見出し画像

こうめがトトを嫌いになった!?

1ヶ月前、トトの心は、ボロボロだった。こうめが、一緒に寝てくれなくなったのだ。近づくと「トト、めっ!バイバイ!」。カカと二人で寝たいらしい。トトは、ある決意をした。

多くのパパさんたちは経験することなのだろうか?

仕事から帰ると、満面の笑顔で迎えてくれる我が子。できる限りの時間、一緒に遊び、休みの日はべったり二人デート。肩車したり、公園に遊びに行ったり、すごく懐いてくれてるという自覚と共に、また我が子を好きになっていく。

そんな時に、ある事件が起きた。
「我が子からの涙の拒絶」だ。

リビングでトトとこうめが
二人で遊んでいる時、
トト「お風呂一緒入る?」
こうめ「トト、めっ!!カカー」
トト「いいじゃん、カカ疲れてるから、
トトと入ろう?いい?」
それでも、抱きかかえると、
こうめ「めーー!!カカーー!!」
風呂場でも終始号泣。

ご飯の時も、
「カカーー涙」。
寝る時も、
「カカーー涙」。
「トト、バイバイ!!トト!!バイバイ!!」
必死に、全力で手を振り、
こうめはトトを追い払う。

そんな時、カカからの
「使えないなー」という、
無言の流し目が容赦なく心をえぐった。

「助けてくださいー」。
どこかの中心で何かを叫び、
トトは、支援センターの保育士に
話を聞きにいった。

保育士
「パパは「遊んでくれる人」。
ママは「生活を共にする人」なのね」。

トト
「・・・・・」。

こうめ、家族になろうよー泣
こうめ、生活も共にしようよー泣

でも、話を聞きに行ってよかった。
保育士から一つ、
アドバイスをもらうことができた。

「嫌われる勇気を持ってみて。泣かれても、拒絶されても、我慢して、その場から逃げない。風呂も、ご飯も、寝る時も、嫌われてもいいから一緒にいる。その覚悟だけで、状況は変わるから」。

半信半疑だったが、涙のこうめの横に容赦なくいてみることにした。

まず変化が起きたのは、トトの感じ方。

泣かれることに慣れた。

泣かれても、
「どうしたの?大丈夫?何が嫌だった?」と、アタフタすることがなくなった。

そして、泣いてるこうめの顔をじっと見れるようになると同時に、泣いてるこうめの顔が可愛くて笑ってしまうようになった。

泣いてても、笑うようになってから、
こうめは劇的に変化した。

泣いている時、トトの顔を伺い、笑っていると、泣きながら笑い始める。
そして、風呂では、トトと一緒にできる遊びを探し始めた。
ご飯をトトと楽しむ方法を見つけ出すし、
寝る時にはトトからマッサージしてもらえることを学びはじめた。

「嫌われる勇気」を持ってから、1ヶ月。
こうめにとって、トトは、
生活を共にする存在になり始めている。

15歳の思春期の娘を相手に同じことをしたら、
「本当にうざい!」と、
口をきかなくなるかもしれない。

でも、幼い我が子の「涙の拒絶」は、
笑って乗り越えられる。

トト歴1年8ヶ月で得た、
大きな気づきだった。

#エッセイ #育児 #子育て #パパの子育て #教育 #家族のあり方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?