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天上のバレエ・地上のダンス(62)ためこむ重さ

 週に一度のバレエレッスン。先週から、おさらいも腹筋もしなかった。カラダが重石。反省を次週に。
(682文字)


 月のはじめに月謝を払う。
中高年の生徒。親の介護など家族のお世話がいよいよに。明日をもしれない身。


大人美容クラスの救済策として、1回分・ワンレッスン都度払いでも受講できる。ありがたいシステムがあります。


「○○さんが、お休みされます」
バレエの先生からのおしらせ。
レッスンの冒頭。やっぱり……。
助手の先生も下を向いている。

大人の生徒は、すぐに察する。
「お母さんのお世話」
とうとう……はじまったのか……。

「いつレッスンに復帰できるか
…わかりません」


みんな、抱えていることは同じ。
 だんだん話が通じなくなって……。
 怒りっぽくなった……。
 親が……。親が……。
このくらいなら、レッスンの前後に、クラスメートに話したり、経験者がアドバイスしたり。


次の段階になると、だんだんと。
レッスンに穴があいてくる。


「月に一度でもいいからね」
「気分転換にね」
先生も無理じいはしない。
レッスン都度払いは、このためにある。

明日レッスンに来れなくなる。
 そんな覚悟のある生徒さん。
おもいきり、悔いを残さない。
その踊りは、後がない崖っぷちのエネルギーで他を圧倒する。

「歯みがきの、ちょっとした時間
つま先や、脚を上げたり、お腹をねじったり。レッスンも、つぎいつ来れるかわからないし……」


聞けば、なるほど。
時間のやりくり。集中力。


カラダが重石なんて言い訳していてはいけない。ちょこちょこ動けば軽くなる。


お掃除といっしよ。ため込むと。



毎週木曜日は
「バレエ・ダンス」の日

いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに


さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。

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