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「親切な先輩」という害悪

組織や集団に所属していると、その中での不文律や明文化されていない風習などに遭遇する機会があります。

そういったものの大半は前時代的で、非論理的で、非効率です。

かつてはそのプロセスの意味があったらしくとも、社会変化とともに時代にそぐわなくなってきた習慣や慣行のことです。

そういったものに対し、構成員の大半は内心は改善を希望しているが、現状維持を好む前例踏襲主義者に阻まれて頓挫している、なんて例は枚挙に暇がないのではないでしょうか。

私は原則、改革変更重視のスタンスですので改革、改善派の立場であることが多いのですが、改善、改革を行う上で最も障害になるタイプの人が存在します。

「親切な先輩」とは…

それは、若い新卒や中途の新入社員に親切に耳打ちをして、組織の不文律を善意で教えるタイプの人々です。

私はそういう人を「親切な先輩」と呼称しています。

「親切な先輩」は以下のような物言いで甘言を囁きます。

  • 〇〇をしといたほうがいいよ(する必要のない無駄業務に対し)

  • 〇〇さんは影響力が大きいから

  • あなたのこと、〇〇さんに良く言っといたから

「親切な先輩」は非常に人当たりがよく、社内の人間関係にも敏感です。

どうして「親切な先輩」は障害となるか

善意がベース

「親切な先輩」は基本的に善意で行動します。ですから基本的に悪意がありません。

もちろん、彼らにも多少の打算的な思考は存在するものと思われますが、行動指針の基本は善意です。

彼らは改革や批判に対して、現状維持派の上司の不興を買うものとして認識します。ですから、善意でこちらの意見を封殺しようと働きかけを行ってきます。

そのため、議論が成立しません。上司の意に沿わないことを論拠としているため、説得や説明は無意味なのです。

意見の相違を悪意と受け取る

また、彼らの善意を断ったときに問題が起こります。

彼らは「自分の善意を断った=彼らに対して敵対的」と認識しがちです。

したがって、意見が異なることを悪意と考えてしまうのです。

そのため、何らかの意見の相違があった場合に、それが原因でその後の業務に支障が出るケースが発生してしまうのです。

「親切な先輩」とどう付き合うか

正直なところ、どうやってこの手の人々と付き合えば良いのか私にもわかりません。

ただ、自身の実践としては

  • お礼を言って、笑顔で助言を無視する

  • 言われたことを気にしない

この2点につきます。説得や交渉は無意味ですから。

彼らは善意で行動をしているので、あくまでも非礼にならないように受け答えは丁寧に、内容は無視、が基本スタイルになります。

そして、自身のメンタルヘルス維持のためにも、とにかく言われたことを気にしないということでしょう。

さて、今日その手の人から絡まれた私は、今から気にしないためにアニメでも見るとしますか…

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