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陰キャの同族嫌悪


 1人が好きだ。別に人と一緒に居るのが嫌な訳では無いがどちらかというと1人の方が気が楽だし好きだ。自分を陰と陽で分別するなら文句なしに陰の方に区別されるだろう。

 そんな訳で風呂に入るのも1人の方が好きだ。と言うのも私が住んでる寮は水回りの設備が共有で、70人程住んでいるので風呂に入る時も誰かと鉢合わせる確率が高い。だから私はなるべく人のいない時間に行くようにしている。社会人が多い寮だからか大体21時から23時位は人が多く、逆に19時頃は人が少ないので出来るだけその時間に風呂に行くようにしている。運が良ければ1人の時もあるが、大抵1人は先客がいることが多い。脱衣所に入った時先客の履き物があると「あーいるか…」とちょっとげんなりする。

 ただ、それは先客の彼からしても同じことだろう。きっと彼も出来るだけ人の少ない時間帯を選んで風呂に来ていて、恐らく誰もいなかった風呂場に高揚した事だろう。その後脱衣所から物音が聞こえ「あーきたか…」とげんなりしたのだろう。要は、先客の彼と私はlose-loseの関係で同族嫌悪ともいえる。(早い時間に風呂に入っているだけの人間を同族扱いするのは乱暴すぎるかもしれないが…)

考えてみると、陰キャは同族嫌悪しやすい生き物なのかもしれない。

 コミュニケーション能力が低いと当然孤独になりやすい。人間は誰だって孤独は嫌だ。私だって冒頭で一人が好きだと言ってるけどそれはどちらかと言えばという話で、集団の中で孤立するような孤独は精神的にきつい。で、孤独になると今度はそれを正当化する。偉人の「深い孤独がなければまともな作品は作れない」みたいな名言に感銘を受けたりする。(体験談)孤独が正当化されるとそれがアイデンティティになり他者をさらに寄せ付けなくなり、同族、または見下している人間を嫌悪するようになる……気がする。

 以上陰キャの戯言。孤独は拗らせないよう気をつけたい。

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