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「RPGとは何ぞや?」Lineage リネージュ 昔話008

 私は一時期、リネージュにおいて複数のキャラを作り、それぞれ別の血盟、それも互いに敵対する血盟に加入させていました。これだけを聞くと、単なるスパイ行為のように思えると思います。

 ただ、私はこれをスパイ目的などで行っていたわけではないので、それぞれの血盟に所属することで得た情報を、敵対側に漏らすようなことは一度もしていません(むしろ、どちらの血盟の方も、私が別キャラクターを敵対血盟に所属させているとは、夢にも思わなかったことでしょう。)。
 あまり自分と似たようなことをしていたという話は聞いたことがありませんが、なぜ私はこのようなことをするに至ったのでしょうか。

 ここで、記事のタイトルになっている「RPGとは何ぞや?」です。

 Wikipediaによると
ロールプレイングの意味[編集]
ロールプレイング(role-playing)とは、想像上のある役柄を演じることである[6]
とあります。

 リネージュはMMORPGです。そうRPGの一種なのです。
 役柄を演じることが、RPGの醍醐味の一つなのではないかと思い、キャラクターごとに演じ分けるというプレイスタイルを試してみることにしたのです。
※ドラゴンクエストのようなコンピューターゲームのRPGをイメージすると、まったく結びつかないかもしれません。TRPG(テーブルトークRPG)をイメージしていただけるとしっくりくるのではないかと思います。
 
 当初、私のキャラクターは、あるチーム(仮にその名前をRefRain血盟としましょう。)に所属する1キャラが存在するのみでした。
 そして他のキャラクターを作成してレベル上げをしていたところ、RefRain血盟にとっては敵対関係となるチームのメンバーから、勧誘を受けたのです(このときは、いずれ新しいキャラクターもRefRain血盟に所属させるつもりでした。無所属でいた理由は、ある程度強くなってから仲間にお披露目して、驚かせたかったからです。)。
 そして、その敵対チームの方は非常に感じの良い方でした。


 現実世界の戦争、競技や経済活動におけるライバルなどでもそうだと思いますが、敵国(敵対勢力)の人間のすべてが悪逆非道などということはありえません。政治的(リネージュであればプレイスタイルに関する)考えの違いや、人間関係の都合上から敵対関係にあるだけだったりするわけです。
 単に出会う順番が違えば、敵と味方が逆転していたということだって、充分にありえます。

 むしろ、「リーダーやチームのために忠義を果たす。」「自分たちの考えを貫くために、リスクを背負っても敵対する者と戦いぬく。」という姿勢、加えて「目的を果たすために、ひたすら強さを求める。」というゲームのプレイスタイルなど、敵対の方々とは仲間と同様に通じ合う点があるはずです。

 例えば、アークトゥルスサーバーで最初のギラン城主となったKillingArt血盟、そのチームはカノープスサーバーオールスターズと言われる構成メンバーでした(アークトゥルスがカノープスの後にできたサーバーで、カノープスの有名プレイヤー達がまとまって移動したチームでした。)。
 君主がChieko(カノープスサーバーのちえこ。さんです所属血盟は限界素敵団※うろ覚えなので間違ってたらすみません。調べてわかれば加筆・修正を行います。)さんですが、カノープスサーバーでは敵対であった血盟の方も多く所属していたような気がします。
 これもそういった通じ合うところがあるからこそ、起こりえた現象だと思うのです。

 私はしだいに、敵対血盟の方たちとも触れ合う機会がほしいと思うようになりました。
 そこで私が取った方法が、冒頭にあるとおりキャラクターごとに役割を演じ、それぞれの血盟で役割を全うするということでした。
 
 また事実上は敵対関係にあるとはいえ、一方の血盟はほぼ戦争活動を休止している状態であったため、このスタイルに支障をきたすことがなかったのかもしれません(いくら役割を演じるとは言っても、自分の別キャラクターが所属するチームのメンバーを戦場で切ることになれば気が引けたと思います。とは言え、切れないようでは役目を全うしているとは言えません。)。

