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【アメリカ大陸縦断記 Day142🇧🇷】旅のフィナーレは大感動のリオのカーニバル
2/19(日)
9時前にカーニバルのチケットを交換するためにホテルへ。列が長くて30分ぐらいかかった。
エアビーのマンションの下にある店でパステルとアサイーを買ってからチェックアウト。空港に行ってロッカーに荷物を預けた後、港沿いを歩いていると広々とした道路が封鎖されて大規模なパーティーがやっていた。
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メトロに乗ると歌って踊って天井を強く叩いて盛り上がっている。日本では考えられない光景だが、それを注意する人がいないどころかみんな楽しんでいて素敵な光景だった。
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Botafogo駅で降りてベルタとブルーナの家へ。ダビッドと彼と同じホステルに泊まるフランス人のニコラも加わってブロコへ向かった。会場はファベーラの近くで、徐々に人が増えて盛り上がっていった。道沿いのアパートに住むおばちゃんが窓を開けて一緒に踊っているのは、カーニバルがブラジル国民全員にとって大きなイベントでいることを象徴する光景だった。
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近くにいて仲良くなったアメリカ人のグレッグとブラッド、さらにはサンペドロ以来の再会となったイフナシオとグレースも加わり大人数のグループになった。途中からは大通り沿いを歩いて行ったが道がぎっしり埋まるほど多くの人がいてみんなで楽しむ一体感があって最高だった。
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21時前に他の皆がセントロの別のブロコに行くが、自分はSambódromoに行くのでついにお別れの時間になった。地下鉄でハグをして別れの歌を歌ってくれて、ブラジル人に負けないくらい注目の的になっていてさすがスペイン人と思ったし、何よりも嬉しかった。
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Sambódromoに着いたのは21時半で、既に席はかなり埋まっていたので後ろの方に座った。横にブラジル人の女の子グループがいたが、そのうちの1人がスカーレットヨハンソンとアンハサウェイを足して2で割ったような顔でめちゃくちゃ可愛かった。前の席のエクアドル人とベネズエラ人のゲイカップルはとてもフレンドリーだった。ゆうさん、わたるさんが到着した頃、最初のチームのパフォーマンスが始まった。
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思わず体が揺れるサンバのリズム、きらびやかな衣装、力強いダンス。大迫力に圧倒された。すべての人の力が結集して1つの巨大なパフォーマンスが出来上がっている光景を目の当たりにすると、人間のパワーを感じて感動で涙が出そうになった。
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途中からは眠気も襲ってきたが、それでもダンスや会場の一体感で常に興奮していた。最後のチームのときには朝日が出ていた。全チームのパフォーマンスが終わった後には観客も道路に出てきて、全員でぞろぞろと行進し始めた。ブラジルという国は巨大で人種も多様だが、国民全員でこのカーニバルに熱狂している、巨大なエネルギー・一体感を感じて胸が熱くなった。
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わたるさんとゆうさんに別れを告げて地下鉄の駅まで歩いている時も、会場の熱気と迫力が残っていて胸の高まりは止まなかった。メトロの駅は混雑で入場するのに時間がかかった。料金が安くなる駅で降りてUberに乗った。万が一財布を盗まれた時のために隠しておいた100レアル札を靴から出して、安心しながら空港へ向かった。
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搭乗口でポルトガル語の動画を撮っていたらあっという間に搭乗時刻になっていて、アナウンスで名前を呼ばれたので慌てて搭乗した。席に座ると「ドンドンドン」と聞こえて、「もうこの時間からストリートパーティーやってるのね」と思っていたが、離陸して空に上がってからも音が聞こえ続けていて、そこではじめて聞こえる音が外からのものではなくて自分の体内に響き続けているものだと気づいた。小さくなるリオの街並みを眺めながらこの旅を振り返っていると、壮大な自然や出会った人の笑顔が蘇ってきて涙が出そうになった。
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何もかもうまくいかず停滞していた毎日。このままだと俺の人生絶対つまらなくなる…。勢いで仕事を辞め、「アメリカ大陸縦断ってスケールがデカくて面白そうだな」と直感に従って旅に出た。まだ暑さの残る9月に日本を出発、当初は年内に帰ろうと思っていたが、まだ見たことない景色を追い求めて、途中で素敵な出会いにも恵まれて気づいたら5ヶ月近く経っていた。25歳という若くて何にも縛られないこの時に旅に出れて本当に良かった。一生の宝物。
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