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脳内の見える化 Vol.16(新人道場・2月コーチング)

「やりたい仕事をどうやって見つけられますか?」

「やりたい仕事をどうしたら見つけられるか?」という相談をよく受ける。ぶっちゃけ自分も「やりたい仕事やれてないわ」と思うことも結構あるのだが、一方で自分の部署にはかなり強いWillを持って仕事にあたっている人が多い。「よく保険にWill持てるな」とか思いながらも気になって彼らを観察していると、「自分は仕事にWillがないのではなく、Willのハードルをすごく高くしすぎて勝手にWillがないかのように自己洗脳してしまっていた」ことに気づいてきた。そして、世界に10,000種類(もっとあると思うけど)の仕事があるとしたら、「1位の仕事」をやることだけが「やりたい仕事をする」ことではなくて、「500位以内の仕事」(上位5%)ができれば「やりたい仕事は十分できている」という考えにいきついた。メルカリで尊敬する人の一人に、メルカリの物流改善に命をかけ日々エネルギッシュに働く人がいるのだが、その人とて、目の前の物流が楽しそうだからこれ極めようと思っているだけで「全宇宙で一番やりたい仕事はメルカリの物流だ」とはきっと思ってないはずである(思ってる可能性ちょっとありそうと思えるくらいには猛烈に没頭してるけど笑)

「やりたい仕事が見つからないんです」は言うならば、「この世で一番タイプの女性と出会えるまで俺は結婚しないし、満足しない」と言っているようなものかもしれない。であれば、目の前にあるもの(会社から与えられてなくてもいい)の中で情熱を傾けられることはなんだろう?と考えた方が健全だし、そういう仕事に向き合っているうちにもっとやりたい仕事のチャンスが得られるのだと思う。なので自分も、絶世の美女のような仕事を追い求めるのではなく、まずは目の前の中で一番タイプだと思える仕事を探してみようと思った。今やっている仕事のうちワクワクしているのは、誰かが困っている領域における分析・整理、目の前にある顧客の不の解消をサービスを通じて実現するチーム活動(≠単独行動)。ゼロからイチを生み出す構想&そのための調査はちょっと苦手だけどスケールが大きいので頑張れそう。経営陣への提案が手段ではなく目的になっているタスク、「多分スジ悪そう」って思ってる領域で「なんかやらない&考えないといけない」みたいなざっくりタスク、保険の営業活動全般などは嫌い。

新人道場生から学んだこと

今シーズン5ターム目の新人道場。最終発表会がかなり学び深かったのでメモ。新人のような「初めて来た知らない子」を自分に照らして見ることで「どういうスタンスが可愛がられて、どういうスタンスがとっつきにくいか」が客観的にわかるので非常に勉強になる。

福岡から来たUくん

「この留学めちゃめちゃ良かったです!みなさんに発表したくてしょうがないです!せっかくの機会なのでDI部への提案もします!」という福岡支店のUくん。人間的魅力がある。恐縮しすぎず、でも偉そうじゃなく、ちょっとバカっぽくポジティブ。厳かな場で臆せず提案までしちゃうTackle力。素直になんでも「教えてください!」と学びに来る姿勢。メンターの人が「Uくんは素直にどんどん質問してくるので、自分の思考を丸裸にされるようだった」と評していたが、まさに同じことを感じた。あと、学びを抽象化しすぎず、こんなことが学びになった!と具体的取り組みを交えたプレゼンは非常に新鮮に感じられた。プレゼンのしゃべりはたどたどしいけど超楽しそう。新人にありがちなポジショントークがない。抽象化しないで、感情を乗せる。「こうだなあ、と思った」「だから僕はこうしたいんです!」みたいな言い方は、自分に似てるだけに取り入れたいと思った。

自分の弟子であるKさん

自分の弟子であるKさんはポテンシャルが高く頭もいいので、よく練られたプレゼンだった。考えが溢れすぎて前日チェックしたドラフトはかなり悲惨だったけど、僕のアドバイスを「こんなに噛み砕けるものか?」と思うくらいキッチリ消化して見違えるほどブラッシュアップしてきたあたり、能力の高さを感じた。とともに、「自分が言いたいこと」と「周りが聞きたいこと」のギャップは相当大きく「意識していても反映できていないことすらある」という学びを得た。一方でKさんのプレゼンはうまかったけど「正しく伝えたい」が強すぎて少し単調だったかなと思う。M1も上手い漫才よりも面白い漫才が最後には勝つ。上手い漫才(かまいたち、Kさん)<面白い漫才(霜降り明星、Uさん)だったかな、と。僕も「上手い漫才に寄ってないか?」を点検する癖をつけたい。

