これからの学校1

オンライン・オンデマンド授業・AIが発達した現在「学校教育」は危機に立たされている。
教員不足、ブラックな職場環境など教員に関して暗い話題が多いのだが、学校はオワコンになってしまうのだろうか?
先に私の見解を述べると「決して学校はオワコンにはならない」ということだ。
ただし、これまで明治以来続いてきた教育の方法や在り方というものは当然変わらなければならい。変われない学校は淘汰されていくことだろう。ひとえに学校と言っても関係する人・ものが様々なので、少しずつ書いていきたい。
今回は世間の(教員の)学校や教育に関する誤解を解いていきたい。
まずは文部科学省
文部科学省を目の敵、悪の権化のように捉えている教員は結構多い。実際に私も教員になる前はそのようなイメージを持っていた。
しかし、学校現場にいると違和感を感じるようになる。
どんな違和感かというと、「文部科学省」が直接教員や学校に何かを伝えるという事がないことである。
私は県立学校の教員だったので、「県」に関する話は出るのだが、その上にいるはずの文部科学省はほぼ見えてこない。たまに調査などの場面では見えるのだが、その程度なのである。
実は教育機関においては「設置者」に大きな権限が与えられている。それ故に文部科学省が言ったことを必ずしもすべてやらなければならないとはならないのである。
この夏熱中症によって亡くなったり、体調を崩す子どもが多数いたが、文部科学省は随分前に熱中症に関する「通知」を出している。ただ、その通知を受けてどの程度の対策を行うかは設置者(都道府県や市町村の教育委員会など)に委ねられている。もっと言えば、設置者も通知は出すが、実際にやるかどうかは各学校に任されているのだ。
ここまで書くと学校教育において誰が一番キーパーソンなのかということがおわかりいただけるだろう。
そう、校長なのだ。
校長が変われば学校が変わると言われるように、校長の影響力は絶大である。学校教育をなんとかするには校長をなんとかしなければならないのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?