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脳内の見える化 Vol.14

教養としての人脈

これは瀧本哲史氏の言葉で、結構気に入っている。知りたい領域を深掘りするには、その分野の実務家に聞くのが一番。直近でもコロナ対策の実務をスポーツチームの友人に聞いたり、自分が考えているビジネスのアイディアをペルソナに該当する友人に壁打ちしたり、気になる業界のことをその業界で働く友人にヒアリングしたりしたが、どれも本やWebでは得られない充実した情報を得ることができている。インターネットでなんでも調べられる世の中になった分、一次情報やインターネット上の「建前」の裏にある本音、まだ世に出ていないけど検討していることなどの情報の価値が相対的に上がっていると感じるとともに、そこにアクセスできる人脈自体が大きな価値となっている。書きながら、そういえば他の偉人たちも似たようなことを言っていたな、と思い出した。

「他の起業家と話すこと。有名な起業家だけでなく自分より1年、2年、5年先をいく人たちと話す。そういう人たちからは、他とは大きく異なる重要な物事を学べる。長期的視点に立つ感覚は非常に大事だ。フェーズが変わるごとに、状況は静かに変わっていくからだ。」 
ドリュー・ハウストン(ドロップボックス)
「わからないものは一流の人に教わるのが一番。彼らに時間を割いてもらうのに相応しい魅力を自分にも蓄え、気軽に頼り合える関係を作る。困ったときに頼れる一流の友人・相談相手がいることは何よりも強い武器になる」
池田純(DeNAベイスターズ初代球団社長)

企画部門にいると、誰でも得られる情報だけでアイディアを生み出すのには限界があると感じるし、「これってどうなってるんだろう」と思った時にいかに気軽に相談できる人がいるか。そして、その人たちに気軽に相談できるための「貸し」をどれだけ作れるか。特に自分は「あの人には聞いてばかりでまじで申し訳ないからやめたほうがいいかな」などと思い悩むタイプなので、自分の精神衛生上も貸しを作っておくことはとても大事である。こいつのためなら時間を割いてもいい、と思われるための努力が、結局は自分の教養の深さにつながっていく。

代理店の社長に言われたこと

怖い社長にいろいろフィードバックを受けたので記録。割と気に入られていると感じるのと、厳しい中でも仕事ぶりは認めてもらえていると感じるが、営業マンとしての姿勢を指摘されることがこれまでもあったので、素直に自分の改善点として受け止めたい。

・説明は上手いが心にささらない。丁寧な説明を受けているだけ。営業を受けている気はしない。

・保険は面倒なものなので、お客様は基本保険に興味がない。保険をつけたいから知りたいんじゃなくて、入らないといけないからしょうがなく聞いている。なので、丁寧な説明をするだけでは忘れる。お客様が振り返った時に「そういえばVodkaさん、”これだけは絶対かけてください”って言ってたな」と思えるくらい、大事なことは感情的に言うべき。Vodkaの説明は単調で事務的。

・Vodkaは自分で十分知識を蓄えて意見もはっきり持て、それに基づく自信を持てている時はすごく良い説明をする。言いづらいことをバシッと言えるガッツも、俺は買っている。ちょっと変人だけど、うまいことしか言わないやつより俺は変人の方が好き。でもそれが「会社のマニュアルを熟読して自信を持ったVodka」であれば、Vodkaの魅力にはならない。なぜなら会社の方針が変われば、それに合わせてVodkaの熱の方向も変わってしまうから。俺は個人の色が出ていないやつは信頼はできないし、その姿勢ではこれ以上伸びない。

・極端な話、「会社の方針はこうなっています。でもVodka個人としては、御社のパートナーとしてこう思っている。これはなんとかして会社に認めさせるから、御社もここを通してくれ」みたいな自分の色を出すべき。

