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アニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』をみんなで見て振り返り!【第4夜】<イベントレポ>

こんにちは! ライターの三橋です。
今回は、2020年9月30日20時~22時に開催された「アニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』をみんなで見て振り返り!【第4夜】」(10話~12話)の様子をお伝えします!

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2020年7月9日から放映が始まったアニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』を、原作者の渡航さん、『俺ガイル』ファンを自認するアニメ芸人の天津向さん、そして豪華ゲスト声優さんとともに振り返っていくこのシリーズイベント。

第4夜のゲストは、第1夜に続き2度目の登場となった比企谷八幡役の江口拓也さん。7年にわたり『俺ガイル』に関わってきたということで、最終回の放映にあたっては、アニメを観ていた同世代の友人たちから「ついに終わったね」というコメントをたくさんもらい、一層感慨深さを感じたのだそう。

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今回は、そんな江口さんとスタッフさんたちとの様々な思い出にふれながら、最終回を含むラスト3話を振り返りました!

第10話: 言葉にしない伝え方

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プロムの始まりから終わりまでを通して、キャラクターたちそれぞれの切ない想いが交錯する第10話。セリフだけではなく、作画や息でのお芝居の威力が一層ひきたっていたことが話題にのぼります。

渡さん曰く、「息ひとつで伝わることもある」とのことで、一般的なアニメではセリフで伝えるようなところも、あえてセリフを入れない「伝えない伝え方」で視聴者に受け取り方を任せており、「分からないと思うけど……分かって!」と思いながら書いているのだそう。

「いっそ伝わんなくてもいいや、と思って投げている」と言いながらも、視聴者はきっと受け取ってくれると期待しているような渡さんの様子と「わかりたい、と思う人たちが追いかけてくれていますからね」という向さんのコメントから、7年かけて築かれてきた原作者とファンとの厚い信頼感を感じました。

第11話: 「もう説明とかじゃない」

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八幡、雪乃、結衣3人の気持ちがこれまで以上にはっきりと表れる第11話。クライマックスともいえる重要な局面が続くなか、「なんて話したらいいのか分からない。説明とかじゃない。」とみなさんただただ画面を見つめて作品を観るのに没頭していました。

八幡と雪乃のラストシーンは、江口さんもどういう風に演じようか迷った結果、「考えすぎないようにする」と決めて演じたのだそう。何度かトライし、最終的には八幡が普段やらない「他のキャラクターに呼びかける」という演出もしながら、渡さんが「ストンとくる」演技に落ち着いたのだとか。

第11話では、普段意識しているキャラごとの制約を外して役者さんに演技の仕方を任せた部分が特に多いとのことで、役者のみなさんの見事な演技力に驚くと共に、1期2期からやってきた役者のみなさんだからこその自然な演技だったのだと改めて感動しました。

第12話: 雪乃の可愛さ連発の「無双シリーズ」

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登場人物の様々な関係性や想いに決着がつき、大団円を迎えた最終話。イチオシシーンを聞かれた渡さんが悩んでしまうほど、歯止めが効かなくなった雪乃が可愛く暴走し続けます。

「雪乃はこれまでもそういう片鱗は見せてたけど、やっぱこの子ダメなんだな、っていうのがわかる」、「八幡が一般的な成長をしたかというと、多分してない。受け止め方が上手くなっただけ」などこれまでの雪乃と八幡の様子を振り返りつつ、関係性が変わった二人の様子を解説してくれました。

原作者ならではのストーリー全体を踏まえた各キャラクターの解説を聞き、「最初と比べるとかなり変わったなあ」と思っていた八幡と雪乃も「実はそんなに変わっていないかも?」と思ったり、これからの二人の関係性を想像したりと、新しい気づきや楽しみをもらうことができました!

ミニコーナー 江口拓也「どんなフリでも俺ガイル」

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振り返りだけでは語り足りない! ということで、江口さんによりたくさん『俺ガイル』を語ってもらうためのミニコーナー「江口拓也『どんなフリでも俺ガイル』」も実施されました。

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用意されたトークテーマについて、「10秒で」、「ジェスチャーで」、「ラップで」などのトーク条件に沿って語るこのコーナー。トーク条件はくじ引きで決まる、ということで毎テーマ「次はなんだ!?」とドキドキでした。

