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優しい間で紡がれる恋バナと私たち

秋に書きかけて止まっていましたが、なんとなく続きを書いてみました。もうね、大好きすぎるんですよ。仲間たちのことが。そして今の宴会は恋バナはあまりしなくなったんですが、たまーに。

もしかしたら恋バナ苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、誰かの価値観にふれる入り口になった、そんなお話なのでよかったら、読んでもらえると嬉しいです。

2021年6月。わたしは心から大切にしたいと思う仲間たちに出会った。認定 NPO法人PIECESが開催している「Citizenship for Children2021」(以下CforC2021)で出会った仲間たちだ。専門職でも親でもない、第三者の立場でありながら地域の子どもにとって安心できる優しい間を作り出し関わる市民性醸成プログラムである。


ここまでスラスラ言えない、と思いながら子どもと関わる機会を作るとっかかりになれればという願いを持ってドアをたたいた。

蓋を開けたらワクワク、モヤモヤのサンドイッチで構成されていた。

そしてその間に息をするように開催される宴会。出会った仲間たちとオンラインで交流する時間は夕ご飯の時間から気づいたら真夜中まで。


そしてこの時間は毎回と言っていいほど必ず恋バナを始める。一つまじめな話題が終わったかと思ったら恋バナ。恋バナが終わってしんみりと世の中を憂う話をしたかと思えばまた恋バナ。今となっては2021宴会は恋バナで構成されてると言っても過言ではないだろう。

その恋バナでなんか芽生えたかと言えば芽生えたのは戦友とも近しいような、なんとも表現し難いので雑談をにぎわす係ということにしよう。


でも恋バナを深めるたびに気づくのはひとりのあなたとひとりのわたし。あなたの価値観を問い、わたしの価値観を問われる。でもそれは決して嫌な問いではない。(とわたしは思う)

そこには隣り合わせるように感じる孤独と寂しさ。それを包み込むやさしさ。ユーモア。


わたしは人の歩んできた人生を聞くのが好きだ。その当時起きた日本での出来事と照らし合わせ、ひとりの人間がそのとき何をしていたか、想像を膨らませる。いつのまにかあなたのことを知りたい、と思って宴会のときに地図を引っ張り出しては参加してくれた人たち一人ひとりが暮らしてきた街のことを教えてもらい、一緒に旅する。いろんな街があってそこで育った話、学生時代の思い出、通学路。田んぼ。そういう話をした後に恋バナだ。どうだろう。画面越しにしか知らない1人ひとりのあなたとわたし。なのにこんなに立体的に感じるのはなにゆえか。もちろん受講しているコースで顔を合わせることだってある。それ以上のなにか。なに?なんで?と頭を抱えながらSlackを開くとありのままのわたしを受け入れてくれる言葉たち。わたしも気づいたら「ありがとう」「ステキ!」の言葉をたくさん使っていた。

恋バナは自分の価値観に気づく。仲間たちの価値観に気づく。価値観の違いに気づく。どうしてか、ここではその違いも受け入れられるのだ。それに気づけたとき、仲間たちのことがとても愛おしくなっていた。

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この記事を書き始めた季節は秋。寒くなると体調も毎年のように崩しやすく、下り坂を転げ落ちそうになるのを必死に堪えてきたが、今年は違う。違うと信じていた。

お腹を抱えて仲間たちと笑いながら、ときには心の中で泣きながら、感情を豊かにする時間ができているから。

恋バナ推しじゃなくて。この時間が好きなのだ。わたしの中にひろがる優しい間。


ひろがれ。みんなへ。CforC2021の仲間たちとリアルで会える日を夢見て。

【後日談】
CforCの仲間のうち1人(最年少)が、「仲間たちに会いにいく!」と言って遥か西から首都圏まで旅に本当に出まして。それに触発され、わたしも!といって関東へ泊まりがけで会いにいく旅をしました。(なぜかわたしの住んでいるところじゃなくて関東でその旅人に会うという笑)
そして勢い余って翌月には関西へ日帰りで。
まだみんなには会えてないけれど少しずつ夢が叶っています。その話はまたいずれ。


来年度以降もぜひ続けてほしいと思い、ささやかながら応援することに。もしよければ覗いてみてね。

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