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お盆、雨、傘屋の夢

お盆はずっと雨みたいですね。
夏なのに変な感じです。

8月も漂流が続いています。
時々溺れたり岸辺で息をしたりしながら
大きな川を泳いでいます。

生活って何だろうって時々考えます。
日々が穏やかに流れていくことかなとか
ものごとをひとつずつ許すことかなとか。

誰かと生きるって何だろうって時々考えます。

髪の毛が同じ匂いになることかなとか
朝ごはんを一緒に食べることかなとか。

そういえば実家の勉強机
まだ処分されてないんですね。

ポムポムプリンの下敷きとにらめっこしたけど
5分で飽きたので雨空を眺めていました。

文章を書きたいなって思います。
書き続けていたいなって思います。

でも傷つくことが多くって
色んなことに臆病になってるようで
嫌んなっちゃいます。

扇風機が鳴いてます。
あーと叫んだら煩がられました。
嫌んなっちゃいます。

誰かのために書いていたいなって思います。
エゴなのはわかってます。

わかったうえでの話です。
自分がそうしたいから、誰かのために書きたいなって思うんです。

復職しても、もう元の部署には戻れなさそうです。
ちょっとだけ泣いちゃいました。
いや結構泣きました。

でも戻りたいのかわからないです。
会社とは結婚したくない。

もっとやりたいことがあるんです。
もっと幸せな世界線があるんです。

だから合コンに行きました。
でも私浮気できない性分みたいです。
罪悪感で毎日泣いています。
転職のはなしです。

新しく出会ったひとは
私のことを好きになってくれるのかわかりません。
そのひとと好きな食べ物が合うかとか
どんなものを共有できるかとか
全然わかりません。
転職のはなしです。

でも自分の大切な軸は
ちゃんと守れています。

傘になれる文章を書きたい。

雨がひどい日でも
私の声を聴いてくれるひとがいます。
手を差し伸べてくれるひとがいます。

ありがとうって
いつか恩返しがしたいって
ほんとにほんとに思います。

月が綺麗な夜は
いつも少しだけ泣きます。

前世の記憶でも残ってるんでしょうか、
無性に寂しくて仕方なくなります。
千年前に和歌でもしたためていたんでしょうか。

まあどうでもいいです。
今は令和って時代らしいので。

泳いで、泳いで、綺麗だなってものを見つけて
それに向かって流れていきたいです。

溺れそうになったらちゃんと息をして
足が攣ったら助けてと言う。

漂流の心得ですね。
習得が遅いですね。
恥の多い漂流ですね。
それは元々ですかね。

結局書きたくなっちゃうんです。
どんなに怖くても。

今日もどこかで
誰かが雨に濡れていないといいなって思います。

いつか雨降りの深夜だけひらく
傘屋さんになれたらいいなって思います。

私と出会ったひとみんな
幸せになってほしいなって思います。
だからそんなひとになりたいって思います。

傲慢なことを考えていたら
眠くなってきちゃいました。

おや

なさ

良い

眠れない夜のための詩を、そっとつくります。