人材育成について5/6
タイトルもルールから要素に変更しました。
前回も要素を上げただけでした。
今回は少し複雑になると思います。
5つ目の要素は、新入社員は「対立概念のリンクが苦手」です。
多くの大人もそうかもしれません。
具体的にいうと、抽象化と具体化(理論と実践)
の双方向での理解が苦手です。
全てにおいて、抽象的なものを説明する際に具体化して説明しなければなりません。
ここで一つの問題が起きます。
抽象的な物を具体的に説明した時に、
具体的な箇所”だけ”理解してしまうと
その後の応用が皆無になります。
抽象化ー具体かという理解の中で重要なのは、
抽象というフレームワークがある前提で
具体A、具体B、具体C、具体Dを見て
そこの共通項である抽象Xを見つけ出す必要(抽象のフレームワーク)があります。
抽象フレームワークがない状態で、具体Aを理解しても、
それ以降の共通項を見つけ出すことができず、応用ができません。
そのため、常に1からの学習、場当たり的な対応になります。
一般的にいうと、”全く育っていない、、、”でしょうか。
実は、この手の問題は、学歴が高い人と相関関係があると思います。
(データはとっていません。感覚です)
物分かりが良い人は、自分の中でなんらかの抽象化、理論化を行なっています。
「この時はこうだな」「この場合はこうだ」など応用が効きます。
やはり、勉強と相関があるのでしょうか。
「概念のプラットフォーム」を見てください。
INとOUTは、玉石混淆でよくわかりません。
ただ、フラットフォーム(共通枠)でそれらを消化することにより
抽象的に理解することができます。
そこで「これとあれは、”赤”で共通しているな」「長さで共通しているな」
「同じに見えるけど、どこが違うのだろう」と予測することができます。
経営学において、実践に勝るものはないと言っても過言ではありません。
しかし、それらを抽象化してプラットフォームで理解しないと
毎回同じ失敗を繰り返します。
「俺は実践でやってる。実践が1番だ。これまでそれで成功してきた」
と言う人も
知らず知らず、自身の中で理論化を無意識にしています。
なので、うまくいっているのです。気づいていないだけです。
この理論化つまり、抽象のフレームワークを意識的にできるようになると、より高いレベルに行けると思います。
コンサルが基本的に行うのは、実践の抽象フレームワーク化とその提案です。(コンサルはなぜあんなに儲かるのか)
りんごが1つあって、もう1つ買うと全部で2個です。
これは、1+1=2と言う抽象フレームワークがあるからです。
なので、バナナが1本+1本は2本です。
車が1台+1台は2台です。
これが実践と抽象のリンクです。
これをより複雑にしたのが、実社会でしょうか。
そう言う意味で言うと、もしかしたら、私たちが生活している実態は
もしかしたら、全て数式化(抽象化)できるかもしれません。
少し、脱線しましたね、、、毎回ですが、、、
この理解をするためには、
相手に抽象フレームワークを持ってもらうしかありません。
本来ならばそれを教えるのは、大学なのかもしれません。
しかし、大学の授業で言うと、、、
おおよそ、偏っている気がします。
その点、経営学は縦横無尽に行き来する学問なので、教えやすいのですが、、、
ただし、実践経験のない学生には経営学はあまり相性が良くないかもしれません。
社会人には、相性が良い学問です。
だって、社会に出れば、全て経営ですもの。。。
ちなみに、土屋研究室は、このようなフレームワークを徹底的に教え込みます。それがないとレベルアップができません。
ゼミ生を持つのは、3年後か、、、
これまでずっとゼミ生がいたので、今の時間は違和感ですね。
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