脳内の見える化 vol.10
デジタルイノベーション部の役割
部長からこんな話があった。まとめると大体こんな感じ。
・デジタルイノベーション部は、新しいものを生み世に出すのが仕事。生み出せていないと存在価値がない
・今年のチームはまだ1件も経営会議を通せる案件を生み出せていない。経営会議を通るかどうかは究極どうでも良いのだが、自分たちがやっていることの重要性を経営に認めさせ、多くのリソースを獲得することをできていないことには、課題意識を持つべき
・次年度は営業機能がなくなり企画機能のみが残る、つまり営業数字を追いかけるという言い訳はできない。当然プラットフォーマーとごちょごちょ関係を築く程度では全く足りない
・その覚悟がなかったり、言われたことをやる方が好きならば、はっきり言って異動届を出した方がいい
本当に的を射ていると思ったし、この人がデジタルイノベーション部の部長で良かったと心から感じている。
一方で、自分には2つネックがある。一つ目は「ある程度型が決まっている世界の中で新しいやり方を考える方が性に合っている」ということ。事務作業とは言わないけど、データ分析とか要件が決まったプロダクトの開発とかファイナンスの実務とかが好き。「主に自社のリソースを使ってできること」を磨きたいというのが本音。そして二つ目が「保険の可能性を信じ切れていない(=保険なんて保険料をもらって保険金を支払う機能しかないのだから、そこから大きなビジネスが生まれるなんて普通ないよねと冷めた気持ちでいる)」ということ。特に後者があるのでデジタルイノベーション部の仕事はどうしても「筋の悪い挑戦」としか思えず、かつその筋の悪さに挑戦するには少し目線が冷め過ぎている。正直こんな状況で熱をこめてできるかは怪しいし、それが自分の幸せなのかもかなり疑問。100歩譲ってこの部署を志望して異動してきたならまだしも、どちらかといえば行きたくない方の部署だった。
ここからの僕の行動は、やりたくないし迷惑をかけるから異動したい、と言うのが濃厚。どうせそう言うと少なからず幻滅されるので、そこからどうするか。だったら言わない方がマシか。となると部署残留か転職かの2択。こんなこと書くのも心苦しいし、できれば会社に貢献したいとは思うが、はっきり言ってそこまでの可能性を保険に感じていないのを盲信的に「保険にはまだ可能性はあるのだ!」と自己洗脳するのはごめんなので、結局は転職なんだろうなと思う。いつでも転職できる準備だけはきちんとしておきたい。
他社の友人と話した時にもらったフィードバック
たまたま検討しているプロダクトを友人にあててみた時に、「君はこうして夜遅くまで自分が作っている商品に関する感想を僕に聞いてきて本当にすごいね」と言われた。個人的には「仕事だからやっている」とは全く思ってなかった。一方で不思議と「好きだからやっている」とも思ってなかった。そこにあった感情は単に「このプロダクトが売れて欲しいから改善したい」とか「どうやったら目の前の人が保険を面倒くさくなくなるか知りたい」といった好奇心だったと思う。なんとなくこれが仕事の真の姿というか、こうしたフラットな気持ちで「知りたいからやる」「やってみたいからやる」と思って仕事できているのは良いことだと思う。妻にも言われたが、探究心がやらされ感を上回って自然に仕事できることが自分の強みだったりするのかも。
あと、自分が大企業に居残る理由も分析してもらったのだが、彼いわく「Vodkaは自分で何かを成し遂げるよりも、組織の中で自分の意見や成果が認められることにモチベややる気を感じているから、なんだかんだで組織に痛いんだろうね。スタートアップとかコンサルとかは向いていそうだけど」とのこと。自己評価としては、とにかく目の前の人がどう思っているか?とかもっと快適・幸せ・便利などと思ってもらうにはどうしたら良いか?を共感をもとに先回りするのが楽しいと思っているので、まさに「人がどう思うか」がきになる。極端な話、それができていればなんの業界でも良いだけに「これを絶対やりたい」と思えるものがないのが悩み。と同時に、よりにもよって「しょうがないから入る」「よくわからないから入る」という非積極購買の保険を選んでいるのには自分でも疑問。「俺が情熱をかける商品は保険なのか!?」という点はもっと自問自答していかねばならない。
今日はここまで!
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