2019年記憶に残った仕事をまとめてみた
こんにちは、巻嶋翔です。
昨今はコロナの影響でずっと自宅に篭りっきりの毎日。外で写真が撮れないので、室内で植物の写真ばかり撮っています。
さて2020年に突入し、早くも4月になってしまった訳ですが、時間ができた事もあり昨年の仕事について振り返ってみようと思います。
普段インスタグラムやウェブページにはキャプションをつける事や、コメントを添える事はあまりありませんが、ここでは記憶に残ったお仕事を抜粋し、少しだけ胸の内をお話ししてみようかと思います。長くなりますが、ご容赦ください。
写真編
1.WILDFRÄULEIN 71 2019 AW LOOK
2.自分のプロフィールビジュアル
3.LUMINE EST SUMMER CAMPAIGN
4.塩谷舞さんプロフィールビジュアル
5.感覚ピエロ "THE RADIO STAR" jacket cover
6.自主制作ZINE "Girl"
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映像編
7.EXPERIMENT for よこせさくら 3rd exhibition "THE VIDEO"
8.blank 2020 SS CAMPAIGN MOVIE
1.WILDFRÄULEIN 71 の2019 AW LOOK
デザイナーroop氏との出会いは高校2年生くらいのこと。
当時初心だった自分は、洗練されていて、パッションがあり、実行力に長けたデザイナーとの出会いに衝撃を受けて(何よりオーラがすごい) 、それからというもの「この人と同じフィールドで何かやりたい」そんな想いを胸に秘めながら写真を撮り続けてきました。
その願いがついに叶ったこの仕事。。ガッツポーズを掲げました。
気温0℃の長野の廃屋にて撮影したことも思い出。
(ちなみに暖房が登場したのは終盤になってからだった..)
だが本当にいいチームに恵まれて、全員がこの不利な状況を楽しんでいたように思える。何事もそうだけど、撮影におけるチームはとても大事。
そして陰りゆく日の元でこれから撮影する洋服の前に立ち、谷崎潤一郎の陰影礼讃の事を考えていたのを覚えています。
2.自分のプロフィールビジュアル
まさかの自分。
急にプロフィール写真が必要な場面があり、せっかくだからと撮影したもの。
撮影場所と露出を決めて、「ここからこう言う風にぶらして撮って!」と
妻へバトンタッチ。
あーでもないこーでもない言いながら、渋谷の白壁の前でシャッターを重ねました。
そして光と影や抽象性、余白を大事にする自分にとってそれを表すいい写真に仕上がったと思っています。毎日SNSで目にする写真を自ら実感する事で、他の方のプロフィールを撮影する際の意識変化にもつながった。今後もしばらく使い続けていこうと思えるような写真。
LUMINE ESTさんのキャンペーン写真。
自分の中で一番媒体の大きなお仕事だった。
ゆえに、難しいポイントが沢山あり、、
人数が多いため小回りが効かなかったり、変に広告を意識してしまったり、コミュニケーションが上手いようにいかなかったり。
でも、これがきっかけで学ぶ事が多くあった。
何より見てくれた友人各位から「見たよ!」と連絡が来たりするのが嬉しい。
難しさはあるけれど、これからも挑戦していきたいなと思える広告のお仕事でした。
4.塩谷舞さんのプロフィールビジュアル
milleu編集長、文筆家の塩谷さんのプロフィールを担当させてもらいました。
実は、milleuの一読者だった自分。純粋に塩谷さんの文章や考え方が好きで、
オファーをいただいた時は嬉しさを驚きで一杯だったのを覚えています。
実際にお会いした時も、とても気さくで素晴らしい方でした。。
凛とした空気を演出すること、そして「まっすぐな表現で情報を届けていきたい」という想いを押し出していくべく、その雰囲気に合うような無機質な背景を選ばせていただきました。
これまで使用されていた写真も素敵なものだったので、どう刷新していくか悩む部分もありましたが、塩谷さんらしい写真になるよう撮影させていただきました。
5.感覚ピエロ "THE RADIO STAR" ジャケットカバー
ロックバンド、感覚ピエロのCDジャケットに写真提供させていただいた作品。
過去にもいくつかジャケット提供させていただいているのですが、この写真は地方にあるおもちゃ屋さんを撮影したもの。
デザインを担当されているギターの琢人さんはいつも違うアプローチで写真を展開してくれるので、刺激になっています。フォトグラファーさんによっては、「加工ダメ」や「トリミングしないで」など、こだわりのある方がいらっしゃいそうですが、自分の場合は信頼できる人であればお任せしたいスタンス。
まだ見ぬ形で写真の力を引き出し、世界を作りあげるのがデザインのお仕事だと思っているので今後もこういった取り組みを続けていきたいです。