自分は3回目のメンターで、Kさんにたいし初めてリミッターを解除して臨んだが、「もう一度メンターを選べるとしてもVodkaさんを選びたい」「Vodkaさんの弟子としてこれからも〜」「7日間で終わりたくない」というコメントがあったので、結果的には成功だったのだと思う。今回自分は「この子は負荷の高い環境を求めているし貪欲だから、ちょっと情報過多&高いレベルで詰めていく方が喜びそう」という判断の元でリミッターを外したわけだが、過去2回よりも弟子との距離が縮まった感覚があったので、これがKさんだからハマったのか、新人一般にこのような接し方が好まれるのかは検証していきたい。濃厚な議論を通じて鍛えてあげられるのは自分のメンターとして武器だと思うので、もし新人一般にニーズのある方法であれば、誰に対してもリミッターは取り去って接することとしたい。

名古屋のS君

変に大人びていたSくんはちょっと合わなかった。何がしたいとかの本音の部分があんまり見えず、「聞いた方が良さそうだから質問しとこう」じゃないけど、感情ではなく理性で質問されてる感覚だった。かわいく「これわかんないんですけど、、」とタックルしてくるUくんの方が心の距離が近く感じたし、特にプライド高い勢・偉そう勢には響くのだろうな。大人びて対等な後輩よりも懐いて尊敬してくる後輩の方が距離が近く感じるのは自分だけなのか?

部長の言葉

道場生に対する部長からのメッセージがあった。相変わらず部長の言葉には納得させられるので、しっかりメモってしまった。特に、「500位のしょぼいWillでもいいからWillがあるならやってみよう」という自分の最近の考え方と③がシンクロしててびっくりした。

たくさん学んでくれたと思うけど、別にDIがすごいわけじゃなくて役割の違い。営業が数字に向かうのと同じぐらいの熱で、新しいものや文化を生み出すことに向かっているのがDI。逆に、それが生み出せないと存在する意味がない。その上で、伝えたいことは3つ。

①顧客ファースト
我々が向かうのは上司でも、ましてや競合ではない。顧客。
スマホでできることが保険は“当たり前に“できないことが多い。それを「保険だからしょうがない」などと当たり前だと思わない。顧客の視点でもっと良くできないかを考える。

②fail fast, learn fast
failとは、仮説の間違いのことであり「失敗」ではない。むしろ正解があることを間違えること(=失敗)はプロとして許さない。でも正解がないものに対する仮説がいくら間違っていても全部許す。そんなにすぐに良い仮説に出会えるとも思ってない。どんどんfailせよ。

③Willを持て
大それたWillなどいらない。でも、自分の視野の範囲でなにやりたいかは持って欲しい。会社を使ってやりたいことを実現しよう。みんなはDIファミリーだからいつでも相談に来て欲しい。でもその時は必ずこう聞く。「で、今何やりたいの?」と。

2/25 たかさん コーチング

ここ数ヶ月の溜めが効いている

1年くらい続けているコーチングのメモ。ここ数ヶ月で「自分の理解」がだいぶ進んだと感じる。たかさんからの「Vodkaが重視するかっこいいって何?」とか、ちきりんの「自分の意見を言語化できるようになろう」とか、そこから始めた脳内見える化noteの積み上げとか、感情理解のための書籍インプットとか、かんくんの「やりたいことならちっちゃくてもまずやればいいじゃん」という講演とかが複合的に組み合わさって、骨太な自己理解ができているし、骨太だからこそそこから滲み出る行動に芯が持てている。

自分を理解するキーワード

・勝ち負け思考にならない
勝ち負け思考になると素直さが失われる。感情のブレが大きく焦りやすい。他人のいいところを褒めたり受け入れたりできなくなって孤立したり成長が鈍化したりする。ふとしたことすぐストレスが溜まる。
→溜まりそうになったら必ず「勝ち負け気にすんな!」と自分に言い聞かせるようにしている。勝ち負けが気になるよう刺激物(競馬とかクイズとか)はほどほどに抑えるようにする。勝ち負けを気にしなければ「他人からの反応」が気にならなくなり、「自分が心からやりたいこと」にピュアに集中できる。他人からの反応が薄くても、自分のいいと思ったことにピュアに集中していると、自然と人がついてくる(「やる意味あるの?」と言われた取り組みを続けてたら「とりあえず形にするでいいと思うよ」と市民権を得ていたような出来事が最近あった。また、このnoteも反応を気にしなくなったら驚くほど続いている)

・「かっこよさ」Driven
「人としてどうあるか」が自己実現の大きな要素なので、「何をすればかっこいいのか/カッコ悪いのか」の理解が重要。「すねたらカッコ悪い」というのが今は一番。自分の尊敬する人たちは皆、批判をものともせず「クックック、あいつら何言ってんだ」と意に介さず続けててカッコ良かった。

