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働くとは、苦しさと楽しさの両方を味わうこと

仕事とは、苦しいと楽しいが混ぜ合わさったもの。
先日読んだ小説にそんな言葉があって、少しはっとさせられました。

どんなに好きな仕事であっても、やっぱり楽しいだけではいられない。
苦しくなる瞬間はあります。
でもそれこそが、働く魅力なのかもしれません。

年を重ねて、子どもを生んで、だんだん保守的になっていく自分がいます。
傷つきたくない。辛い思いはしたくない。
仕事の楽しさを味わおうという気持ちよりも、自分を守ろうという思いの方が強くなっていました。

そうすると、新しい一歩を踏み出すことがとても怖くなります。
穏やかに暮らしたい。
そう願うから、もうどきどきしたくないのです。

同時に、このままでいいのかと思う自分がいます。
同じところに留まって、同じことを続けて。
本当に心からわくわくしたいのなら、やっぱり動かなくてはいけないのでしょう。
多少そこに苦しさが伴うとしても。

ライターの仕事は楽しいです。
人の話を没頭して聞いているとき、どんな言葉を使おうかと脳みそを使っているとき、いい文章が書けたと思うとき。

だけど、苦しいときもあります。
上手く話を聞けるだろうかとプレッシャーを感じるとき、締め切りまでに書き上げなければと焦るとき、書いても書いても上手くいかないとき。

働くときの苦しさと楽しさは、切り離すことができません。
苦しい瞬間があるから、楽しい瞬間がより尊くなる。
最近自分の中で、苦しい面を恐れる気持ちばかりが大きくなり過ぎていたなと気づきました。
実際に抜け出せないほど苦しい思いをしたこともないのに。

実際、楽しいの方が大きいから、今の仕事を続けられているんだと思います。
もし苦しいの方が大きくなってしまったら、そのとき辞めることを考えればいい。

若い頃は、どんなに辛い仕事でも、やりたいことなんだから頑張れる!と思って挑戦してきました。
恐れる気持ちはほとんどなく、がむしゃらに前に突き進んできました。
「書く仕事をする」という夢を叶えてからは、守りに入っていたような気がします。

今、次の夢を見つけたいです。
何となくもやもやとやりたいなと思っていたことを、目をそらさずに見て、しっかり形にしたい。
私は何を書きたいのか。そこに向き合おうと思います。

苦しさはあるかもしれませんが、それ以上の楽しさがあると信じて。
まずはやりたいことをしっかり見つめることから始めたいです。

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