こちらはSNSでほとんど告知のようなものはしていないのですが、ファッションシューティングを自主制作でZINEにしました。ひっそりと。
このZINEはスタイリストの良輔くんと共に作っていく形で制作されました。
明記はしていないですが、テーマは少女の逃避行。
多摩の自然の中を、ここでこうしたらいいよね、とかこのモデルさんだったらいいんじゃないか、と話しながらロケハン。
残暑が残る時期の撮影では、生茂る自然の中、蚊と戦いながら行われました。。
そして最終的に本に落とし込む段階では、デザイナーの妻へ依頼。
はじめに雰囲気だけ伝えて、写真選定やエディトリアル、紙選定までお任せしました。今になって考えるとかなりの無茶振り。笑
ZINEや紙へ印刷するというアウトプット
撮影した写真たちを丁寧にエディトリアルし、実際に手で触れ、紙をめくるという動作における体験は、実に人間的であると考えています。
liberbookstokyoを主宰するみきえさんは「アート本を選ぶことをやめる」というコンセプトで選書サービスを行なっています。カスタマーが自分の趣味嗜好をあらかじめ伝えた上で、予算に応じてみきえさん自身が選書を行うというもの。とても良い。
今の時代、自分の趣味嗜好でSNSやブックマークを塗り固めることはできるかもしれない。しかし、タイトルや見た目で選んでみたり、開いて見るまでわからない、そういう偶然の出会いがあるのがリアルな本の醍醐味だと思っています。
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さて、終盤に差し掛かりました。
次からは映像編へ移ります。
実は当初自分は「ビデオグラファーにはなるまい」と思っていました。それが、友達ベースで機会をいただくにつれて映像で表現することの面白さや、写真との違いを楽しめるようになり、現在はフォトグラファーとの二足のわらじを履く形で活動させていただいております。
写真に比べて、まだまだ勉強中の身ですが2つ作品を紹介させていただければと思います。
7.EXPERIMENT for よこせさくら 3rd exhibition "THE VIDEO"
モデルであり、Anlyというブランドのディレクターである、よこせさくらちゃんが主催する展示"THE VIDEO"の企画で制作させていただいた映像作品。
元々は"PARALLEL"という作品を寄稿するはずだったのですが(僕のwebページからご覧になれます。)それが完成した後に、時間があったので急遽「作っちゃおう!」となり、それから頭の中でぶわっ!と湧いたイメージを1週間くらいでまとめて、撮影時間も3時間無いくらい。それから納品までも1.2週間、という短期間で制作した作品です。
光と影の2面性や入り混じるフラッシュバックをテーマとしながら、脇役でマクロレンズを使いたかった。水も使いたい。余白のある絵作りもしたい。
そんな僕のやりたいことをベースに制作させていただいたものになります。
音楽はPARALLEL同様、ルカくんにお願いしています。
音楽や映画のバックボーンが似ていて、「このアーティストや映画監督みたいな感じ」で伝わる関係性が素敵。
高校時代、煮え切らない生活をしていた自分にとっての救いが映画や音楽だったので、今になってそれが活きている状況に感謝です。
8.blank 2020 SS CAMPAIGN MOVIE
デザイナーであり、友人の跡部圭甫が立ち上げたブランド、blank。
そのキャンペーンムービーを制作させていただきました。
アンダーグラウンドなロックをテーマにフラッシュバックを多用したムービーに仕上げました。
跡部は貴重な同世代。仲間を引き連れブランドを立ち上げた様子を間近で見ていて、シンプルにやるなあと。
ライブハウスを貸し切っての撮影は、スタッフの大半が同世代によって構成されており、その空気感も心地よかったのを覚えています。
音楽は前述のルカくん。
はじめにデヴィッドリンチっぽくと伝えて、不協和音のような、コラージュ感のあるものをお願いしました。音楽は目に見えないものなので、イメージを伝えるのは大変だけどやりがいのある仕事だと思っています。
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以上、2019年に記憶に残った仕事をまとめてみました。
私のwebページに載ってる以外にも沢山お仕事はさせていただいているのですが、日の目を見ないものもあります。
どちらがいいではなく、どちらもやっていきたいというのが想い。
そして、これからはWithコロナ時代。
昨年と同じように動くこともできないため、自分に何ができるか模索の年にしていきたいと思っております。
それではまた。
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