脳内の見える化 Vol.8 (焦りの研究)
焦ってるのをなんとかしたい
よく言われるのが「生き急いでるよね」「プレゼン早口だったよね」「今日緊張してたよね」「大丈夫でしょ!そんなことで焦りすぎじゃない?」などという言葉。どうやら自分には「焦る」癖があるらしい。そこで今日は「焦る」を考えてみようと思う。
自己評価
①悲観的ゆえの焦り
まず自己評価なんだが、自分は悲観的な方だと思う。何かが上手くいっていたとしても「こっちは上手くいってないし」「上手いように見えるだけでまだまだだ」「もっとすごい人がいるんだからこの程度じゃそんなにすごくない」などと自分にプレッシャーをかけることで成長意欲を維持してきた。こんな自分は嫌いなのだが、結構重要な長所だとも思っている。焦りはストイックの源泉であり、人と違ったことを志向するためのきっかけになっている。
②勝ち負けにこだわるゆえの焦り
あと、なんでもかんでも「勝ち負け」で評価する傾向が非常に強い。だからマウンティングにも敏感だし、テストの点や役職、ゲームの勝ち負けにはじまり、「周りからあいつすごいよねって言われる回数」に至るまで、自分が劣っていると感じると猛烈に焦る。「自分は自分で、こっちを頑張るんだ」という信念とか「あいつすごいな〜!」と思える素直さは特にない。自分が重要視するあらゆる分野で勝っていたいのが自分である。これも長所だと思うこともあるが、基本的にマイナスだと思う。「器が小さい」「大人気ない」「すぐ拗ねる」「余裕がない」などの印象につながっていると思う。本当は大谷くんとかピースの又吉みたいに、周りに対しては無欲に見えてでもひょうひょうとこなし、結果で黙らせる人になりたい。
③完璧主義・ナルシストゆえの焦り
②に近いのだが、「これができたらかっこいい」「これができてないのはカッコ悪い」という尺度が存在し、何かができてないことが我慢ならないので、(当然自分は完璧じゃないので)常にストレスや焦りを感じていることになる。ゲームで負けたら無能さに焦るし、ゲームで勝ったらゲームをして勉強してなかった自分に焦る。勉強をすれば「進んでない仕事があるぞ」と焦り、「グッジョブ」と言われると「この程度なんてまだまだだ、、」と思う。これは何度か改善を試みたが無理だった。自分のアイデンティティだと思うしかない。でも完璧主義=選択と集中ができていないことになるので相当有能でない限り器用貧乏っぽくなる。これが人生最大の課題と言っても過言ではない。(自分のいる組織はうまくまわるし、貢献もできるけど、「この組織の中心は間違いなくお前だ」とか「お前が一番結果を残してた」みたいな言われ方はしたことがない)
④記憶力の高さが生む焦り
あと、記憶力がいいので昔の恥とか悲しみとか罪(犯罪とかじゃなくて発言で人を傷つけちゃったとかそういうこと)をずっと覚えてる。これによって「自分はダメなやつだ」と常に言い聞かせている気がする。今の自分は昔の自分ではないにもかかわらず。これは結構マイナスで、そんな昔のことに脳のリソースを取られているのと、切り替えができないのが特にマイナス。ただ昔のエモい話とかも覚えてるから人と飲み会した時に盛り上がったりする。
焦るとはなんなのか
国語辞典の定義は以下。
要するに「①早くしなければならないと思う」「②思い通りにいかない」「③いらだつ」の3つの感情がありそう。①については勝ち負け精神が邪魔して、「“早くすること“に必要以上に拘っている」可能性が高い。つまり何かを早くやった方が偉いとか、いつまでにやれないと無能だと思われるとかを勝手においてしまっている気がする。これはこれで多分良いことだと思うし、相手の期待スピード<自分自身への期待スピードである以上、相手の期待を裏切る心配はない。ただし、早くやろうと思うほど当然②思い通りにいかない可能性は高まる。こうなると完璧主義の自分が顔お出して明らかにイライラしたり不安になる。これが良くない。①だけでは焦りにならないが、②が発現すると自動的に③も連動する、つまり焦るようにプログラムされているのが自分である。
こうしてまとめると、わかったことがある。「早くしなければならない」と思うから焦っているのだ。自分の性格上、「早くしなければならない」と思っている時点で遅かれ早かれ焦ってしまうのである。つまり、焦らないためには、
しかない。
(1)が王道の考え方といえる。これは締め切りがある仕事に対しては一定やっている(逆に締め切りがある仕事は「締め切りまでにやればいい」と思うタイプなので「早くしなければならない」と思いようがないことが、書いていてわかった。ちなみに締め切り直前に「やべえ、早くしなきゃ」と思うことはあまりない。そう思うような仕事は早めに着手するし、締め切り間際にでもできる仕事は焦らないし、締切過ぎて督促されても良い仕事は後回しにしていたりする←ダメダロ)。一方で、営業とか事業開発みたいな、誰かを説得するような仕事は締め切ろうにも成立しないことが往々にしてありうる。でももちろん社内から「いついつまでに決めて欲しい」みたいな期待値は当然ある。その仕事が終わるタイミングは究極自分では決められないのに「いついつまで」と言われたり、言われてないのに「どうせいついつまでって思ってるんだろうな」と思うと猛烈に焦る。「そんなのできるわけないだろ、お前がやってみろ」と思ったりもする。そうして悪態をついて「扱いづらいやつだ」と思われているかもしれない。そうだ、これが自分の焦りが正体なのだ。やはりアウトプットって素晴らしい。
解決策とまとめ
2,500字近くつらつら書いてきたおかげで、「自分の頑張りだけでは動かせない、相手がいる仕事において、理不尽な締め切りを求められたり、周りがその締め切りを守っていたりする」と私はとてつもなく焦ることがわかった!!さあどうする?
正直、「相手がいる話なのだから、自分にできることを地道に頑張ろう」と思うしかない。あと「ここで周りを気にする“勝ち負け思考“に陥るとドツボだ。相手もいる話なんだからしょうがないと思おう。絶対に周りと比較しない。悲しむ前に次の打ち手を考えよう。てか楽しいからこの仕事してるんだよな、思い出そうぜ!そもそもこの領域で勝ち負け思考になって焦っていらだつとカッコ悪いぞ。大谷翔平は平常心でどっしり構えてると思うぞ。このnoteを思い出せ!」などと言い聞かせることにする。
よく、「平常心であることを心がけています」というけど、私もそう言うことにする。でもこれが今までしっくりこなかった理由がよくわかった。私にオーダーメードされていなかったのだ。つまり私流に言うと「自分がコントロールできない領域においては結果がどうであれ平常心であることを心がけます。結果よりもプロセスの楽しみを重視し、周りと比較はしません」が正しい。なんか今日はいい思考ができて有意義だった。
今日はここまで!
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