・要するに才能はあるけど活かしきれてないから、このままだと営業としては厳しいだろうと思う。

言いたい放題言いやがって!と言いたくもなるところだが、本当に的を射たフィードバックをもらえて嬉しい、と言う感情の方が正直なところ強い。さすがツヨツヨ社長、よく見てるな〜と感じる。

これを聞くと改めて「営業向いてないな〜自分は」と思うのだが、そう思っていると成長が止まるのでやめる。結局自分は「保険はお客さんが選ぶものだから最後は決めてください」と委ねる(と言えば聞こえはいいものの、どちらかと言うと投げるに近い)ような営業をしていた。「これがおすすめです」とか「このプランに入ってください」と頼むのは性に合わないし、押し売りと思われたくないからしていないのだが、「わからないから決めて欲しい」と言ったタイプの顧客は(保険には特に)多いし、自分が客だったら「僕だったらこれ入ります!」とか言ってくれる人の方が頼りになるかもな〜などと思った。はなから「僕は決めませんけど説明はしましたよ、あとはお客さんで」と言うスタンスの人はたしかに、どこか距離を感じてしまう。

社内の議論であればあれだけこだわっていたスタンスを、営業においては取らず、反応に近い説明ばかりしていたのかもしれない。そして、もともと社外の人に対してかしこまりすぎる癖を自認していたけど、これを機に改めて向き合って見直していくべきなのかもしれない。31歳にもなって他人のフィードバックを素直に受け入れすぎている気もするが、いずれにしてもこんなフィードバックをくれた社長に感謝。
(怒られてる雰囲気だったのに、フィードバックが嬉しくて社交辞令ではなくありがとうございます!と何度も言ってしまった。さらに変人と思われたかもしれない。ちなみに変人扱いされた時もちょっと嬉しかった。)

意識の高い新人と接して感じたこと

意識の高い新人と接していると、自分も自然といつもより意識が高くなっていると感じる。これまでも何度も振り返ってきたが、結局自分は「ヒトベース」で動くし、負けず嫌いだからとがったやつがいるととがり返したくて頑張るのだと思う。そうなると個人プレーする仕事はかなり危険。常に刺激的な人とコンビで働かせてもらうか、個人の時は意識できる相手を立てる努力をしないとしんどい。「うわ、久しぶりに気合入ってるな、自分」と正直感じてしまったので、いかに個人プレーだった期間が手抜きだったかがよくわかる。

あとは、この新人のグイグイ「教えてくれ!」と来る姿勢については、これが嫌いな人はあまりいないと思うので(そして自分の結構そのタイプなので)、自分が接する年次が上の人に対しても同じ姿勢を意識していきたいと思った。

もう1つ。新人から「Vodkaさんのインプットの仕方とか知識つけるために読んでる本とかもっと知りたいです!」という要望を結構受けるので、一度体系化してもいいのかなと思った。自分のやり方が適切かどうかは置いておいて、無知の無知であるルーキーに考え方ややり方を早めに示してあげることは会社にとっても本人にとってもかなり大事だと思う。逆にそれを自力で身につけさせるのは非効率。ということで「この順番でインプットしてけば、とりあえず大抵の話にはついていけるようになる虎の巻」でも作って送りつけてやろうと思った。

相変わらず話が長い

1on1を受ける際に自分ばかり話している印象があることに気づいた。話すぎて途中で「もう時間なんで」と強制終了してしまった。逆の立場になって考えると、自分はよく話す人と話すときに少しうんざりしてしまったりするので(話が長い役員とか、「その人の話が長くならないようにどう対策するか」みたいな作戦会議が事前に担当間でされていたりするが、そうはなりたくないなと思う)、もう少しキャッチボールを意識したい。あと書いていて思ったのだが、「とりあえず逆の立場に立って考えて、自分の考えが適切かどうかを検証する」というフレームを自分は結構頻繁に使うことに気づいた。そして割とこれは自己を客観視する上で大事なスキルなんじゃないかと気づいた。別にみんなも当たり前にやってるのかもしれないけど。

今日はここまで!!

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