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雪女 百年の伝承

「うた絵巻」制作にあたっては、
演奏曲を選ぶのと同じくらい、参考文献も読みます。
違う視点からアプローチができないか、
何かをキーワードにして他のものと結びつけて展開させられないか、
そんなことを考えながら読んでいます。

雪女伝承について調べている中で出会った一冊。
📖遠田勝著『「雪女」、百年の伝承』(幻戯書房、2023)
今年10月に出版されたばかり、とは何というタイミング!

日本の昔話、民話だと思われている「雪女」の話が
実はハーンの「雪女」を元に語り直され、書き直されたものだ、
ということを辿っていく一冊。

「雪女」自体は短いお話です。
けれど、その中に、いくつものキーワードが散らばっています。
語り直され、書き直される過程で
何が削られ、何が残されるか、
そこに語り手/書き手の個々の思い、解釈、こだわりが見えてきて面白い。
そして、私なら、何を取るか。

創る、ということは
まずはどんどん取り込んで、思いついたものをどんどん吐き出して、
最終的には、それをひたすら削ぎ落していく、
でも、今回削ったものが、いつか別のところで生きてくるかもしれない、
そんな作業なのかなと思っています。



松浪流火曜会 千静のうた絵巻 vol.3 -ゆきおんな-

2023年12月19日(火)
開場:14時  開演:14時半
会場:道頓堀ミュージアム並木座
入場料:2,000円
出演:松浪千静(唄・三絃)
お申込み:こちらのフォームからお申し込みください

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