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ソシャゲがやめられない

はじめに

 私は、2020年のコロナ禍の頃から、某ソシャゲをはじめました。現在2024年3月まで約4年程度継続してやっています。しかし、半年くらい前からやめたいと思っても、ついついスマホから起動してしまう。。。こういうことがあり、ソシャゲにはなんの恨みもないのですが、自分のこういう状況を言語化しておこうと思い、この記事を書くことにしました。

きっかけ

 某ソシャゲをはじめたきっかけは、元々某ソシャゲのもととなるゲームを家庭用ゲーム機でしており、懐かしいと思い、試しにはじめてみました。はじめてみると家庭用ゲーム機でやっていたころの気持ちが蘇ってくるというか、懐かしい気持ちになりました。

はまっていった

 やってみてもいい成績は出ませんでした。そこでどうしたらいい成績を出せるのかを早速検索しました。検索の結果、その某ソシャゲの攻略を扱う2つのものにアクセスできました。

・攻略を扱っているホームページ
・攻略動画の配信(youtube)

 これらを参照すると要するに「課金が必要」ということがはっきりしました。しかし、「課金」には抵抗がありました。理由は「課金」したところで、モノとして手元に残るわけではないということです。特にサービス停止になった場合には、「課金」したデータにすらアクセスできないため、「課金」の意味をあまり見いだせないと考えました。

 しかし、「課金が悪か?」というと、そうではないと思います。ソシャゲを運営する会社も営利企業です。売上を出していかねばなりません。広告収入のみで賄えればいいのですが、現実的には難しいため「課金」に誘導するという手段を取らねばなりません。

 ただ、私が「課金」に納得できるかどうかという問題に過ぎないように思います。

攻略動画の効果

 「攻略を扱っているホームページ」を見て理解して、実際にプレイしますが、これのみではあまりうまくいかない部分もありました。そこで「攻略動画の配信」を見ることにしました。投稿者のプレイングに解説をつけており、非常にわかりやすく、手本、いや、模倣しやすくなっていました。そして、動画投稿者は、当然、「課金」をしていて、最適化された環境でプレイをしています。それを見ていると「自分が結果を出すのに必要なのは課金だ!」というような気持ちになりました。

はじめての課金

 攻略動画を何本も見ました。そうすると投稿者が課金して作った最適化された環境がだんだん羨ましくなり、自分も同じ環境でプレイしたいという気持ちになってきました。なんとか我慢していましたが、一度課金してしまうと、課金に対する抵抗感が弱まりました。そして、課金する頻度が増えました。そして、届かないながらも上級者プレイヤーのプレイを模倣しました。そうすると結果も出て、それなりの成績が出ました。

惰性で続けてしまう

 ある時、そろそろソシャゲをやめようかと考えた時がありました。しかし、気づくとソシャゲを起動しています。なぜか。それはソシャゲをするのが生活の中に組み込まれていたからです。大袈裟に聞こえるかもしれません。
 では、どういうことか。ソシャゲでは、いわゆるデイリークエストのようなものがあります。デイリークエストとは、その日一日で達成するとソシャゲ内で使える通貨やポイントやアイテム等がもらえるものです。そして、そのデイリークエストの達成は、10分以内、もしくは5分以内で達成できる短時間のものです。これが数種類あり、それを毎日していると、いつの間にか歯磨きや顔を洗うように習慣化していきます。短い時間で毎日やることで生活の中に入ってきます
 そして、これまで課金して来ているので、なかなか手放せない気持ちになります。つまり、やめるのはもったいないということです。これはいわゆる「サンクコスト」というものだと思います。
 私はパチンコやスロットの類はしません。友人でパチンコやスロットをする人がいて、「やめどきが難しい」ということを話してくれたことがあります。理由は「今までの負けを取り戻したいから、ここでやめるわけにはいかない」という内容でした。これまでやってきた時間や金銭を無駄にしたくないという心理なのだと思います。これと同じことが自分の中に起こっていたのです。
 これまで「課金」して、「時間」をかけてプレイしてきたことを捨てることができない。いわば、私は無自覚のうちに私の「資産」のように思っていたのかもしれません。「資産」であれば、それは換金できるものです。しかし、このソシャゲのデータという「資産」は換金できるものではありません。しかし、私にとっての資産や成果物というようなものです。この資産や成果物を捨てられないということです。
 私はこの程度ですみましたが、さらに惰性で続けて依存度を高めると実生活にも影響を及ぼした可能性があります。実生活よりもソシャゲを優先するということです。ここまでいたらなかったのか幸いでした。

 やればやるだけどっぷり浸かっていき抜けられなくなる。まさに蟻地獄のようなもののように思います。
 想像すると、スロットやパチンコに依存する人たちも同じような心境なのかもしれません。人間があるモノの中に没入していき、抜けにくくなるとはこういうことなのでしょう

やめた!

 やめようと思ったら、スパッとやめるしかないでしょう。惰性で続けてしまう環境を変えるしかないように思いました。スマホからソシャゲアプリを削除するしかない。
 やめたらやめたで、某ソシャゲにつぎ込んだ時間はなんだったのか、と凹んでしまいます。もっと有効に時間を使えていればよかったのにと考えます。
 しかし、先述した通り、これはソシャゲに限ったことではないように思います。人間があるモノの中に没入していくということは、避けられないことと思います。人間のもつ厄介さではないでしょうか。

*当記事内の「課金」とは、ガチャを含めたものです。

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