たかさんからのフィードバック

●おおらかな感じがする。Vodkaの周りに息を吸えるスペースがある。「今の自分をすごく好き」と一貫して言われている気がする。

●見つけた物を「ちょっとこれ見つけたんですけど!!」とすごく犬がしっぽ振ってる感じがする。

●結局何を見つけたのか?
→世界を見る自分に合ったメガネ(勝ち負けこだわらない)
→自分の取扱説明書(すねない方がかっこいい。勝ち負け志向の排除等)

●Vodkaの人生にとって、その「メガネ」はどういう意味がある?
→心がぶれなくなる
→”勝てそうだからやる”から”楽しいからやる”に基準を変えられる
→結果、やりたいことをやれる
→人生を楽しむために、Fitする考え方を見つけられた

●人生の目的はなんですか?と言われたら、その眼鏡をかけてなんという?
→「人が、”Vodka”という人間に心酔している、好意を寄せている」
→好きだわあ、面白いなあ、君はいいなあ、めっちゃ考えてるよね、すごいよね、Vodkaと仕事したい と言われたい
→同時に、同じ言葉を「言いたい」。人のいいところに「好き」「面白い」と言えるような素直さを持ちたい
→「いいところを吸収し成長できる」と「褒めたVodkaに興味と愛着を持ってもらえる」という2点が「心酔」につながるから。素直な人に人は集まる(U君からの学び)

●「人にいい言葉をかけたい」に対して愛情深さを感じる。
→自己愛よりも他者をピュアに愛せることの方がかっこいいと気付いたのだと思う
(純度の高い質感。濁りがない)

●「他者をピュアに愛する自分」をちょっと味わって見ると、どう?
→実はこんな負の感情を得た。「フォロワーでいいの?ぬるくない?」と言う焦り。「あいつのこれいいなあ」と言う不安。めまいがするような劣等感。「手放しで褒めたくない」「別に大したところじゃない」と取り消したいくらい。自我を保つため「俺の方がすげえよ」という声が聞こえてくる。

●じゃあ、「君の方が有能だよ」「そう思った方が楽じゃん!」という声を俺からVodkaに発してみるね、どう?
→おぞましさを感じた。変な考え!そんな考えに洗脳されたらやばい世界に行っちゃいそう。まるで詐欺師のよう。たかさんの顔がひん曲がって見えた。

●こういう声があるってことを認識するのが大事。否定するものでもない。
→自分は、人の才能に出会って、置いてかれるような、めまいがするような劣等感を感じる。素直に受け入れられない。かといって「俺の方が有能だ」と鼓舞するのは邪道のようでできない。でも不安は拭えない。だからどっちの感情もそっ閉じして無になるか、自分の無能を傷つける行動に走る。じわじわとストレスが溜まる。自己肯定感も下がる。相手の才能は眩しくて見られないので、すごいねと褒めたり、どうやったのと教えを乞うことはない。
→そんな正直な自分を受け入れながらも、勝ち負け思考から脱却することで「めまいがするような劣等感」は薄くなる。眼鏡をかけることで相手の眩しさにも目を向けることができる。相手と自分とのギャップをポジティブに捉えられるので、自分の無能を傷つけることがないからストレスがたまらなくなる。
→今は、自分の戦闘力がある分野では相手の眩しさにも耐えられるから、相手を認められている。でもそうでない分野では目を背けてしまい、いつまで経ってもそのままでいる気がする。

●他者を愛しているVodkaをもう一度思い出してみて。
→友人のリーダーシップの凄さを思い出したら、劣等感よりも「なんでそんなにリーダーシップとれるの?」という好奇心が一番最初に出てきた!

●Vodkaから永遠に好奇心エネルギーが溢れている印象を受けた。好奇心が頭を回してる気がする。好奇心が湧いてる時のVodkaはエネルギーが莫大すぎて、頭回そうと思って回してない。

●で、好奇心が出てるかどうかを見分けるにはどうしてるの?
→「これ考えたい!ヨーイドン!」と言うときには好奇心Drivenで何も考えず動いている
→逆に「わ〜あれ考えなきゃ」と言う時は「えーと何からやればいいんだっけ」と頭から動いてしまい、好奇心は湧き出ない。

宿題

【宿題①】1週間くらい、会う人会う人のすごいところを伝えてみよう。知り合いだけじゃない。スタバの店員にも、誰にでも言ってみよう。

【宿題②】「好奇心のエネルギー弁、どうやったら開けられる!?」と問いを立て、開ける方法を見つける。
こういう時は弁閉じやすい、開けやすい。 ”弁のトリセツ”を実験しながら作ってみる。

あとがき

最近人間理解に興味がありすぎてマインドセットの本ばかり読んでいる気がするが、3末まではそういう自分を許そうと思う。今はそう言う時期というか、ここでしっかり自己理解を深めると、DI2年目や副業2年目をもっとプロアクティブに過ごせる気がするし、ネクストキャリア(業界、職種)やそれに向けたインプットの方向性の解像度も上がってくるのだと思う。

あと、最近の疑問。
・なんで自分は「指図されること」が好きではないのか?

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