 ただこのプレイスタイルは、割と短い期間で終わってしまいます。
 理由は自分自身の気持ちの問題からくるもので、RefRain血盟の同盟?であったシオナイトという血盟があまりにも嫌いだったためです(同盟?としたのは、誰も同盟を組んだ覚えがなかったらしいのに、急にシオナイトのリーダーが同盟会議に現れたからです。その後は元々から同盟関係であるかのように振舞われていた気がします。しかし鍵を持っていないと宿屋には入れないはずなのに、誰がヤツに鍵を渡したのでしょうか。いまだに謎です。)。

 私はシオナイトに所属するプレイヤーにPK(他のプレイヤーのキャラクターに攻撃を加えること)を行うことにしました。RefRain血盟に所属させていたキャラクターを使った方が楽に行えそうであったため、RefRain血盟を脱退させた上で、シオナイト血盟のメンバーに対するPK行為を行っています。

 特にシオナイト血盟のリーダーである、フェニス=ヒリエッタが本当に嫌いでした。友人であるカイザードXXさんの記事にもその人となりが書かれています。

 私がリネージュをプレイしてきた中で、唯一嫌いなプレイヤーがフェニス=ヒリエッタです。好き勝手なことを言いますし、根拠もない主張をしてきます。
 語りだすとキリがないですが、一番腹に据えかねたのは、自分がリーダーを務めるシオナイト血盟の行いを棚に上げて、同盟の人たちに対する批判を行ったことです。思い出しても腹立たしい……

 ただ今にして思えば、同盟関係になってさえいなければ、ここまでフェニス=ヒリエッタを嫌いになることはなかったかもしれません(敵対の人とは、通常はゲーム内で話す機会があまりないので、「話せば良い人なのかもしれないけど、敵対だから切るしかないな。」みたいな感覚です。)。

 RefRain血盟がカノープスサーバーからアークトゥルスサーバーに移転する際に、一つ決めていたことがありました。
 リーダーであった虎鉄さんが言い出したのか、メンバー皆で決めたことだったのかは、今はもう思い出せません。
「もうどこかと同盟を組むのはやめよう。俺たちだけで城を取ろう。それには同盟を組んで城を取るよりもきっと時間がかかる。それでもRefRainだけで城を取ろう。」
 同盟によるしがらみに縛られたくないということが理由でしたが、個人的にもシオナイト血盟のようなチームと同盟関係になることは、二度と勘弁してほしいと思っていたので、まったく異議はありませんでした(カノープスサーバーでシオナイト血盟と同盟だったかどうか、未だにはっきりと理解していないのですが、少なくともRefRain血盟としては同盟を結ぼうという決断に関わったことはなかったと認識しています。)。

締めくくりに

 スポーツや囲碁将棋などの競技で鎬を削る相手、ライバルとなる同業他社の社員として活躍されている方。
 そういった方とは、ある意味では敵対関係と言えなくもないですが、きっと通じ合うところがあるはずです。

 本当に憎むべき相手、排除すべき相手は、身内や一見仲間に見える人の中にこそ、いるのかもしれません。
 例えば貴方が所属するサークルや会社にも、人のモチベーションを奪うような言動を取る方がいたりはしませんか?

 個人的には、少数精鋭やフリーランスでやれるなら、趣味も仕事もそちらの方が良いと思っています。
 もちろん大人数・大企業でなければ成しえない、大きなこともあると思います。そういうことがやりたい人は、大きな組織に所属するか大きな組織を作ることになるのでしょう。

 私自身は趣味と仕事の両方を通じて、大人数で何かをやるのはつくづく向いていないと実感いたしました。 
 これはどちらが良いかではなく、向き不向きの問題だと思うのです。
 今いる場所が本当にご自身に向いてる場所かを見直し、自分にとってストレスの少ない環境で生きていけると良いですね。

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