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vol.2:イスラエル・パレスチナ問題 ~Vodka's input journal~

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イスラム教の歴史

  • 中東の民族は大きくイラン人、アラブ人、トルコ人に分けられる

  • 歴史が最も古いのがイラン人で、3世紀にササン朝ペルシアを興した。古代イラン人はゾロアスター教徒(多神教)

  • アラブ人はペルシア帝国に支配されていたので反イラン。7世紀に現れたアラブ人預言者ムハンマドが唯一神アッラーのお告げを受けて始めたのがイスラム教

  • その後、アラブ人勢力によってペルシア帝国が滅亡し、ゾロアスター教の伝統も途絶→イスラム教への改宗を迫られたイラン人が受け入れたのが、イスラム教の少数派である「シーア派」。ムハンマドの後継者の直系子孫を指導者とし、指導者にササン朝ペルシアの王族の血が混じっていることからも受け入れられた。イスラム教の1割を占める

  • 一方の「スンニ(スンナ)派」は「ムハンマドは単なるスピーカーであり、神であるアッラーと、その預言が書かれたコーランこそが全て」という立場。シーア派にペルシアの血が入っていることが許せないアラブ人の多数が支持し、シーア派と対立。イスラム教の9割を占める。代表格はサウジアラビア、トルコ

    • ざっくり言えばイラン人はシーア派、アラブ人はスンナ派

  • 第二次世界大戦後、欧米資本がイランの石油産業を独占。ナショナリズムも封殺され、パフレヴィー朝によるグローバリスト政権樹立。しかし西洋的な近代化に対する保守派の不満が爆発し、1979年にイスラム法学者のホメイニ氏が指導するイラン革命が勃発。特にイスラム教は「アッラーの前には皆が平等」という考え方があり、経済成長による富の不均衡が怒りを買う結果となった

  • イラン革命は成功し、イスラム規範による神権政治が開始。外国資本を締め出したことで米英と敵対関係に。その後2代目のハメネイ氏が指導

  • イスラム教徒は人種を超えて信仰するグローバリスト。イラン革命の目的は「少数派であるシーア派の解放」。イラン革命後も世界にシーア派を広める「コッズ部隊」が組織され、中東各地で革命運動を開始

  • 「アラブの春」は、中東・アフリカ地域の独裁政権に対する民主化運動の総称(親ロシアの中東独裁政権を解体すべく、アメリカ民主党政権が仕掛けた面もある)。イラク、エジプト、リビアの新ロシア政権が潰れ、残ったのがシリアのアサド政権(少数派のシーア派の一派「アラウィー派」による独裁)。シリアの内乱で出てきたのがIS。ISはスンニ派の過激派で、アサド政権によって抑圧されていたスンニ派と連携して反政府勢力を形成し、アサド政権+コッズ部隊と抗争

  • イランはコッズ部隊を通じて中東各国のシーア派組織を手先に使ってテロを起こし、イラン革命を中東全域に広げようとしている。最終目的はイスラエルからユダヤ人を追い払い、聖地エルサレムを奪還すること

  • アメリカは中東諸国を反米社会主義に変えるイランの動きを警戒。理由は二つで、中東の石油・ガスの利権を守るためとイスラエルの防衛(アメリカ財界にはユダヤ系アメリカ人が多いため)

イスラエル・パレスチナ問題

  • 第2次世界大戦後にアラブ人の地であるパレスチナにユダヤ人がイスラエルを建国→建国の翌日には周辺のアラブ諸国に攻め込まれるが少しずつ盛り返す→第3次中東戦争時にはイスラエルが国際法上認められていないラインまで進出→アラブ側・パレスチナ側では抵抗運動インティファーダが発生、PLOが各地で戦闘を展開

https://www.nhk.or.jp/minplus/0121/topic015.html
  • この頃から、パレスチナ自治区は「ガザ地区」と「ヨルダン川西岸地区」の2つに分裂

  • 1993年にオスロ合意に調印し、2国家解決の方向性が示されるも、ユダヤ人の入植問題やエルサレムの帰属問題が課題となり交渉が破綻し、衝突が長期化

  • アラファト議長死後、パレスチナ自治政府は過激派が優勢となり、2006年にハマスが選挙に勝利。ガザを実効支配。ヨルダン川西岸地区はイスラエルと和平交渉を続ける「ファタハ」が支配し、パレスチナ自体が分裂

  • ガザは福岡県ほどの広さに200万人以上密集する過密地域。ハマスの武力行使によりイスラエルから物理的にも経済的にも封鎖されている。「天井のない監獄」

  • ガザ地区問題は23年10月にハマスがイスラエルに大規模攻撃を仕掛けたことに起因。イスラエル南部で市民ら1200人以上を殺害

  • イスラエルは対抗して連日の大規模空爆を実施。ガザの死者数が急増すると、大勢の民間人を無差別に巻き込むイスラエルの攻撃が国際法違反との批判が高まっている(現在のイスラエルネタニヤフ政権は極右政権であり、以前にも増して強硬なパレスチナ政策をとっている

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