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「しずおかの歴史を旅するブックフェア」を開催!【12/15~2/14】

年末年始は、郷土の歴史に目を向けてみませんか?

静岡新聞社出版部は12月15日(火)から2月14日(日)の2カ月間、既刊書籍の中から静岡の歴史がテーマの本をピックアップした「しずおかの歴史を旅するブックフェア」を開催しています。

期間中は静岡県内の書店23店に、フェア特設コーナーがお目見え!

今秋刊行した異色のローカル歴史小説短編集「アンソロジーしずおか 戦国の城」を筆頭に、小説や解説書、マンガ、ガイド本など、静岡の歴史や文化を深く、広く楽しめるラインナップでお届けします。

どの本も、冬の籠城(ステイホーム)のお供にぴったり。ご自宅で時空を超えた歴史旅をお楽しみください。

それではフェアのラインナップと、参加店を紹介していきます。

歴史小説で戦国気分を味わおう

静岡の城を舞台にした異色の短篇集!『アンソロジーしずおか 戦国の城』

秋山香乃・芦辺拓・彩戸ゆめ・蒲原二郎・坂井希久子・杉山大二郎・鈴木英治・永井紗耶子・早見俊・谷津矢車。

今を時めく気鋭の作家10名が、「静岡の城」の歴史や伝承をもとに物語をつむいだ歴史小説短編集がこの秋、誕生しました。

取り上げている城は、今川館・蒲原城・諏訪原城・山中城・韮山城・下田城・高天神城・掛川城・曳馬城・堀川城の10城。

名将からマイナーな武将まで、静岡ゆかりの英雄たちが縦横無尽に活躍します。これを読んで城めぐりがやみつきになった人が続出中!

若き今川義元が活躍する戦国小説!『義元、遼たり』鈴木英治

「公家化粧のバカ殿」。そんな印象がつきまとう今川義元のイメージをくつがえすべく、義元生誕500周年を記念して刊行された戦国歴史小説。

幼いころに仏門へ出されながらも、兄・氏輝の死をきっかけに、家督争いに巻き込まれていく栴岳承芳(義元)。仏の道を生きるべきか、それとも武将として修羅の道を歩むのか。承芳が出した答えとは。

人気の時代作家・鈴木英治(静岡県在住)が描く、若き義元の物語!

宿命と戦い続けた男の一代記!『氏真、寂たり』秋山香乃

「公家趣味で合戦は大の苦手」「名門・今川家を滅亡させた男」

そんな軟弱な印象がつきまとう今川義元の嫡男・氏真(うじざね)の生涯を、第6回野村胡堂文学賞受賞の秋山香乃(静岡県在住)が、丹念に資料を読み解きつつ再構築。馬を駆り、刀を振る、これまでにないまったく新しい氏真像を作り上げました。

父の討ち死に、そして、お家滅亡。流浪の旅の末に氏真が手に入れた、本当に大切なものとは?

先の見えない時代だからこそ、氏真の語る一言一言が心に響きます。

歴史解説本で地元ヒストリーを深掘り

今川研究の第一人者が解説!『今川義元 知られざる実像』小和田哲男

今川義元といえば、公家かぶれ?凡将?そんな評価はもう古い!

駿河・遠江・三河を手中に収めた義元は「海道一の弓取り」と恐れられ、武田信玄や上杉謙信と肩を並べる武将でした。

本書は大河ドラマの時代考証でおなじみの小和田哲男氏(静岡大学名誉教授)が、長年研究対象としてきた今川義元の功績を分かりやすく紹介した一冊。徳川家康との関係や、今川館に関する考察のほか、今川家のルーツにも迫っています。

名将の思惑が激突!『戦国静岡の城と武将と合戦と』小和田哲男

戦国時代、遠江・駿河・伊豆に分かれていた静岡県は、名だたる武将が覇を競い合った係争地でした。

伊豆を拠点に関東へと進出した北条氏。駿河を拠点に遠江・三河まで手中に収めた今川氏。その今川を旧領を巡って、激しい戦いを繰り広げた徳川氏と武田氏。

名将たちの思惑が交錯した静岡の歴史を、歴史学者・小和田哲男氏がひも解きます。

英雄の生涯がまるわかり!『まんがでわかる!今川義元ものがたり』たたらなおき(作)小和田哲男(監修)

静岡生まれの戦国武将・今川義元。最近は評価が高まっているらしいけど、信長や家康と比べてイマイチ何をした人なのか分からない・・・

そんな人にオススメなのがこの一冊です!

