見出し画像

ジェンダーを分解してみる。【漫画】


この漫画の内容を思いついたきっかけは、『Ace アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』を読んでからでした。

この本の中で、ヘテロロマンティックでありながら、アセクシュアルである人や、アロマンティックであっても、アローセクシュアルである人の事例が紹介されていたことによって、ジェンダー・セクシュアリティを分割して考えてもいいのだと思いました。

それまで、恋愛的指向は性的指向に付随するものであるかのように語られることが多く、例えばバイセクシュアルならバイロマンティックであることが自明であるかのように語られ。ゲイセクシュアルなら、ゲイロマンティックであることも自明であるかのように語られていました。

僕も少し前までは、恋愛的指向は性的指向に付随するものであると考えていました。

とはいえ、恋愛的指向と性的指向は異なるものであるということが現在では主流になっており、それに確証を与えているのがアロマンティック(Aro)やアセクシュアル(Ace)の人たちの存在です。

上記の本の著者であるアンジェラ・チェンは自身のジェンダー観をシス女性でアロロマンティック・アセクシュアルであると自認しています。
つまり、恋愛感情は抱くが、性的に人に惹かれることを経験しないということです。これは本書の中に経験談として詳細に書かれています。

そのようにジェンダーを分割できるなら、もっと分割して要素を足してみたら面白いのではないかと思い、モノアモリーかポリアモリーかという恋愛指向も足してみたという次第です。

もちろん、全てを分割して考える必要はなく。あくまで、自分を考えるきっかけとしての漫画にすぎません。揺らぎや不確定な要素があることこそクイア性だと言えるはずだからです。

サポートまたはコメントも貰えれば励みになります。よろしくお願いします。