自分との関係性を良くする
イヤ!
腹が立つ!
ごく単純で、誰もが抱く普通の感情を、自分のなかで感じることを禁止していました。というか、実は感じてはいたけど見ないことにしていました。そういうネガティブな感情を持っている自分を認めたくなかったから。
私はこうあるべき、
私はこうしなければならない
外側から見られたときの自分のあるべき姿を優先していました。相手に大切に扱われたい、そのためには相手の期待に添う行動ができる人であるべき、と。そう見られる自分でいるためには、期待に添わないネガティブな感情は持ってはならないわけです。
イヤ!とか腹立つ!が心の中に出てきても、スルーして感覚を鈍らせていましたね。嫌悪感や怒りを自己制御できていると自分では錯覚していました。
ネガティブな感情を他人が出しているときは過剰に反応していました。そんな人を見かけると落ち着かなかったり、身近な相手であれば感情を抑えてあげようとしたり。私自身がその感情を禁止しているので、他人が持つことも許容できなかったのです。
自分との関係性を良くすることについて、米澤紗智江さんの「こころのレッスン」第7回講義で、次のように学びました。
「こころのレッスン」では講座が始まったときから、自分が何を感じているかに気付く大切さが言われていました。講義や毎日のLINEメッセージに導かれて、日常の些細な出来事に対する心の動きを感じ取る作業が続きました。
そのなかで、ネガティブな感情に気付いて、それをコントロールしようとしないで、そのままよく感じてあげる感覚がわかってきました。こうすべき、ねばならない、と頭で考えているのに気づいて見守る。すると、実はイヤだったり怒ってたりと感情が見えてくる。それもそのままに感じる。そういった作業こそが、自分を許して自分を大切にすることなんだと、ようやく体感で気づけました。
いったん、自分の感覚を体感をもって許すようになると、講座が終わったあとにも変化があって、自分の感覚に従った行動が少しづつ増えていきました。イヤなものはイヤとお断りし、腹が立てば表現します。もちろん、相手を傷つけない最大限の配慮をしつつ。
そんな私を相手がどう思うか、まだまだ気になります。気づいたら相手に合わせてしまっていることもあります。けれど、自分のこの率直な感情・感覚をないがしろにしたくない思いは強くなっていますね。
感情をそのまま感じる。それがあるのを許す。そして、それに従って行動する。これが自分を大切にする、自分との関係性を良くする、ということなんですよね。
「こころのレッスン」講座はこの第7回が最終回でした。
受講しての感想ですが、思考優位な私にとっては感情・感覚を見守ることを実体験でできたのが大きな収穫でした。これまでは今ひとつわからなかった「感じていること」という切り口で内面を観察すること。これができて、自己客観視とはどういうことなのか深まりました。
イヤとか腹立つとか、ほんとシンプルな感情なんだけど・・・禁止していたんですよね。それをそのまま感じてあげられた。よかったなあ。
米澤紗智江さん、ありがとうございました。
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