見出し画像

GAS#1 非エンジニア職にGoogleAppsScriptを布教したい

こんにちは、静岡在住の某SEです。
趣味でGoogleAppsScript(GAS)の開発をしているのですが、非エンジニア職の方にもためになるのではと感じたので布教記事を書いてみました。

この記事を読んで欲しい方

非エンジニアでスプレッドシートやGmail等のGoogleWorkspaceを使われている方(業務の効率化に興味がある方)
・プログラミング初学者の方
・プログラミング学習に挫折した経験のある方

GASで出来ること

Excelの操作を自動化する「VBA」という言語をご存じの方も多いのではないでしょうか?
GASはそのスプレッドシート版なのですが、Googleが提供しているため、シート以外にもGoogleの様々なサービスの操作をすることが出来ます。
例:
・Googleフォームから問合せがあった時にGoogleカレンダーに予定を追加
・Gmailに届いたメールを解析してGoogleチャットに転送
・スプレッドシートに溜め込んだ顧客宛にメールを自動送信

GASのメリット

続いてGASのメリットについてです。
個人的な経験からプログラミングは「出来ること」と「事前準備」がなんとなく比例するのですが、GASはハードルが低い割には出来ることのコスパが良いなぁと感じます。
以下は他のプログラミング言語との比較です。(表は超ざっくりな個人の意見です)

▼JavaScript - メモ帳から始められるが出来ることが少ない

画像1

▼様々な言語- 環境構築のためのインストールが必要

画像2

▼GAS - ブラウザだけで完結している(PCにインストール不要)

画像3

実践

では、早速実践してみましょう。普段お使いのブラウザ(Edge, Chrome, Safari 等)でGoogleにアクセスしたらスタートです。

1.右上の・・・メニューからドライブをクリック

画像4

2.マイドライブ内の「新規」をクリック
3.「スプレッドシート」をクリック → マイドライブに移動します

画像5

3.シート上部の「拡張機能」タブをクリック
4.「AppsScript」をクリック → GASエディタに移動します

画像6

これで準備は完了です!早速プログラムを書いてみましょう。

画像7

5.MyFunction内に下記の通りに記述して保存
(ショートカットに慣れている方は Ctrl+S で保存してください)

function myFunction1() {
  let sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName('シート1');
  sheet.getRange(1,1).setValue('テスト');
}
画像8

6.「実行」をクリック

画像9

※初回だけ少々面倒な認証が始まります。
※有料版 GoogleWorkspace を利用されている環境では手順11までスキップできる場合があります。

7.「権限を確認」をクリック

画像10

8.実行するためのGoogleアカウントをクリック

画像11

9.画面左下の「詳細」をクリック

画像12

10.「無題のプロジェクト(安全ではないページ)に移動」をクリック

画像13

11.「許可」をクリック

画像14

これで最初の認証&プログラム実行が完了しました!
シートに戻って結果を確認してみましょう。
A1セルに「テスト」という文字が入力されています。

画像15

解説

1 | function myFunction1() 
function(関数)とは処理のひと纏まりのことです。
同じように myFunction2 , myFunction3 など複数の関数を作成することができます。

2 | let sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName('シート1');
ここでは、操作する対象のシートを選択しています。
詳しくは別の記事で説明しますが、上記の記述で
「無題のスプレッドシート」の「シート1」が選択できています。

3 | sheet.getRange(1,1).setValue('テスト');
ここではシートへの書き込みを実行してます。
sheet1行目1列目テスト と書き込むという記述です。

画像16

総括

まだ具体的な内容に入っていないのでイメージし辛いかもしれませんが、なんとなく「プログラムを書いてシートに文字が書けた」という所まで実感できたでしょうか。

次回は 変数・判定(if)・繰り返し(for)というプログラムの基礎について解説していきたいと思います。
プログラミングに興味のある方はフォローして次の記事をお待ちください。

追記:#2 を公開しました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?