巽湯さん「たつみ」は方角。都の たつみ しかぞ住む【大阪の銭湯】
2018年、大阪銭湯スタンプラリー『おおさか湯らり』というイベントがありました。「にわか銭湯好き」のわたしも参加したのです。
巽湯さんの場所
ぐるぐる近くまで行って、またぐるり。住所では、この辺りのハズ。
おんなじような家が並ぶ普通の住宅街。
2018年の『おおさか湯らり』では、見つけられず別の銭湯へ行った覚えがあります。
この大阪市旭区は銭湯が多いエリア、いや多かったのです。
ダイエー(スーパー)発祥の地や千林商店街。活気がある街。なのに銭湯が、ひとつ、またひとつ閉業してゆきます。
廃業をTwitterで知り、いま行かないと…あれから4年の月日が経っていました。
住宅街に、ニョキっと立っている煙突が銭湯の目印。近所まで来ると、なんとなく銭湯の香りというか匂いがするのです。
塩素やろ、と言われれば身も蓋もないのですが。ある世代には懐かしいおふろ屋さん、お湯の香りなのです。
都のたつみ
巽湯さんの「たつみ」というのは方角。「南東」です。
地図をみると巽湯さんは、旭区の南東に位置していました。
銭湯に窃盗団が横行
物騒な話で恐縮です。実は数年前、銭湯で事件が多発しまして。
窃盗団の手口は…詳しくは書きませんが、Twitterで、銭湯のリアル情報を拾っていたというのです。
「高齢の店主がひとりで…」とか「空白の時間帯、来てきて」などをつぶやいてはダメですね。危険です!
Twitterは、いろんな情報がすぐわかる反面、悪いことに利用されることも。悲しいです。
わたしは銭湯の記事を書くとき、「誰もいない、貸し切り」などは絶対に書かないようにしています。
でも、この巽湯さんでは書きます。
2022年7月31日で廃業されたからです。
番台のおばあちゃん
巽湯さんのお話に戻ります。
優しそうなおばあちゃんが番台に座っていましたよ。(過去形)
頭が番台の上から出ていなくて、小柄で可愛い。
長年、お湯を沸かして、お掃除して地域の皆さまに喜ばれていたのでしょうね。
接客業のおばあちゃんは、ほんとうに、若いのです!キレイです。
銭湯の、どこの大女将さんも美しい!見習わなければ。
むかしながらの、いい銭湯。
湯上がりドリンクは3本買いました。
帰りの電車で飲むのと、廃業されるので…
「ネットで見て、来ました。廃業されるのですね…」
「どこから来られたん?…遠くからありがとう」
女将さんとのお話はこれだけ。
最後に「石鹸」をいただきました。
初めて行ったのに…嬉しすぎます。
ありがとうございました。
あの百人一首の歌
…都のたつみ しかぞ住む…
いつまでも、お元気で。
いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。
最後までお読みくださり、
ありがとうございます。
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