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子どもが1歳のとき、編プロに入った話

もしかしたらどなたかの参考になるかも…?と思い、書いてみます。

私には今、小学4年生の息子と、1年生の娘がいます。
息子が1歳になったとき、編集プロダクションに入りました。
現在は退社し、フリーランスですが、編プロに入るまでの経緯などを、書きたいと思います。

ハローワークで職探し

子どもが1歳になったら、働こうとずっと思っていました。
前職は、企画制作会社にてライターの仕事をしていましたが、仕事がハードで先が見えないこと、仕事内容にも思うところがあり、出産前に退職。

1歳になる頃、ハローワークへ行きました。
私が考えていた条件は、
・働けるのは、頑張って9時~17時。残業はなし
・ライター業をやりたい
・子持ちであることを、了承してくれるところ

しかし、このすべてを叶えられる職場はなかったんです。特にネックになったのが「ライター業をやりたい」。ここは絶対ゆずれないし、むしろ、ライターやれないなら、仕事をする意味がない、とも思っていました。

ライターを雇う制作会社や編集プロダクションは、就業時間が遅いことが多いです。以前いた会社も、深夜残業や徹夜は当たり前のようなところでした。果たして、ライター業で「残業できません」が通用するのか?
正直自信がなく、ほとんどダメ元でハローワークに通っていました。

それから、子どもの預け先問題もありました。
就職するためには、「子どもの預け先あります!」と言わなければいけない。
しかし、保育園に入るには「仕事してます!預け先ほかにありません!」と言わなければいけない。
つまり、「仕事を見つけてからでないと、保育園に入れない」のに、「保育園に入ってからでないと、仕事できない」のジレンマ。

私の場合は、両親が近くにいたので、保育園に入るまでは両親に預けますと言って、求職活動ができました。でもこの問題に悩む人は多いと思います。

見つかったプロダクション

かなり絶望的な状況の中で一つだけ、気になる求人がありました。
社員5名ほどの編集プロダクション、社長は女性。
やっているのは、雑誌やWEBサイトの記事作成。

しかし、ここでも時間の壁が…。
就業時間は、10時~19時とのこと。
残業も多そう。
時短では募集していないようだし…。

どうしても気になって、一応その会社のページはプリントアウトしました。
どうせ駄目だろうなと思いながら、クリアファイルに入れて持っていたんです。
ハローワークの人と面談があったとき、「なかなか難しくて…」という話をしていると、職員さんが目ざとく私のファイルを見つけました。

「それはどこの会社ですか?よかったら問い合わせしましょうか?」と。
「いや~、でも…」とかごにょごにょ言いつつ、とりあえず問い合わせだけしてもらうことにしました。
踏み切れなかったのは、たぶん断られるのが怖かったのだと思います。

聞いてみると、時短では募集していないけど、一度面談に来て欲しいとのことでした。
職員さんから「後日、会社から面談の日程について電話があります」と言われたときには、心臓がドキドキしていました。
一度社会から離れていると、外の人とのやり取りにめちゃくちゃ緊張します。

後日、社長から電話がありました。
「はじめまして!〇〇と申します」と丁寧に言ってくださったとき、
その第一声を聞いて、きっといい会社なんだろうなと思いました。
緊張と不安と共に、この会社で働いてみたいという気持ちが強くなっていました。

面接、そして結果

子どもを両親に預け、面接に向かいました。
地下鉄に一人で乗るのが久しぶりで、それだけでドキドキしました。
もちろん、スーツを着るのも久しぶりです。

社長は、イメージしていた通りのさっぱりした感じの人。
面接なのに、なんだかすごく楽しくて、
自分がこれまでやってきたこと、これからやってみたいことなどを、
気づけば一生懸命喋っていました。

ちなみに、前職がライター業と言っても、雑誌の仕事は初めてだし、
取材は数える程しかやったことがありませんでした。そのことは、正直にお伝えしました。もっと取材をして、記事を書きたいというのが、前の会社を辞めた大きな理由でもあったからです。

それから、17時以降は働けないことも、絶対言わねばと思っていました。
無理しても、あとでお互いに困ることになるので、ここだけは守ろう、と。

そして、後日。
社長から電話がかかってきました。
「ぜひ働いてください」と。
嬉しかったです。と同時に、やっぱりすごく緊張していたと思います。
子どもの保育園を探さなきゃと、頭の片隅で忙しく考えていました。

伝えられたのは、
17時までの時短勤務なので、パート採用にしたいということ。
(パート、正社員にはこだわりがありませんでした)
時短で人を雇ったことがないので、どうなるか分からないが、子育てをする女性を雇える会社でありたいので、頑張ってみたいということ。

社長にとっても、私を雇うことは賭けだったのではないかと思います。
それでも採用してくださった、その気持ちに絶対応えたい。お役に立ちたいと思いました。

さいごに

産後、どうやって仕事をしていくか、悩んでいる人は多いと思います。

社会から少し離れていたことで、一歩踏み出す勇気が持てなかったり、子どもを抱えて復帰することに、不安を感じる人もいます。

でも、「私なんて…」と勝手に弱気にならず、思い切ってぶち当たってみれば、意外と壁が破れることもあるのかな、と思っています。
求職の条件も、絶対ではなくて、問い合わせてみれば向こうが妥協してくれる場合もあるのだと分かりました。

もう一つ書いておくと、この編集プロダクションは、未経験者も可ということで募集を出していました。ライター経験がなくても、noteなどで書いたものがあれば、雇ってくれることもあるかもしれません。
他の会社のことは分かりませんが、とにかく編プロというところは、取材して書く、をひたすらやれるところです。経験値がすごく増えます。

実際に働いてみると、それこそ大変なこと、予想もしなかったことも山ほどありました。その話もまた、整理して書きたいと思います。

続きを書きました。


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