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夜の仕事やめます。

 こんにちは!福井県で地域をまるごと体感できる宿の経営をしつつ、観光協会に勤めたり、オンライン講座の運営をしているナカタニ ショーです。

突然ですが、夜の仕事をやめます。

 と言うと誤解を生むかもしれませんが、バーとか繁華街で働くなどの夜の仕事ではなく、夜にイベントをやったり、ミーティングをしたりするのをしばらく止めてみようと考えました。

1.もともとは起きている間、ずっと仕事したい人間

 ご存知の方も多いと思いますが、僕は趣味は仕事なのです。こう言うと家庭を顧みず、会社で残業や休日出勤ばかりの「シゴト人間」と思われるかもしれませんが、そうではなく、やりたいこと(=趣味)をやっていたら、収入を得られるようなものになったというありがたい状況なのが正確なところ。

 例えば、僕が運営する宿「地域まるっと体感宿 玉村屋」では、泊まられたゲストの方と農家さんのところに行き、農作業を一緒にすることがあります。僕にとって、こういう時間はすごく好き。この案内をすることでゲストの方からは宿泊料をいただけて、僕の収入につながるのです。

 他にも、パソコン作業のリフレッシュに、梅農家さんの収穫手伝いに行く。僕は自然の中で働けてリフレッシュできるし、成果として梅を出荷できるから農家さんからアルバイト代をもらえるから、ある意味仕事になる。

 だからこそ、僕には「休日」という概念がないし、毎日仕事をしていても、全く苦にならないのです。家にいてもこうして文章を書いたり、Twitter発信をしたりしていて、これを読んでくれた人が、宿に遊びに来てくれたり、講演のお仕事を依頼してくれたりということもあり、家にいてもある意味では仕事をしている状態なのです。

 今までは、興味をそそられるようなイベントの多くは都市圏でやっていて、地方に住む僕は、なかなか参加することができませんでした。しかし、時代はオンラインイベントが当たり前の時代に変わったのです。働いている人でも参加できるよう、夜の時間帯にやっているイベントが多くなり、オンラインイベントに多く参加するようになった結果、夜もパソコンに向かう日々が続きました。僕自身がイベントを企画するときもオンラインだと夜に開催しますし、それ以外のミーティングも夜に入れるようになりました。

 結局は好きなことをやっていたら、それが収入につながる。収入につながると言うことはある意味、仕事であって。けど、好きなことをやっているから、ずっとやっていても平気で、夜でもオンラインでのお仕事が続くような毎日を送っていたのです。

2.ステージの変化と限界

 そんな中、人生のステージは次に進みました。2021年12月末に子どもが生まれたのです。我が家は里帰り出産はせず、そのまま夫婦ふたりで子どもを育てる生活に突入。子どもを育てたことがある方ならわかるかもしれませんが、子育ては本当に多忙を極めます。朝から晩まで、子どもの世話と自分たちの世話をしなければなりません。そんな限られた時間の中でも、いろいろと仕事(好きなこと)を進めたいと思い、夜の時間にミーティングやオンラインイベントをどんどん入れていきました。

 子育てを始めてから1ヶ月ほど、経つとなんとなく生活リズムが掴めてきます。夜にしなければいけないのは、自分たちのご飯(調理と洗い物など)と入浴、子どもをお風呂に入れる、そして授乳(2回/主には妻の担当)です。

 大人だけだったら、これでも夜の時間に余裕があるのですが、子どものご機嫌は予定通りに進むとは限りません。お風呂に入れるのは授乳後1時間経ってからなのですが、次の授乳までの時間が限られているので、ピンポイントでお風呂に入れなければならないのです。

 例えば、オンラインイベントが19時30分~21時である。というときは、19時30分までにお風呂に入れてしまいたい。だから、18時までには授乳を終えないといけないけど、そのタイミングでお腹を空かせて飲んでくれるとも限りません。

 つまり、夜の時間に”固定された時間”があるだけで、その前後を調整する負担が、妻や自分、そして子どもにもかかってしまうことがわかってきました。

 もちろん、好きでやっていることだから、逆らえない会社の残業で夜の時間が埋まっている人とは状況が異なるかもしれませんが、自分の仕事のあり方で大切な妻や子ども、そして自分にもストレスになっていて、しんどくなってきていることに気づいたのです。


3.自分にとって大切なものを優先してみる

 そういうストレスを感じつつも、迷っていました。今までやってきた夜の時間のオンラインイベントやミーティングを止めてしまったら、自分のやりたいことから遠ざかったしまうのではないか。社会から置いていかれるのではないかと。まるで、残業しないと会社から評価されないと焦り、夜遅くまで仕事を続けるサラリーマンのようなものでしょうか。

