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気づくこと

小学生の頃、初夏の夕暮れに吹いていた...そんな風の匂いに気づくことがあります。とても永い時間が過ぎていったのに。今、ここを通り過ぎた風によって想起されるということは、実はあまり変わってないのかもしれない。目に見えるものは刻々と変化しても。永い時間が過ぎたように感じても。

ちっぽけな自分。そんな気分になったりします。私の人生なんてあっとゆーまに、いやいや、あ...ぐらいで終わってしまうかもしれない、と。今を大切にしようと思っても、なんてもったいない日を過ごしてしまったのだろうと反省する今日この頃です。

くり返す毎日があるからこそ限りあるものに気づくことができ、子ども達はいつかそのことに気づいて大人になるんですよね。そして私も大人になりましたが、限りあるものに疎くなっていることに気づきました。そんなことを考えたのはある本を読んだらか。それは、「ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集」 斉藤 倫 です。本の詳細は以下のリンクからどうぞ。

こちらの本から紹介したい文があるので抜粋させていただきます。

えいえんに、ながい、もうすこしの、あいだ。

この一文で今がとてもかけがえのないものとして感じられます。過ぎてゆく日々に重みを感じる言葉でした。

この本は、ぼくときみの対話形式で物語が進んでいきます。ぼくが、きみにその時に読んで欲しい詩を紹介します。私が詩に対して思うことは、読む相手に問いかけ、そして考えさせられることがいいと感じています。そして、気づくことや考えることで生まれる感情の一つにゆたかさってあるのかもしれないと思わせてくれた本でした。なるべく、さまざまなことに気づいていける大人でありたいと思います。


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