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向さん(以下、向):続いてのテーマは何にしますか。
江口さん(以下、江口):なんだろうなぁ。「俺ガイルメンバーに言いたいこと」ですかね。(クジを引いて)これだっ!「締めを『やっぱ合わねーわ』で」。
向:トークの最後をこの言葉で、ということですね。
江口:いや、このトークテーマでこれチョイスしちゃダメでしょ!
向:そうですね(笑) 「俺ガイル」メンバーの話をする時に「やっぱ合わねーわ」で終わるってよっぽどですよ。
渡さん(以下、渡):悪口にしかならない(笑)
向:まあでも、いってみましょうか。

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江口:いや、おかしいでしょ……。うーん、まあここまで何度か言ってきたんですけど、『俺ガイル』ならではの関わり合いがあるんですよ。(葉山隼人役の)近藤隆さんとか(材木座義輝役の)檜山修之さんとは収録終わりによく飲みに行かせていただいていて、先輩の貴重な話を聞ける時間だったんです。1期の時にはお芝居のことをいろいろ聞いて、2期が始まったときに「お前また良くなったなあ」って言ってくれたのが嬉しくて。そんなメンバー同士をつないでくれた一番重要な役割を担ったのは誰?っていうと、やっぱり(戸部翔役の)堀井茶渡さんですね。茶渡さんがいなかったら、渡先生とも仲良くなってないし。現場終わりも、茶渡さんが「飲みに行ける人行きましょー!」って点呼とってくれるんです。まあ、みんな「帰りますー」って言って帰っていくんですけどね。

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渡:(笑)
江口:まあ僕と、わたりん(渡先生)と、いるときは近藤さんと檜山さんと行くみたいな感じでした。茶渡さんの存在がなかったらこの現場の雰囲気は成り立たなかったと思うので、現場の空気を作ってくださって感謝しています。ただ、やっぱりあの……付き合いも長いと渡先生と僕と茶渡さんの3人で過ごすこともあるんですけど、時々ね、まあ年齢もあるのかな、ちょっと下ネタが多いんですよ。
向:(笑)
江口:そうなってくると、僕もわたりんも「はあ……」ってなってくるんで、「やっぱ合わねーわ」。
向:ありがとうございます! 素晴らしい。
江口:ねーーーえ! 条件おかしいでしょ。「やっぱ合わねーわ」って。使いどころが難しいわ!
渡:何を想定してこの条件が入っているのかさっぱり分からなかった。どのトークテーマで入れるつもりだったのか。
向:いや、でもやっぱり入れ方が上手というか。茶渡さんの名前を出した瞬間みんなが一気にね、「来たぞ」ってなりましたね。
江口:「締めに入ったぞ」、と(笑)
一同:(笑)
向:いやあ、いい話聞けました!

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この他にも、振りガイル第2夜で佐倉綾音さんが語っていた「ズタ袋」の真相を語ってくれたり、アニメ第7話以来のラップを披露してくれたりと、他ではなかなか見聞きできない体験がつまった充実のミニコーナーでした!

小学館カルチャーライブ!限定 Q&Aコーナー

イベントの最後は、小学館カルチャーライブ!限定のQ&Aコーナー。事前に寄せられた視聴者からの質問を受け、今回は江口さん、渡さんから見たお互いのすごいところについて語ってくれました。

江口さんから見た渡先生のすごいところは、「ちゃんと疑い続けるところ」なのだそう。自分のことを「これ書いたやつ天才だな」と本気で言いながらも、一方で謙虚さも持ち合わせていて、本や映像から熱心に研究しているところを、特に尊敬しているのだとか。

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(照れる渡先生)

反対に、渡先生から見た江口さんのすごいところは、「なんでもできるところ」。江口さんは「できなくてもいいっすよね」とテキトーにやっているように見せながらも、無理難題をやってのけるため、かっこいいなと感じているのだそう。

お互いに誉められて照れる一方、それぞれの人となりを踏まえた内面的な部分を含むところをあげており、お二人の仲のよさが感じられました。

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イベントの様子は以上です!
親しい江口さんと渡さんだからこそのエピソードも聞けた第4夜。最終話までのラストを振り返るのにふさわしい盛り上がりで、内容盛りだくさんの回となりました。
とうとう最終回を迎えたアニメ『俺ガイル完』ですが、現在、Blu-ray&DVDシリーズが好評発売中! 全6巻それぞれの初回限定特典として、書き下ろし新作文庫小説『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。‐新‐』がついてくるのだそう。なんと八幡たちの高校3年生編が描かれています。ぜひチェックしてみてくださいね。

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(100p以上の大ボリュームですよ!)
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最後に、渡航さん、江口拓也さん、天津向さん、参加してくださったみなさま、このレポートを読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。
第5夜のレポートもお楽しみに!

撮影・編集/小川利奈子 文/三橋七緒
2020.10.19 作成

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