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集中できないとき、思い切って散漫してみる

今日は「散漫さ」と
ブートストラップ」という、
二つのテーマを探求してみましょう。

散漫は集中力が切れた状態や
他の対象物に注意が
持っていかれる状態を指します。

一方で、ブートストラップは
コンピュータの分野で使われる用語で
外部の入力を必要とせずに実行される
自己開始型のプロセスを指します。

ここで使うブートストラップは
自分の力だけでなにかを始め

成長させていく概念です。

散漫さ

まず「散漫さ」の話。
集中力が必要な作業をする時、
「集中!集中!」と
自分を追い込んでいませんか?

実は、そんなに無理しなくても大丈夫。
なぜなら、適度な「散漫さ」こそが
長期的に何かを継続する秘訣なのです。

パソコンの前に座るとき、
どうしても進めなければならない
「重いタスク」と、
比較的ライトな
「軽いタスク」があるでしょう。

いきなり重いタスクに取り掛かるのは、
ちょっとした拷問に近いかもしれませんね。

だから、軽いタスクから始めて、
ゆるゆると重いタスクに移るのがコツ。

いきなり重いタスクに挑むのは、
脳にとってまるで重量挙げのようなもの。
筋肉と同じで、
ウォーミングアップなしに
いきなり重いバーベルを持ち上げようとすると、
筋肉を痛めるリスクがあるんですよね。

脳も同じで、
準備運動なしに重いタスクに取り組むと、
ストレスがたまりやすくなります。

では、どうすればいいのかというと、
まずは「軽いタスク」から手をつけるのがベスト。
これは、脳の筋トレのようなものです。

軽いウェイトから始めて、
徐々に重さを上げていく。
これによって、
脳はタスクをこなす準備が整い、
より複雑な作業にも
対応できるようになります。

軽いタスクをこなすことで、
自然と「やる気スイッチ」が入り、
仕事への取り組み方も柔軟になります。
そして、気がついたら、
あの重かったタスクも
すんなりと進んでいる…なんてことも。

「散漫さ」を活用することもポイントです。
軽いタスクをやりながら、
ふとした瞬間に
重いタスクのアイデアが
浮かぶこともありますからね。
脳は"リラックスしているとき"に、
意外なひらめきを提供してくれるものです

アルキメデスの変態話

古代ギリシャの
学者アルキメデスのエピソードが、
このコンセプトを
完璧に例えています。

彼は「エウレカ!」と叫んだあの瞬間、
ただのんびりとお風呂に浸かっていただけ。
エウレカとはギリシャ語で
何かを発見・発明したことを
喜ぶときに使われる感嘆語です。

アルキメデスの話では、
彼がお風呂に入っているときに、
水の溢れ方から物体の体積を測定する方法
(つまり、物体の浮力がその体積に
等しいという原理)に気づき、
興奮のあまり「エウレカ!」と
叫びながら裸で街を駆け抜けた、
という逸話が残っています。

この話から、
私たちも大切な教訓を
得ることができます。

それは、
常に「集中モード」でいる必要はないということ。

時にはリラックスしている時、
心が解放されている時にこそ、
大きなひらめきやアイデアが浮かぶものです。

お風呂に入っている時、散歩をしている時、
またはちょっとした休憩中など、
日常の「散漫」な瞬間に、
重要な洞察や解決策が思い浮かぶことがあります。

ですから、
仕事や勉強においても、
一見「非効率」や
「手を抜いているように見える」時間が、
実は非常に価値のある「思考の休息」であり、
創造性の源泉となるのです。

アルキメデスのように、
リラックスした状態での
「エウレカ!」を期待しつつ、
時には自分を解放してみるのも、
立派な方法だと言えます。

逆説的ですが、表面的には
非生産的な時間が
結果的に生産性を高める
秘訣になるのです。

ブートストラップ(自助努力)

次に、「ブートストラップ」について。
この考え方は、
コンピューターシステムの起動から
ビジネスやスキル習得に至るまで、
色々な場面で活躍します。

例えば、新しい語学を学ぶとき、
「英語を話せるようになりたい」という
内発的な動機から
基礎的な単語や文法学習を開始します。

外部からの報酬(外発的動機)を必要とせず
徐々にレベルアップしていくのが
ブートストラップ的アプローチです。
→「自助努力」と言えます

しかし、この方法には限界もあります。
全てを自分だけでやろうとすると、
ストレスや疲労が溜まる可能性があります。

ですので、ときには一緒に学んでいる友達や
GPTなどテクノロジーの助けを借りることや、
新しい視点を提供してくれるコミュニティや
留学生の友達と交流できるイベントに
参加することも大切です。

まとめ

一見すると
「散漫さ」と「ブートストラップ」は
何の関係も持たないように見えますが、
実は密接に関連しています。

散漫さによるリラックス状態が、
ブートストラッププロセス中の
創造性や効率性を高めるための
鍵となるのです。

集中散漫
自助努力他者からのサポート
このバランスを上手く取ることが、
新しい活路を開いてくれる力となるでしょう。

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