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立命館大学経営学部「経営学部で学ぶ感性+共通テスト」【小論文.comの受験情報】  

 1962年、京都市広小路キャンパスに設置された立命館大学経営学部。その後、1965年にはキャンパスを衣笠キャンパス、1998年にはびわこ・くさつキャンパスに移転。現在、経営学部には約3,000人の学生が在籍し、経営学科と国際経営学科の2学科制を採用しています。


【1】 入試制度  

 3月に実施される経営学部経営学科の入試方式「経営学部で学ぶ感性+共通テスト」は、後期分割方式との併願が可能。より多くの人に選択肢を持ってもらい合格のチャンスの幅を広げたいとの思いから3月入試と2月入試の定員を分けて確保しています。

 また、2023年時点では全国数ヶ所で実施される試験会場での受験が可能なため、実力を発揮しやすい会場を選択できます。立命館大学が指定する大学入学共通テスト科目の得点率が65%(合計得点390点)以上あることが合格の必要条件であり、この条件を満たしていれば立命館大学独自の記述試験の成績のみで合否が判定されます。


【2】 小論文の傾向  

 「経営学部で学ぶ感性+共通テスト」は、知的好奇心・観察力・洞察力・発想力、それらを他者に伝える文章表現力等を通じ「感性」を評価する記述試験にて合否が判定されます。経営学に関する知識確認や実務試験などといった内容ではなく、あくまでも文系理系問わずに経営学に少しでも興味がある人なら誰でも挑戦できる試験内容になっています。

 過去5年では、キャッチフレーズ、川柳、著書、記事、漫画、写真や図などの題材を見て、感じたことや考えたことを1題に対し21行以上30行以内(401字以上600字以内)で記述する論述問題など、非常にユニークな出題形式が特徴です。


【3】 小論文対策のヒント  

 例年、ユニークな出題傾向がある「経営学部で学ぶ感性+共通テスト」ですが、知識確認のような正解がある内容ではなく、比較的自由度が高い問題となっております。そのため、自分独自の観点で自由に発想しながら自身が「なぜそう考えたのか」を主張する小論文形式だと言えるでしょう。逆に言えば「正解がない」入試問題なので、暗記で乗り越えたり類似問題を使ったりなど自分1人だけで対策を行うのはむずかしい形式です。まずは減点を防ぐためにも、指定の文字数を守り論理展開をしっかり行いながら説得力のある主張を述べ、自分の意見を客観的に証明していくなど、基本的な「小論文を書く能力」を身につけなければいけません。

 さらに、過去問をしっかり解きながら傾向を掴むほか、自分が興味ないと感じる分野に対しても幅広く興味を持ち、常日頃から新しい情報を積極的に取り入れる姿勢がプラスになります。さまざまなことに興味を示し問題提起する癖づけも重要でしょう。論理性のある主張展開が求められることに加え、「根拠」の部分で日常生活で考えたことや自身の気づきを盛り込みつつ、自分の「個性」や「主張」としてオリジナリティを表現していく能力も問われます。


【4】 受験の心得  

 全学部の後期分割方式と「経営学部で学ぶ感性+共通テスト」方式の併願が可能なため、「最後まで」立命館大学への入学を諦めない粘り強い受験生の背中を押してくれるような入試方式となっており、しっかりと人数枠が設けられています。前期で合格を決めた周囲の受験生を見て「どうして自分だけ…」と悔しい思いをし、意気消沈している受験生にはぜひ挑戦していただきたい入試方式です。立命館大学が前期で不合格だった場合でも、その悔しさを乗り越え「後期までしっかり頑張る」と決意した人にだけその扉が開かれています。前期ではなぜ不合格だったのかをしっかりと分析し、後期入試に出願しましょう。


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