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習慣の動物園

習慣の不思議な力 – 自動運転のような日常

習慣とは、一言で言えば
脳の自動運転機能」ですね。

例えば、朝起きて歯を磨く行動。
これは、ほとんど無意識に行っていますよね?
「今日は左から磨こうかな」と
毎回考える人は少ないでしょう。

では、なぜ習慣はこんなにも
私たちの生活に根付いているのでしょうか。

米国の実見心理学者の
ウィリアム・ジェームズは
習慣を「自動性」と定義しました。

つまり、
適切な状況で自動的に行動できる能力です。
面白いですよね、まるでロボット🤖みたい…

でも、
習慣は"ただの機械的なものではありません"
ジェームズは
神経系を味方にする」と言っています。

つまり、習慣は私たちの
大切なサポーター」なんです。

考えてみてください、
毎日の朝食後に歯を磨く、
通勤路は基本的に左側を歩く
これらは意識しなくてもできること。

これがなければ、
私たちは毎日の行動に迷い、
時間を無駄にしてしまうでしょう。

特に「読む」という技能は
習慣と深い関係があります。
人間は自然に話すことを学びますが、
読むことは訓練が必要。

そして一度読むことを覚えると、
目にした言葉を読まずにはいられなくなります。
今この文章を読み進めているのも
まさに習慣(脳の自動運転機能)の力

脳のクセを知る

毎日のコーヒー
通勤のルート
夕食の準備
そして歯を磨く習慣。

これらは私たちの生活の中の
見えない動物たち」です。
目的を意識せず、
無意識のうちに行っている
これらの習慣が、
実は私たちの日々の生活を
大きく左右しています。

習慣は、
目標や強い信念よりも、
過去の行動の繰り返しによって形作られます。

ジュディス・オウレットと
ウェンディ・ウッドの研究によると、
特に日常的なルーティン行動は、
目標や意図よりも
「それまでに取ってきた行動の"頻度"」が
重要であると提唱しています。


面白いですね!
では、
無意識の反応から生まれる習慣は
どのようなものでしょう?

例えば、
携帯の画面をチェックする
友人宅でついお菓子を食べる…

これらは、
意図せずとも行ってしまう行動です。
時には、
意図したよりも時間を使いすぎたり、
食べ過ぎてしまうことも…

習慣には、
当初の目標や意図から
離れていく性質
があります。

これは、
私たちの行動の
不思議な側面を理解する上で
重要なポイントです。

そして、心の習慣も存在します。
長年の経験から、
特定の状況に対して
無意識に同じ感情や考えを抱くようになります。

これが、心の習慣です。
しかし、
心の習慣はときに
有害にもなり得ます。

強迫性障害のように、
特定の考えから逃れられず
嫌な感情が反芻(はんすう)・
ループしたり、堂々巡りして
日常生活に影響を及ぼすこともあります。

心の習慣は、
私たちの感情や反応を
形作る上で大きな役割を果たします。

習慣の動物園を歩いてみると、
私たちの生活は習慣によって
大きく形作られていることがわかります。

身体的な行動だけでなく、
心の習慣も
私たちの行動パターンと一緒に
作り上げている
のです。

では、
次はどの習慣を観察しましょうか?
それでは、また次回!🐾🌟


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