販売ノルマを課した上司の胸の内
11月中旬、ハルちゃんに指令を与えた。
「年末までに、商品を出品して50個売ろう」
狙いは
◯目標を設定し逆算する
◯できること、やりたいことでなくしなければいけないことをする
◯売れたにせよ、売れなかったにせよ「実感」を持たせる
「もっと売ろう」「ガンガンいこうぜ」というスタンスが悪いわけじゃないけど、目標を数字にすることで、急に解像度が増す。販売ノルマっていうのは、そういうところからも来ているのだろう。趣旨としては、親戚友人同級生かたっぱしから声かけれーというものではない。もっと売ろうモードで順調に販売が伸びていれば、あんまりこのテにならない方が良いという前提で、今回発令した。
現状は
◯出品やサイトのメンテナンスを少々する程度
◯売れるための施策はあまり手をつけられず、インスタを不定期(気分)でアップする
◯なぜ売れているかも、なぜ売れていないかも、よく分かんない
というのが、ボクから見た現状感。ボクはこうやってネットを伸ばした!みたいなレクをしないまま引き継いだこともあり、頑張っているけど、成果を出すための頑張りというより、「汗かいてるからヨシッ!」みたいな雰囲気を感じている。(写真はネットから拝借)
売上=数量×単価
売上=数量×単価という黄金方式がある。これは多分一生使える。
見ただけじゃ、「それそうやわぁ」なんだけど、ボクらは、3歩あるけばそんなことを忘れてしまうのだ。しっているだけでなく、している、にしなきゃね。
ネット販売で言うと、上の公式を分解して
売上=(アクセス数×購買率)×単価
と言う表現もできる。
これもネット販売している以上、一生使えるであろう公式。
目標を設定したので、
50個を2ヶ月弱で売る(50日くらい)
→自社サイト・産直ECサイトでどれくらい売るかを計算
→自社サイトは目標数に達するために何アクセス必要か計算
→〃 購買、もしくはアクセスに到達させるための施策を練る
→産直ECサイトはPVや購買率はわからず逆算難しいので、とにかく何をするか施策案を練る
と言った期間中何するかのアウトラインを口頭で伝えたが、ハルちゃんの頭からプスプス煙を出している様子がうかがえた。
今、自社サイトにどれくらいアクセスがあるか…だと?、購買率??と言ったカンジ。
何度か説明したことはあるけど、これまでも頭には入っていなかったようだ。
この辺りはボクもよーく分かる。 お店ばたけという石川県のISICOという機関がやっている、「ネット販売してる人たち勉強会」の受講している時も、講義を受けながらフムフム…完全に理解したぞ…と得意顔で聞いていたが、遠田幹雄センセに「はい、竹本くん。では、あなたのサイトは今アクセス何 PV?購買率はいくつ?」と当てられ、「わわわ…1500くらいですかね〜(当てずっぽう)」...「今、当てずっぽうで言ったよね?」「はい」となったことがある。ネット販売初めて2年目か3年目くらいの時だった。
遠田センセは親父ギャグが過ぎる方だが、ネットめちゃ強い。ネット販売頑張りたい人は、動向をベンチマークすべき人かと思う。ほぼ親父ギャグやけどね。
ボクからの指令を受けて、ハルちゃんはクリスマス向け商品などを企画し、メルマガ、インスタ、noteの発信をやっている。
目標設定において、数量に到達するかどうかなんて実はどうでもよい。「あーこれがいわゆる販売ノルマってやつか」となってしまっては誤解でしかない。
そうじゃないよってボクは言ってるけど、言われたハルちゃんからすると、ノルマ以外の何者でもないところが難しいところ。ホントに求めているのは、数字に到達するかどうかではなく、数字に向かう姿勢、アプローチ。
実力からすると20個か30個あたりが易しいK点なのだけど、それだと「なんか知らんけど売れた」もあり得るので、最後の最後に「やっぱり目標50ね」とした。
ネットの施策は結構即効性のないものも多く、即効性を求めると悪手になる施策もある。
◯SNSで「買って買って〜」投稿
◯メルマガの多投
などがそう。SNSは「あるよ」投稿は必要だけど、基本は投稿によって「私はここにいるよ」「どこも行かずに待ってるよ」「言いたいことはわかるでしょ?」くらいの青山テルマスタイルが望ましい。メルマガも同じ(だと思ってる)。
(この辺は伝えてなかったので、後出しジャンケンぽく指摘する意地悪上司になってしまった)
しなければいけない施策としては、例えば
◯ボクに広告をつける交渉する(難易度:高)
◯信用貯金(※)を削って周囲の人に購入や拡散をお願いする
◯インスタライブとかツイッタースペースとかユーチューブライブなど、即効性のある即売イベントする
(※信用貯金というのは、誰かの本で読んだことを自分のものにしている可能性がかなり高いのでアレだが、信用は目に見えないけど貯金のように残高を貯めたり削ったりしているんだよっていうカンジのもの)
と言った拡散だったかと。SNS投稿は効果あるけど、インスタやツイッター、noteでグッとくるな発信ができれば…という前提があるような気がする。独り言やアナウンス的な投稿でなく、バッファローに刺さるような発信。
ボクは偉そうに上司顔してるけど、10年前、実はそんな施策ぜんぜん出来なかったクチだ。ただ、それは事前に理解してて、お腹を痛くしながらそれら施策をしなくても良いよう、ずっと前からコツコツ情報発信する方法を選んだ。
◯ブログを毎日書く
◯面白いブログを書く人を研究する
◯なり切ってみてブログ書く
◯勉強会いってそれを実践
10年前のボクは将来たけもと農場を背負わなければいけないことが明白だったので、それがトリガーになって必死になれた。
必死になること、将来の不安を煽ることも、あればベターだけどそうじゃなく前に進む道はある。ハルちゃんにボクと同じ道を歩ませることが、リーダーの使命ではない。
この環境下で、ハルちゃんに前に進ませる(目標設定し、着実に施策をやる)ためのカンやコツはないので、凸凹な指導になって申し訳ないけど、走り切って欲しい。到達すれば自信持って良いし、到達しなかったなら、やった施策がどう効果あったか(無かったか)、次にどう生かせば良いかを振り返る材料にすれば良い。
(販売促進のためにこのnote書いた訳ではないけど、もし良ければ購入して応援してもらえると嬉しいです🥺✨)
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