義元の誕生から、家督争いの花蔵の乱、武田・北条との三国同盟、そして桶狭間の戦いまで。英雄の生涯がマンガで分かりやすく紹介されています。楽しく学べるカルタやクロスワードも収録されています。

後半は大人向けの詳しい解説も付いているので、これ一冊で今川博士になれますよ。

日本の「首都」は静岡にあった!?『駿府の時代 家康の大御所政治』杉山元衛

慶長12年(1607年)、大御所・徳川家康は、自らの拠点を江戸から駿府に移します。

それからの十年間は、駿府が事実上の『首都』でした。

炎上する駿府城、幕府を揺るがす「二つの大久保事件」、そして豊臣家との最後の戦い「大坂の陣」。

度重なる波瀾を乗り越え、家康はいかにして天下泰平の世を作り上げていったのか。多彩な側近たちと描いた、乱世終結のシナリオに迫った一冊です。

最強家臣団の子孫が語る!『徳川家臣団 子孫たちの証言』小和田哲男(監修)

徳川家康の天下取りの裏には、忠義に厚い家臣たちの活躍があった!

家康の生母の実家・水野家、変転の旧臣・石川数正、家康の懐刀だった本多正信・正純・・・

徳川幕府の礎を築いた家臣たちの子孫が、代々伝わる逸話や史料をもとに、先祖の生涯や家康との関わりを語った一冊です。

静岡の維新史を学ぶ!『見る 読む 静岡藩ヒストリー』樋口雄彦

徳川幕府崩壊後、旧臣たちの移住地となった現在の静岡県。

800万石の将軍家からわずか70万石の一大名になった徳川家と旧幕臣たちは、この地でどうやって静岡の礎を築いたのでしょうか。

本書は廃藩置県までの数年間のみ存在した静岡藩を、藩士の暮らしぶりや産業、行政、海軍・陸軍、教育、医療などさまざまな角度からスポットを当てた一冊。貴重な資料や人物写真も多数収録しているため、分かりやすく静岡の維新史が学べます。

2021年大河ドラマの主人公・渋沢栄一の意外な歴史にも触れていますよ!

水産都市の軌跡を探る!『焼津かつおぶし物語』川口円子・中村羊一郎

冷凍マグロの水揚げ量日本一を誇る静岡県焼津市。

かつては小さな漁村に過ぎなかった焼津は、いかにして水産都市へと発展を遂げたのでしょうか。

焼津のカツオ漁と鰹節製造業に光を当て、発展の軌跡を振り返りつつ、業界の未来をひらくためのヒントを探った一冊です。

ガイド本を手に歴史探訪の旅へ


地元の城をオールカラーで!『静岡県の歩ける城70選』加藤理文(編著)

世は空前の山城ブーム。

歴史を楽しみながら、気軽にトレッキングが楽しめるとあって、中高年から若者までハマる人が続出中です。

本書は静岡県にある城跡の中から、実際に歩けるオススメの70城をピックアップ。地元在住の日本城郭協会理事が、城の見どころや歴史的背景を分かりやすく紹介します。

「土塁」「堀切」「馬出」など、現地の画像をふんだんに掲載して、具体的な鑑賞ポイントを挙げているから初心者にも分かりやすい!

