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忘れっぽい明日の私へ


昔から写真を撮るのがすきだ
特別なきっかけはない

ただ、忘れっぽい自分が写真を見てその時のことを思い出せることが嬉しい
もちろん、思い出せないこともあるけど
自分の心の動いたものをメモするような感覚

その瞬間の自分にとっての特別
その瞬間の自分にとっての美しさ
その瞬間の自分にとっての心地よさ

なんてことない一瞬
1年後には忘れてしまうような

自分以外の人には分からないようなもの
分かってもらえなくていい
なんなら数年先、未来の自分にですら理解できるか分からないようなものでも

ああ、なんかたまらなくすきだなあ

そんな瞬間をただ忘れたくなくてシャッターを切る

生きるのがしんどくなってしまった時、
今までにこんなにも心の動いた瞬間があって
美しいものと出会ってきて、美しいと思える心があって
まだ気付いていない、まだ見つけていない
忘れたくないと思える瞬間が世界中にまだまだ転がっているはずで
それに出会わずして終わってしまっても良いのか、良いわけないよなあ
もう少し頑張ろう
明日また、きれいだと思えるものに出会いに行こう
そうやって日々忘れていった喜びを思い出させ生きるモチベになる

そして、そのシャッターを切った瞬間に気付けなかった事にも
後に気付かせてくれる

歪められることのない事実

切り取るから特別なのか
特別だから切り取るのか

もはや分からないけど

人生の一瞬を切り取り、残す事ができる
”写真” のあるこの人生が大すきなことだけが確かである



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