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『Wow Wow』だけで文化の壁を越えてくるから、音楽ってやつは最高なんだよな



最近、初めて1ミリもわからない言語で歌を歌っているアーティストのことを好きになりました。

Morat

コロンビア出身の4人組ラテンポップバンドです。


↑代表曲の『Cómo Te Atreves』。
ボーカルの方のハスキーな声がとんでもなく素敵です。あと、多くの曲で声を合わせて歌うコーラスが多用されているのも特徴的だと思います。とにかくコーラスがいちいち全部かっこいい!!!一緒に歌いたくなる曲が多いです。


彼らの歌の歌詞は、スペイン語。日本ではあまり知られていないけれど、スペイン語圏では超超人気な国民的バンドのようです。Spotifyの登録者数は約935万人。


編成は、ギターボーカル、バンジョーとサブボーカル、パーカッションとコーラス、ベースとコーラス。バンジョーの音が効いてて良い。


2017年にはスペインの歌手Álvaro Solerさんとのコラボでミニオンの映画主題歌を担当し、ビルボードランキング最高9位獲得。
特にサビ終わりの「ゴンゴンゴロゴンゴン〜」て感じのところのメロディと語感がめちゃくちゃキャッチーでかっこよくて、一度聴いたら耳から離れません。歌いながら小躍りしてしまいます。



しかし、冒頭にも書いたとおり、私はスペイン語はまじでなんっもわかりません。強いて言うなら、ディズニー映画のリメンバーミーで「オラ!」という挨拶を聞いたことがあるとか、そのくらいかな。

Moratを知ったのは、Spotifyを巡回していて、この曲を聴いたのがきっかけでした(ちなみにこちらはスペインの歌手Beretさんとのコラボ曲。この界隈はコラボするの流行ってるのかな。)



なんとなくこの曲に惹かれて、歌ってる人は誰なの‥?てかこれ何語‥‥?と思い、いつの間にかアルバムを聴き漁っていました。

わたくし元々、ラテン調の陽気なリズムとか、哀愁感のあるメロディはなんとなく好きではあったんです。

多分いちばんの影響は、大好きなポルノグラフィティ。ご存知、彼らの代表曲は『サウダージ』『アゲハ蝶』『オー!リバル』などラテンテイストの曲が多く、青春時代からその独特なリズム感に慣れ親しんでまいりました。

あと、学生時代に吹奏楽部でパーカッションをしていたことも影響してるかな。コンガ、ボンゴなど、ラテン楽器が大好きでした。


そうして、ラテン音楽というものになんとなくの興味はあったのですが、なぜか本場の曲をちゃんと聴いたことはありませんでした。聴くのはほぼJ-POPや邦ロック、あとは義務教育で履修して微妙に馴染みのある英語詞の歌。私にとって、歌は歌詞を理解して聴くのが当たり前だったのです。


でもここ数年で、サブスクで色々な音楽を気軽に聴けるようになって、言葉がわからなくても、インスト曲やクラシックを聴くのと同じように、響きで歌を聴くのも悪くないな、ということに気づきはじめました。

スペイン語の歌、情熱的な感じの語感が楽しくて、でもどこかちょっと切なくて、良いですね。聴いててエネルギーをもらえる感じがあります。あと、私はボーカリストの巻き舌フェチみたいなとこがあるので、巻き舌の発音が多いのもわりとポイント高いです(ちゃんと歌詞を理解して聴いてる方に鼻で笑われそうな感想)。

何より、言葉がわからなくたって、その人たちの住んでいる国や文化のことをよく知らなくたって、音楽だけで心は震えるんだなあと思って、聴きながらすごくワクワクしたんです。


「音楽は国境を越える」みたいなことはよく聞く言葉だけど、本当のことだなと思いました。


違う環境で生きてきた人間でも、「wow wow」と歌うだけで繋がることができるということに、ちょっと感動してしまいました。

↑お気に入りの「wow wow」。後半の盛り上がりは鳥肌モノ。(ただ最後までPVを見るとわかるけど、主人公の男性はなかなかのクズ。一体どんな気持ちのwow wowなんだよ‥‥と想像するのも楽しい。)


よく考えたら、ポルノグラフィティは足りない言葉を探すのはやめてララララララしてるし、BUMP OF CHICKENもイマという箒星追いかけてオーイエーアハーンしてるもんね。



究極、心を繋げるのに、言葉なんて必要ないのかもしれません。



とか言いつつ、やっぱり気に入った曲はもっとよく理解したくなって、和訳を探してみたりもしています。日本ではそこまで知られていないのか、あんまりたくさんは出てこないけど。
スペイン語、勉強してみよっかな。


音楽のおかげで、私の世界がちょっとだけ広がりそうです。



おまけの話

2つ目に紹介した『Yo Contigo, Tú Conmigo』。

お気に入りのサビ終わりのフレーズはどんな意味の言葉なのかなと思い、和訳している方のブログを拝見してみたところ、なんとそのまま「ゴンゴンゴロゴンゴン」と和訳されていて、感激しちゃいました。

いや、私も「ゴンゴンゴロゴンゴン」と思って聴いてたけど、まさかMoratも本当に「ゴンゴンゴロゴンゴン」と思って歌ってたとはね!

It's a small world!世界って狭いな!!


音楽によって世界が広がり、音楽によって、世界が小さく思えた瞬間でした。


それでは、最後は覚えたてのスペイン語で〜

chao! (これってスペイン語だったのか!)


S H O


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