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現代人の目線はGoogle上でどう動くのか

GoogleのSERPs(検索結果)において、ユーザーの目線はどのような軌跡を辿るのか?という疑問を米調査会社のニールセンが研究していました

検索結果いまむかし

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今日の検索結果ページには多くの複雑な情報があります。かつてのGoogleは10個の青いリンクの単純なリストを返すだけでした。いまや広告、強調スニペット、地図、インタラクティブなコンテンツなど多様な要素が存在するため、ユーザーはこれらのさまざまなオブジェクトを非線形に注視しています。ニールセンは、この現象を「ピンボールパターン」と呼んでいます。

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現代人の視線は「ピンボール」状に動く

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この図は、冷蔵庫を検索したユーザーの視線を示しています。まず最初は検索結果ではなく、右側のスポンサー付きショッピング結果の価格を見ています。次に一番上のリスティング広告を見た後、2位以下の広告を飛ばして強調スニペットに視線が飛んでいます。その後は再び広告に戻り、今度はよくある質問スニペットにジャンプ。最後にやっと通常のオーガニック検索結果を見始めます。

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ユーザーの一人は、とあるアーティストについて検索した際、写真やビデオよりもテキストやキーワードを注視していました。こちらにおいても、右側のカラムの影響力がかなり大きいことがわかります。

ゼロクリック検索の時代へ

さてこれだけ多様な情報が検索上に存在していると、もはやこの画面だけである程度の情報ニーズは満たしてしまいそうです。事実、最近では検索したけどクリックしない「ゼロクリック検索」の割合が増えています。

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最近のある調査では、大多数の検索(50.33%)がオーガニック検索結果だけでなく有料検索結果もクリックせずに終了していることがわかりました。
「とりあえず注力キーワードで上位表示を目指そう!」という単純なSEOは、もう通用しなくなってきている感があります。

今回はPCでのアイトラッキング調査結果でしたが、スマホではどうなるのかも気になりますね。

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