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天上のバレエ・地上のダンス(22) 冬のブリキ鍋

寒いですね。そんな日でもレッスンはあります。基本的に、インドアなので天候は関係ありません。

身体がこわばる

冬になると
身体が縮む20代。
厚着が始まる30代。
筋肉が固まってくる40代……。

50代はというと、
関節がキシみます。
筋肉量もかなり減っている自覚あり。


関節を、なめらかに動かす潤滑液。
年々、いや、かなり減少している。
踊れば膝がジョリジョリ、ギシギシと、勝手におしゃべりを始める。
50歳を過ぎてから聞こえるようになった。

まるで、ブリキのオモチャ。
ロボットのような身体を引きずってレッスンが始まる。
柔軟体質でも、それなりに硬くなるもんだ。じぶんの中で。

こわばりは、ともだち。


冷える体質

冬のレッスン。教室の暖房具をオンにして。いつもの中高年のレッスン前。
床に座るのも、冷える冷える。寒いが少しでも伸ばしとこうと、各自ストレッチ。
冷える冷えると、生徒の大合唱を受けて、

ある先生がなべに例えた。


欧米人は土鍋。日本人はアルミ鍋


 欧米人は、いちど身体が暖まったら、保温性のある土鍋みたいな体質。
日本人は、身体が暖まってもすぐ冷えてしまうアルミ鍋のような体質。

そうかもしれない。
個人の感想だと先生はおっしゃる。なるほどなぁ。土鍋、ホカホカ保温。
聞いていた生徒一同、うんうんと首を上下に。


わたしたちの多くは、暑い夏でも、デパート・スーパーで長時間の買い物をすると、すぐ冷える。
カーディガンや首に巻く薄手のストールは手放せない。
快速電車や急行の冷えにも耐えられなくなりました。

欧米人は、長距離の電車でも半袖の格好だったり、どこでも薄着のような気がします。
冷えを感じにくいのか。冷えないのか。いつでもポカポカ。
土鍋のような体質、うらやましい。


わたしたちは、なかなか保温性がない。
バレエのレッスン前に着込む。
モコモコとしたボディーラインでレッスンが始まる。
身体中が、だんだんほぐれ暖まってくると、
みなタケノコの皮を剥ぐように脱衣する。
スッキリとしたボディーラインでレッスン終了。


ところが、アルミ鍋みたいに熱しやすく冷めやすい。
レッスンして暑いはずなのに、寒い寒いと、いいながら着替えて教室を出ます。


近年は、点火しても鍋が熱くならない。ブリキの鍋の身体。
今年は、点火の機会が圧倒的に少なかった。


バレエ、サボりすぎ。
鍋以前の問題でした。



毎週木曜日は
「バレエ・ダンス」エッセイの日


いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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