかの利益のためにあくせくして、かえって大きな損をしてしまうこと。また、わずかな利益を得ようとして、より大きな利益を逃してしまうこと。  私の以前勤めていた会社(自転車屋)の社長は非常に細かく、メーカーなどの取引先に事あるごとにクレームを入れていました。少しでも自転車に傷があれば返品、値引きを迫り、保管汚れ程度でもクレームを入れる始末で怒鳴りつけることもしばしば。  すごく嫌

【自営業】つまらない世間話をしに来るおじさんは相手にすべきでない

 上記の記事の補足というか、なぜ、しゃべりに来るおじさんが有害なのか、相手にすべきでないのかについて書いていきたいと思います。  …。  書いてみた結果、非常に差別的な文章に仕上がってしまいました。すいません。  まず、お金がない。お金があるならしかるべき場所にお金を払って行っているはずなのです。  つぎに、人間関係が希薄。彼らは家族や友人とのつながりが薄いです。リアルな人間関係がしっかりあれば、用事もないお店にしゃべりに行きません。  なぜ、世間話をしに来るおじさ

他店、同業者を叩くのはやめよう

 「他人を下げても自分が上がることにはならんのやで」強い言葉で他店の失敗を責める自転車屋さんのブログをいさめる言葉を目にしました。その通りなんですよね。  自転車屋をやっていると、いい加減だったり、腕が悪い同業者にたくさん遭遇します。こんなレベルの腕で自転車屋をやっているのかと怒る気持ちをつい文章にしてつづってしまう。私にも心当たりがありすぎました。  実際に、長年営業していても素人レベルの腕の自転車屋さんはたくさんいます。フランチャイズやチェーン店、家電量販店のスタッフ