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容赦しない溶射。

初めまして、村田ボーリング技研株式会社の村田です!
初投稿になりますので、優しい眼で見てください。


1)イントロ

この投稿をするにあたり、過去の皆さんの記事を見ていました。
文化的な背景からファクハクの意義や自社の紹介をしていて、私自身がとても勉強になりました。

そしてその時、私は心の中でこんな風に思いました。
「え、これ、本当にプロのライターさん書いていないんですかね。
なんか文章も魅せ方も写真もうまくないですか。
てかタイトルへのこだわりがすげぇな。
おいおい、気軽に引き受けて大丈夫だったのか…」

そして深く息を吸い込んでこう独りごちました。
「ずっと読み手でよかった(*^^*)ウン」

とまぁ、このことは読まれた方と私の秘密♪(なんのこっちゃ)にしておいてお話を進めたいと思います。

今回はファクハクへの思いを少々語らせていただければと思います。
まずは自社紹介から。

弊社村田ボーリング技研株式会社は“切る、盛る、削る”を売りにしている会社です。その対象は金属で、その中でも溶射は金属を溶かして射る、特殊な加工です。この辺のお話は次回にしたいと思います。

溶射(セラミックを噴き付けてます)

2)オープンファクトリーへの想い

本題ですが、私は燕三条のオープンファクトリーイベントである、工場の祭典へ行って以来、ずっと「オープンファクトリーを静岡でやりたいなぁ」と思っていました。
「ふるさとでもあり、大好きな街でもある静岡を盛り上げたい!!」と。
静岡の「ものづくり」の可能性をもっと沢山の人に見て欲しいと。

工場の祭典 オフィシャルブック(かっこよすぎ)

燕三条で学ばせていただいた事があります。
オープンファクトリーは関わる人自身や企業の風土・文化の再発見に繋がるという事です。あえて“発見”と言わせてください。

①自分の中にある「宝物の発見」

「会社をどう魅せるか?」に伴う自社の文化の言語化は、それ自体が再発見なのですが、更に他者へ伝える作業を通し、話者自身の再発見につながっているように感じました。
それは自分の中にある「宝物の発見」だと思うのです。

自身と会社の関係性や、会社の存在価値を自らの言葉で語れる事(これらが宝物ですね)の昂揚感を、私は燕三条の職人さんから感じました。
それは敷衍すれば地域との関係性も然りだと思います。

私はファクハクの説明会に参加した際、メンバーの方々が、家康公と各社業様との繋がりを再発見された様に思いました。

家康公

聞いてみないとわかりませんが、それは自身や自社の価値を再認識できた発見だったと私は思うんです。(メンバーの皆さんどうでしたか笑?)

再発見は新たな価値を生み、感動をもたらし、自信につながり、生き甲斐へと昇華すると思います。燕三条で話している方々の「目」の中に自分たちは3Kだとか、ホワイトカラーとの比較云々とか、そんな事は一切視界になかった様に見えました。

②『ムラタで働けてよかった』を実現したい

だから、こう思いました。
「うちのメンバーにも、同じ感動を味わってほしい。自社で働くことに誇りを持ってほしい。『ムラタで働けてよかった』と本気で思ってもらいたい」と。

私自身が経験したことですが、アウトプットしていかないと自社の価値や文化に気づきにくいんです。
特に私の会社はBtoBでジョブショップ型(お客様の製品をお預かりし、加工してお返しする形態)なので、部品が何に使用されていくのか、そこから何が生み出されていくのか、職人の皆さんは見えにくくなります。

弊社には日本でも貴重な技術を持つ人財が沢山います。
その方々がその価値に気づいているのか、心の奥に秘めたるその熱い思いを、他者に語れる人はどれくらいいるのだろうか。

本当は熱く語りたいのに、むしろ卑屈な気持ちを述べて、その本心を隠すようになってはいやしないか。

もしかすると、それらの原因は、そういう場を、提供できていない事にあるのではないか…。

再発見する場を作れていないのではないか。

そう、だからやりたかったんです。オープンファクトリーを。
でも、恥ずかしながら旗振り役をやる勇気はなかったんです。

③オープンファクトリーやるらしいぞ。

そんな気持ちを持ちながら数年が経った頃、ある知らせが耳に入ります。「山崎製作所の山崎さんはじめ、阪口さん、長橋さん、伊豆川さん、小林さんでオープンファクトリーやるらしいぞ」

気持ちは昂りますよね。
「おおおおおお!!!ついに動く人が出てきた!!!すごい!!!」って心の中で叫んでました。

そして7月に開かれた説明会に参加して、皆さんのお話を聞かせていただきました。
山崎さん「ファクハクへ参加を希望の方は申込用紙に…」
はい、もちろん「イエス!!!YES!!!イエーーーーース!!!
力を込めて申込用紙を記入し、参加を表明させていただきました。

そこでやめておけばよかったのですが、
この思いを伝えたくて、会場に最後まで残ってしまったんですね。
気づいたら実行委員のお仲間に加わる事になりました。

本当にいいのかな…という思いは今でも拭えないですが、
少しでもお役に立てればと思います。

次回は会社の事を紹介させていただきます!
※ヘッダーの滾る(たぎる)、漲る(みなぎる)、迸る(ほとばしる)は、
溶射の火花の様な”職人さんの仕事への熱量”を、素敵な日本語で表現したいと思い、掲げてみました。


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