心理的アクセス

【SHO-SAN】会社の近くで集客イベントはNG!?~工務店マーケティング成功術~

こんにちは

株式会社SHO-SANの高谷です。

本日は集客イベント会場の場所の選定の仕方について書きます。

完成見学会やセミナー、相談会、構造見学会、などの集客イベント実施会場を選ぶ際にとても大事なことです。

・同時に2つ見学会が開ける物件があって今回はどちらを採用しようか。

・セミナーをやりたいがどこの会場で実施しようか

こんな悩みは集客イベントの際つきものですが、その悩みを解決する一つの要素として今回のお題について書きたいと思います。

一般的に工務店はイベントを実施する際、会社の近くで実施をしようとする傾向があるのではないかと思います。会社の近くで実施することは決して悪いことではありません、しかしながら、「会社の近くでイベントはやるべきだ」となっていたら明確に言いますがこれは間違いです。

また、今回のセミナーや資金計画イベントは自社のターゲットのお客様がいっぱいいるエリア・地区でやろう。場所はど真ん中がみんな来やすいだろうから中心地の会場をとってやろう!これも正確に言うと間違いです。

今から言うことがすべての答えなのですが、イベント開催場所を決める時に考慮するのはお客様が「距離的にアクセスしやすい」ではなく「心理的にアクセスしやすい」かどうか。これに尽きます。

よく、この心理的にアクセスしやすい=距離的にアクセスしやすいと捉えてしまっている会社は多いのですが、これは消して「=」ではありません。

どういうことか。図で示します。

心理的アクセス

お客様が、アクセスがいい!!!と感じる根底には、家から近いという距離的アクセスの要因の他にも複雑な要素が絡みます。これを理解してるかいないかで大きく会場選定に差が出るということです。

例えば、同じ家からの距離でも、乗り換えが2回ないと行けないところと1回で済む時はどちらがアクセスがいい!と感じるでしょうか。これが面倒なく辿り着けるかという交通アクセスの良さに該当します。

あるいは、同じ距離で同じ乗り換え回数のイベント会場が2つあった際に、イオンが近くにある会場と近くに商店が一切ない畑のど真ん中の会場だったらどっちが行きたいと思うでしょうか。これが用事のついでになるかという効率的アクセスの良さに関わります。

実際でリガードであった事例ですが、モデルハウスがある三鷹付近でやるセミナーよりも、新宿でやるセミナーの方が人が集まります。

大事なのは全く同じエリアにチラシを撒いたとしてもです。三鷹と新宿のちょうど間にある杉並区に集客をかけたとしても新宿のほうが集まります。これは新宿商業施設が充実していることと各路線で一本でたどり着きやすいというが効率的アクセスと交通アクセスの良さが影響していることの裏返しです。

つまり、極端な話、自社の本社の周りにチラシを撒いたとしても、本社の目の前でイベントやるよりも少し離れた中心駅、中心商業施設でやった方が集客が良い可能性が十二分にあるということです。

繰り返しますが、お客様が優先するのは決して物理的な距離アクセスだけではありません。"気持ち的に行きやすいのか"という心理的アクセスの良さなのです。

まずはわかりやすく心理的アクセスの良さを構成している3要素の総合点の高さで会場を比較してみるといいでしょう。

この真理を是非、次回のイベントから会場選定を行う際に活かしてみて頂けると面白いと思います。

それとついでにですが、集客をかける場所と集客をかけた人が集まる場所を明確に分けて考える必要があります。

例えば、杉並区チラシを撒いたから、杉並区でイベント会場設けなきゃいけないなんてことは全くありません。杉並区にチラシを撒いても人が集まりやすいのが新宿区ならば新宿区をイベント会場とすべきなのです。

よくこちらを混同する方もいらっしゃるので是非とも知っておいて損はないという考え方です。

私は個人的にはあまり学術的な言い回しは胡散臭くて嫌いなのですが、あえていうのであればいわゆる顧客志向ってやつだと思います。

お客様の気持ちになって今までの当たり前や固定観念を眺めてみると思わぬ穴が見つかるものです。

顧客視点

今回はここまでに致します。

工務店領域のマーケティング機能発展を祈って。

株式会社SHO-SAN

代表取締役社長 高谷一起

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