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京浜工業地帯は命の源

日本国民にとって大事なのは勿論恒久的な平和や美しい自然に違い無い。但し食料自給率や、エネルギー自給率が、異常に低い我が国にとって、石油天然ガス石炭の輸送や精製、穀物の輸入精製が如何に重要かは表題のエリアを船で散策すると良くわかる。日本の政治家、官僚はこのリアルを皆目で見ておいた方が良い。

此処が止まれば国民生活、企業生産、病院を始めに社会インフラは終わり、水も食い物も風呂も下水も電気ガス冷暖房も全てストップして困窮した餓死や病気死者が社会を埋め尽くすだろう。

今の円安からくる物価高騰は、矢張りコロナ後の世界的な物流人材不足と、プーチンが仕掛けたウクライナ戦争によるヨーロッパの穀物倉庫ウクライナからの小麦の供給ダウンと、ロシアからの天然ガス輸出のヨーロッパ(特にドイツ)へのシャットダウンが大きい。勿論戦争は最大の地球環境破壊行為であり、人道的な悪業の極みである。

我々が考える以上に世界のサプライチェーン(供給連鎖)は複雑に繋がっており正に命の源なのだ。

日本のエネルギーは原発危機の問題もあり59基もある内6基が稼働中(今後老朽化で殆ど使い物にならない古い炉心の廃炉問題も次世代に任せてしまう現実)だが、殆どが液化天然ガスと相変わらず石油を源とした火力発電に頼っている。今後これらの原料高騰により電気代ガス代も高騰する。

京浜工業地帯01
京浜工業地帯02
京浜工業地帯03



伝統的な水力は大規模ダムを作るとなると途方もない公共事業費がかかるし、なんせ河川の環境問題もあり場所が無い。風力太陽の自然エネルギーは気まぐれだ。バイオマスには今後期待したいが、まだまだだ。

電力は、毎日の安定供給が必須で、少しでも需要供給のバランス崩れると大規模停電を引き起こす。電気自動車向けの小規模な蓄電技術はあっても社会全体を動かす大規模電力蓄電施設、技術が存在しない現実を考えると、日々のエネルギー調達と発電は国民生活の生命線だ。

エコな自給自足の江戸時代に生活を戻しましょうとか言う人もいるけどけど、日本の社会人の大半を占める会社勤めで給料もらって生活している人の殆どが失業者となり、社会の大混乱何処の話では無い。勿論少しずつでも変えないといけないが、矢張りエネルギーと食料自給化への道を辿りながら今は円安、物価高、電気ガスインフラ料金の高騰に知恵と節約で闘うしか無い。

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