見出し画像

動画編集で大事にしていること

僕は、今年の4月から大学の中国語研究室でSA(Student Assistant)を務めている。SAになると先生方のちょっとしたサポートから、中国語授業履修者の学習サポート、ホームページの更新、新規教材開発などいくつかの業務があるのだが、先月は動画編集の依頼を受けた。

実は、中国語授業の一環として、6月に履修学生と中国人留学生との交流会を企画・実施し、その様子を複数台のビデオカメラで記録して保存していた。来学期以降のガイダンスで資料の一つとして使うため、イベントの様子がわかるように撮った映像をまとめて編集してほしい、という依頼だった。

8月中に、ということだったが、修正依頼がくるかもしれない、というのと今週は時間があったので空き時間を使って動画を編集し、つい昨日完成した。
今日の記事では、動画編集するときに自分が大事にしていること、をいくつか書いておきたいと思う。

当日は1時間以上のイベントで、カメラは複数台、記念撮影にはドローンも使用した。そのため、撮れた映像はかなりたくさんあった。しかし、動画は2分程度にまとめなくてはならない。まずは、2分をどのように使うか考えるところから始めた。

イントロ
(キャンパスがイメージできる全体の映像・当日の天気がわかる、かつ人が映っていない空を映したような映像)←編集するときに使えそうだったので当日撮影していたときに自分が撮っておいたカットだった。
イベントの様子(Part1)
イベントの様子(Part2)
エンディング(ここはドローンで記念撮影をした映像を使おう)
オプションでイベント後の一コマ(オフショット的な感じで。)

ここで、僕が大事にしているのは、「この映像は誰に見せるものか」というところだ。イベントに参加した人が、記録としてみたいのか。企画した側が今後の参考として残しておきたい映像なのか。それとも全くこのイベントを知らない人にPRするものなのか。ここは素材を選んだり構成を考えたりする上で大事なところだ。
また、動画編集を依頼してきた人(今回なら担当の先生)がどんな動画になることを望んでいるか、相手の期待みたいなところを読み取っていくことだ。
今回なら、できるだけ積極的に中国語で会話しているシーンがいい(全体が見えるよりも会話の輪に入っている映像で、音声がはっきりしている方が大事)とか、
ドローン映像は受けが良かったから動画に入れ込んだ方がいいかな、とか。

今回は、このようなイベントを開催したのは初めてだったので記録の意図もあるが、大きな目的は来学期中国語クラスを履修しようと考えている人向けの”こんなイベントも開催してますよ”という動画だ。

それを基準に映像を選んでいく。
一通り、保存されているすべての映像をチェックして、使えそうな部分をメモする。中国語で会話しているシーンが多いので、中国語の会話内容的にどこで区切るのが不自然ではないか、ということも意外に重要になってくる。

それと、もう一つ大事になってくるのは、映像に映る人が偏っていないか、ということだ。できるだけ偏りなくみんなを少しづつ取り上げたほうが、イベントの活気が伝わるし、「どの参加者も積極的に参加しているんだ!」ということが伝わりやすくなるはずだ。ここも、先生方が期待しているところ・意図を意識して浮かび上がってきたポイントのひとつだ。(色々調整した結果、最終的にはほぼ全員が会話しているシーンを取り上げることができた)

他にも、どんなテイストの動画にするか、で選ぶ素材は変わってくるのでこのスタンスを決めるのも大事になる。真面目がいいのか、ちょっと面白おかしい感じがいいのか、イケイケな感じにするのか、といった具合だ。
今回は、授業の一環なのであくまでも真面目にやってることがベースだが、交流会でもあるので楽しく、活発な雰囲気が出るように映像を選んだ。

構成を考え、使える素材が揃ってきたら、あとはiMovieを使って動画を繋げていく作業になる。(凝ったことをしなければ、ここは実はそんなに難しくない)

必要なところにはトランジションを入れたり、タイトルだけ文字を入れてみたり。
できるだけシンプルになるように心がけた。

と、ここまでは順調に見える。
先生方とはイベントの企画段階から関わっていたのでイベントの意図も多少はわかっているつもりだし、自分なりに考えて大事にしたいとことを意識して進めてきた。が、最後に大事なのが、BGMだ。

ここに関しては、音楽的センスがないと、、、きつい笑笑
(センスじゃないところで言うと、画像やドローン映像には音がないからBGM大事になる、でも会話シーンはBGM控えめがいい。くらいの配慮は必要。でも色々な種類のBGMはどう組み合わせるのが雰囲気に合うかわからないから、デフォで入っているオーディオ音源に頼るしかない!!)

ってなったときに、iMovieは心強い。
動画の尺に合わせて、結構色々な選択肢から音源を選ぶことができるし、いいな、と思った部分をそのまま持ってこれる。歌詞がある曲とか、それこそ難しいので、歌詞がないBGMくらいがちょうどいいのだ。

ちなみに、今回の動画では
前半:spacey club
後半:明るい
というチョイスをした。

で、最後にちょっと調整をして、作業時間としては3−4時間くらいだろうか。
完成した。
最後にファイルにアップして、2、3回は見直す。


昨日、先生方にメールで送信した。
3人の先生から、大きな修正点もなく、好反応をいただけたので嬉しかった。

今回、自分的には割とうまくいったので、
プロでもないしiMovieしか使えないくらいだけど、”自分が動画編集するときに大事にしていること”というテーマでもっともらしく記事を書いてみた。笑

思い返せば、動画編集に興味を持ったのも、最初のきっかけは高校時代。
部活の中でモチベーションビデオという名のPVみたいなものを先輩と作ったことから。大学ではドローン映像の編集なんかを通して興味を持つようになった。

その力がSAという業務で活かせて良かった。
動画編集の技術は決して高くないけれど、”丁寧な素材選び”とか”相手が期待しているポイントを考える”とか、そういうところで評価される動画が作れたら良いな、と思っている。動画編集も、経験を重ねていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?