 そんな中、改めて読んだ「エッセンシャル思考」「エフォートレス思考」の2冊。なんとなく「もう一度読みたいな」と感じました。自分の中で「詰まってるな」と感じたときに読みたくなる本なんですよね。

 ここで紹介されているのは、多忙な状態からどのように重要な部分だけを残していくかという方法が書かれています。やっていることを見極め、捨てたり、仕組み化したりして、いかに限られた時間で最大限の効果を生むようにやっていくかが書かれています。そして、エフォートレス思考は、著者がエッセンシャル思考を発刊してから数年後のお話。エッセンシャル思考がヒットしたことにより、講演会などで再び多忙な人生に引き戻された著者が自分の暮らしがエッセンシャル思考になってなかったと、再度、生活を見つめ直し、暮らしの濃度をあげていくかを語ってくれています。
 *詳しくは下記の参考文献で紹介しています。

 再度、この2冊を読んで認識したのは「今やっていることを止めたり、形を変えたりしても大きな問題は起こらない」ということ。人は心理学的にも続けることが美学で、変われない生き物なのです。だから、”今やっていることを変えるリスク”を過大評価してしまいがち。もちろん、変えることにはエネルギーも時間も使います。しかし、その後は意外と何も問題は起きないものです。

 ということで僕は自分と、妻と子どものことを優先してみようと決めました。そのために、夜のお仕事は止めます。

 実は、これを決めて実践し始めてから、note記事に書くまで2週間ほどかかっています。この2週間で予定は基本的に日中に入れるようお願いしているのですが、今のところ何も問題は起きていません。夜にしていたミーティングは日中に変えても問題がないことがわかりました。あとは、夜のイベントができていないので、それは違う形でやる方法を見つけて準備中です。


4.まとめ。夜のお仕事やめます

 というわけで密かに少し実践をしていたのですが、夜の仕事をやめます。その代わり、日中や朝ミーティングしましょう。夜のイベントに変わるものを、時間帯や方法を変えてやっていきます。

 もちろん、この方法が絶対ではないし、上手くいかなかったら数カ月後に方向転換してるかもしれません。まずはやってみて、上手くいかない部分を変えていきたいと思います。

5.参考文献

 「やってもやっても仕事が終わらない」と思ったことはありませんか?僕はあります。というか今でもあります。そんなときに出会ったのが、この「エッセンシャル思考」です。

 多くの人は「大切なことはいっぱいあって、全てこなさないといけない」と考えているでしょう。僕もそう思ってました。しかし、人生で本当に大切なことは意外と限られていて、それらを「選択と集中」していかないといけないのです。なぜなら私たちは、かつてのようなこれをやっていたら人生の正解というモデルは崩壊し、多様な価値観や溢れる情報の中で生きているからです。つまり、やってもやっても切りがない世界。そんな中を生きていくには、本当に大切なことを見極め、他のことをいかに捨てていくかと言うこと。片付けの断捨離ではなく、日々のやることの断捨離ですね。

 とは言え、「そんな簡単に捨てられたら苦労しない」と思う人も多いでしょう。本書では、そのエッセンス(本質の部分)を見極め、他のものをスムーズに捨てていくための方法がぎっしり詰まっています。

 やってもやっても日々のやることが終わらないという人は、時間がないから本は読めないと思うかもしれません。けど、たった2時間でその後の人生が変わるのなら、2時間くらい使ってみようと思いませんか?そんな方にこそ、読んでほしいと思います。

 エッシェンシャル思考が世界中でヒットし、講演会などの仕事が多く舞い込んだ著者は、エッセンシャル思考とは程遠い、多忙な生活に引き戻されてしまいました。そんな著者が再び考えた、努力を最小化して成果を最大化する方法が、この「エフォートレス思考」です。

 私たちは、人生が長くなればなるほど、過去の経験や学んだ知識という名の役に立つ知恵が頭の中にインプットされています。しかし、その反面、役に立たない過去の経験や知識というのが、頭の中を埋め尽くすゴミとして残されているのです。人間の頭に入る容量は限られており、ゴミが貯まれば貯まるほど使えるスペースが限られてくるのです。

 本書では、このゴミをいかに残さないか、そもそも一生使える知識だけを吸収するのはどうすれば良いのかなど、頭の中を研ぎ澄ませていく方法が紹介されています。

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