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変身×カフカ


毎日投稿24日目。ここ2週間は順調に日をまたがずに投稿できている。     今日は1冊の本を紹介したいと思う。ここ2〜3日で読み終えたのがこちら。

フランツ・カフカ作 『変身』

この本も山口周さんの著書『独学の技法』で紹介されていたものだ。

この物語は、ある朝、主人公のグレーゴルはベッドの上で目を覚ますと、自分が巨大な虫になってしまっていることを発見する、という現実的にはあり得ない場面から始まる。

この本が書かれたのは1912年(出版は1915年)ということで、今から100年以上も前ということになる。舞台は第一次世界大戦直後のドイツ。今の生活からは考えられないような「歴史の教科書に載っている時代」の話だ。

あとがきの解説によれば、このような文学は実在主義文学と呼ばれるらしい。恥ずかしながら初めて聞いたジャンルだった。普段はあまり小説を読まない僕にとってはどこかしっくりこないところが残ったまま話が終わってしまった。

何に違和感を感じたのだろうか。よく考えてみると、ありえない設定なのに家族はいたって落ち着いていて、普段通りの生活を続けている。そこにパニックは起きない。冷静というか、冷酷というか。

ここでカフカが訴えるテーマは「不条理・不合理」という似て非なる言葉についてだろう。この小説からだけでは読み取れない、考えきれていない部分が多いが、重要なテーマだ。

まだまだ、自室の本棚にはたくさんの本が並んでいる。次は数あるストックの中から脳科学系の本を読んで見たいと思っている。あまりジャンルにこだわらず、この夏休み期間の間に様々なジャンルに触れておきたい。

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