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遠野物語の雪女

雪女、というと
北国、雪国のイメージだが
小泉八雲の「雪女」の舞台は武蔵国、
今の東京、埼玉、神奈川あたりである。
そして、この「雪女」の話を素材にしたと考えられる”民話”が
白馬岳(長野・富山)に伝わっている。
(『雪女 百年の伝承』参照)

もっと北のほうには雪女はいないのか、というと
岩手県の『遠野物語』に雪女が出てくる。
この雪女は、小正月の夜に子どもたちを連れて行ってしまう。
これまでとはまた違うタイプの雪女であるが、
雪女は子どもと関わりのある存在である。
遠野物語と同様、子どもを連れ去って食べてしまうとされる雪女は
他の地域にも伝わっている。
あるいは、雪の日に子どもを抱いた女に出会って
頼まれてその子どもを抱くと、だんだん子どもが重くなっていき
身動きが取れなくなってそのまま雪に埋もれてしまう、という
姑獲鳥型の雪女の話も伝わっている。


松浪流火曜会 千静のうた絵巻 vol.3 -ゆきおんな-

小泉八雲「雪女」をベースに
雪女の恋を唄と三味線で綴ります。

2023年12月19日(火)
開場:14時  開演:14時半
会場:道頓堀ミュージアム並木座
入場料:2,000円
出演:松浪千静(唄・三絃)
お申込み:こちらのフォームからお申し込みください

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