父のお世話をしつつ学ぶ

少し前に、いやだいぶ前かなあ、父のお世話を喜んでさせていただこうと、そんな心が生じました。
一瞬でした😊🙏
でも一瞬でいいのだと思いました。
その一瞬があるのとないのとでは雲泥の差だ、と感じました。

物忘れがだんだんと多くなり、体の機能はかろうじて維持はしているけれど、日々の生活が少しずつ荒れてきていて、私も家のことや仕事をやりながらなので、できることは少ないのですが、私のできるだけを父にさせていただこうと、思ったのです。
今までもできることをやってはいたのですが、心はここまでは伴ってなかったんですね〜。

正直、できることをすればいいと思っていたので、こんな心が生じたことに驚いたんですね。
どんなことが生じてもただただ知る、ということができにくいのは、このような喜ぶ心や善心にも簡単に執著してしまう心、がすぐに生じるので、そこには気づきにくいので、、
ま、いっか。🫢

父は今年84歳になりました。
けっして人様に自慢できるような父親ではありません😂ごめんね、父上様🙏
子どもにとっては怒ると怖い手が出る父、でした。勤勉で、仕事は一生懸命にやる人でしたし、お茶目で優しい一面もあります。
でも人生を狂わせる、お酒、賭け事、女性、にすべてひっかかっていたような🫢😂
基本は1人でいることが好きで、苦にならない人ですね。物欲も多くはないですし、わりと養いやすい人、だと思います。ただ、仏法に出会うことがなかった、ですね。そこは本当に残念ですが、、ここで私がどうあるか、、ですね。。
仏教、仏法に出会える人と出会えない人がいますね。
出会うとは、聞。仏教、仏法を素直に聞く耳があるか、ないか、かもしれませんね。聞く、耳、とは、理解してみようとする心、かもしれません。探究心でもあるかもしれません。

思えば、感謝、という言葉の本当の意味もよく理解できなかった私でした。30代になってからそのような意味が少し理解できるようになり、今ようやく親への恩を感じたりすることができているんです。
若い人でも、親に感謝したり、社会や人に感謝できる心を持っていたりする方も多いので、本当にすごいなあと思います。
きっと、親御さんが一生懸命に育ててくださったのでしょうし、徳が備わっているのでしょうと思います。

ようやく、1人で生きているのではないと、本当に理解することができるようになってきました。ここを理解できるって、けっこう難しんじゃないかなと、人の姿や自分の心を観察していて感じます。

。。。

これからもまた介護の日々、そして、それもいつ終わるかもわからない不確実な日々。子育てもそうですけど、必ず明日が、次の瞬間が、あると(生きていると)決まっているわけではない今を大切に生きることができるように、本当になるべく不放逸に、そして慈しみを持って、と精進していきたいです。
でも本当にいつも忘れて放逸に生きていると日常を観察していて思います。
このように「させていただく」なんて心も一瞬ですしね。また縁があれば怒りが生じたりもする心です。

自分の心には煩悩の種火がある。

その種火は、いろんな縁(条件)が触れた時にその都度燃え上がり、自らと他を焼きます。
先日もご法話で聞かせていただきました。
涅槃は蝋燭の火が消えることに例えられていますが、まさにそのようにあるんだろうなと、思いましたね。
ですから、縁に触れれば人を殺してしまうかもしれない煩悩の種火を持つこの身であることを、いつも忘れないでおく必要があります。
それは、五戒を忘れないことですし、サティでいつも自らの心を見ておくこと、なんだと思います。
煩悩は観られることで勢いを失うからですね。

父を見ていたり、子どもを見ていたりして気づかせていただきます。
ああ、今ここにいない心というものは、このような姿なのだ、このように見られるのだ、と。
概念の世界にどっぷりと浸かっている時の姿を見させていただくのです。
でも、そこから、心が今ここに戻る瞬間も、見させていただくのです。
とても学びになります。
そして、自らの心も見させていただくのです。私もこのようにあるな、と。
そのように見ていくと、怒りは生じません。期待する心も生じません。心が静かに落ち着いていくのを感じることがあります。
そして、こちらが落ち着いていると、相手も落ち着いていくのを感じることがあります。
もちろんそんな時ばかりではありません🫢

正直に、心を見るって、難しいですよね。
こないだもTwitterに、心はいつも自分が傷つかないように現実を歪めてみる癖があるんだ〜って、そんな感じのつぶやきがあって、ああ、本当にそうだなあ〜と感じました。
いい人でいたい、という思いがあると、心でいろんな操作をしだすのをよく観ます😂
いい人であれなかった理由を色々探してたり、自分を正当化する理由を考えたりしてますね。心って面白いです😂🤭

最近、仏教伝導協会の「仏教を英語で学ぶ会」の講座を受講させていただいているのですが、学びになりますし面白いです。
煩悩、を英語で表現するんですけど、こんな文章で表現されていました。
Self-Centered calculation mind
どこまでいっても自分を中心にして計算する心
と、先生は訳されていたのです。
いや、そうですよね！😂
自己中心的でなかったら、欲も怒りも怠けや愚痴も出てきません。いや、本当だ〜と🫢妙に納得。当たり前ですが、当たり前のことに驚くのが仏教で仏法です🙏😊

仏法に出会えたことに感謝。
御恩報謝と生きていきたいです。
父に慈しみで接することができるように精進します。
このように思わせていただいた父にも感謝ですね。
日々の愚行に懺悔します🙏

生きとし生けるものが幸せでありますように