今川・武田・北条・徳川・豊臣が関わった城を1県ですべて堪能できるのは、静岡県だけ。本書を片手に、あなたも城歩きを楽しみませんか。 

伝承の地がいっぱい!『しずおか 妖怪・奇談を訪ねて―現代に残る不思議スポット』

某大人気漫画の影響から、鬼や妖怪に興味を持つようになったという人も多いのでは⁉

鬼、天狗、女郎ぐもなどなど、静岡県内にはさまざまな妖怪伝説が残るスポットがたくさんあります。

本書は、そんな妖怪ゆかりの地を訪ね、伝承を今に伝える遺物や不思議な話を取材した一冊。妖怪由来のイベントや、ご当地キャラの情報も紹介しています。

心休まる癒やしの旅!『静岡県の仏像めぐり ほとけ道里あるき』大塚幹也ほか

スーパー仏師・運慶に出会う伊豆の旅、木喰上人を訪ねる岡部・焼津の旅、仏像と名庭を楽しむ奥浜名湖の旅・・・

静岡県内で仏像が拝観できる11コースをピックアップし、鑑賞ポイントとともに紹介した一冊です。

とっつきにくい仏教用語も解説し、初心者でも楽しく仏像を巡る旅が楽しめます。いかめしい明王像から、やさしい微笑みの木喰仏まで、個性豊かな仏像をお楽しみください。

レトロ&ノスタルジーを楽しむ

天才の原点を探る!『芹沢銈介の静岡時代』静岡市立芹沢銈介美術館(監修)

生涯にわたって創意あふれる色彩と文様を生み出し続けた、型絵染の人間国宝・芹沢銈介(静岡市出身)。

その大胆かつ繊細な作品の数々は、没後30年を過ぎてもまったく古びることなく、若者を中心に人気を集めています。

本書は生まれ故郷である静岡時代のエピソードから、唯一無二の世界観を築いた芹沢の原点を探った一冊。

ふるさとが生んだ天才の知られざる半生と、魅力的な作品が多数紹介されています。

文豪が静岡を描く!『アンソロジーしずおか 純文学編』

静岡を舞台にした文豪たちの小品をピックアップしてまとめたアンソロジー。

下田を愛した三島由紀夫の「月澹荘綺譚」、鉄道マニア・内田百閒の「由比駅」、静岡が舞台の泉鏡花「雛がたり」など、1行目からぐぐっと引き込まれてしまうのは、地元が舞台だから・・・という理由だけではありません。いずれの作品も隠れた名作というべき、完成度の高さが売りの13編です。

心がざわつく静岡の物語、あなたはどの作品から読み始めますか?

コンパクトな静新新書シリーズも要チェック!

駿府の大御所 徳川家康 小和田哲男
家康と茶屋四郎次郎 小和田泰経
駿遠豆の木喰仏-木喰上人の足跡を訪ねて- 日比野秀男
皇室と静岡 小田部雄次
静岡学問所 樋口雄彦
静岡県の戦争遺跡を歩く 静岡県戦争遺跡研究会
静岡連隊物語 栁田芙美緒が書き残した戦争 静岡新聞社編
富士山の謎と奇談 遠藤 秀男
静岡県 名字の雑学 渡邉 三義

★フェア参加の静岡県内書店はこちら

中部エリア
【谷島屋】パルシェ店(静岡市)
【MARUZEN&ジュンク堂書店】新静岡店
【戸田書店】江尻台店(静岡市)・藤枝東店
【吉見書店】竜南店(静岡市)
【TSUTAYA】西脇店(静岡市)
【焼津谷島屋】登呂田店(焼津市)・アピタ島田店・吉田店
【藤枝江﨑書店】駅南店

西部エリア
【谷島屋】浜松本店・磐田店・ららぽーと磐田店
【BOOKアマノ】三方原店(浜松市)・アクト北店(浜松市)
【江崎書店】袋井店
【宮脇書店】掛川店
【高久書店】(掛川市)

東部エリア
【谷島屋】ららぽーと沼津店
【大垣書店】イオンモール富士宮店
【焼津谷島屋】アピタ大仁店(伊豆の国市)
【長倉書店】修善寺店(伊豆市)・サントムーン店(清水町)

以上23店での開催しますので、期間中はぜひ足をお運びください。

年末年始は地元の歴史をとことん深掘りしましょう!
いざ、本屋さんに出陣じゃあ!!!

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