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免疫力を上げる講座(8)~横になると免疫力が上がる?

<要約>
休憩を取る時は横になることで、心臓への負担を減らして血液が身体の隅々まで行きやすくなります。また身体のめぐりを良くするツボとして孔最(こうさい)というツボをご紹介します。

1.休憩の取り方

免疫力を上げるためには休息が大事というのは、誰でも想像がつくと思います。疲れが溜まってきたなと感じたら、積極的に休息をとって下さい。

仮眠をとる時に、例えば職場で昼休みに机に伏せて、10分ぐらい寝ることもあるでしょう。

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仮眠を取ることは良いことですが、もし可能な環境であれば、横になって寝ると良いです。床とかソファー等にぜひ寝てしまいましょう!

(以前、私の上司が隣の部屋の床で寝ててビックリしたことがありますが(笑)) 

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特に今はテレワークで家に居る方々も多いと思います。家なら横になっても恥ずかしくないですよね(^^)

2.横になると身体への負担が減るのです!

人間は心臓から血液を送り出し、体中をめぐって、心臓に戻ってきます。その際に血液を動かしているのは、心臓が膨らんだり縮んだりするポンプの作用と、血管の周りにある筋肉の動きによってです。

身体が縦になっている場合、心臓よりも上に血液を送る時と、手先や足先から心臓に血液を戻す時には、力がかなり必要になるのです。

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また身体が折れ曲がっている部分を血液が通る時にも、同様に力が必要です。

しかし横になると、血液循環に対する重力の影響は最小限になるので、心臓の力をあまり使わなくて済みます。

特に横になって、大の字に寝ると、血流を阻害するような折れ曲がった部分がほとんど無くなるので、スムーズに血液が全身をめぐることができるようになるのです。

3.横になれば免疫細胞は体の隅々まで簡単に行けます!

そして以前のブログでもご紹介した、血液中の免疫細胞が身体の隅々まで早く行くことが免疫力に関わるととするならば、横になった方が無理なく血液を身体中に送ることができるのです。

疲れを早く取りたいのであれば、免疫力をUPさせたいのであれば、少しの時間でも良いので、横になることをお勧めします。仮眠や睡眠を取らなくても、横になるだけでも効果的です!

4.身体の全体的な流れを良くするツボ

身体の全体的な流れを良くするツボは色々ありますが、私がお勧めしたいのは孔最(こうさい)です。

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孔最は、肘の内側のシワ(図の赤線)から指3本分手首に行ったところで、腕の真ん中よりやや外側にとります(赤丸のところ)。
(※専門家向け:これは教科書の孔最ではなく、沢田流の孔最です)

専門家の方はこのツボが身体全体の流れを良くするというのに疑問を持つ方がいるかもしれません。しかし、このツボは私が普段治療に使って本当に効果があるなと感じているから選びました。

このツボは呼吸を深くすることができ、さらに背中や腰の流れを良くするので、新鮮な空気を沢山吸うことができ、背中全体のコリを取ってくれます。

身体の流れが悪いな、めぐりが悪いなと思っている時は、呼吸が浅かったり、首から肩、背中、腰にかけて凝っていたり固くなっていることが多いものです。

そんな時に、深く息がすえて、首~背中~腰のラインがスムーズに動くようになると、身体のめぐりも良くなり、身体が温かくなってくるのです。

5.まとめ

今回は、ちょっとでも疲れたら、ぜひ横になって、心臓への負担をへらして、めぐりを良くしましょう!という話と、全身の流れを良くする孔最というツボをご紹介しました。

積極的に実践してもらうことで、身体のめぐりを良くし、免疫力をUPして、ウイルスに負けない身体を作りましょう!


<執筆>
表参道鍼灸マッサージ治療室 自然なからだ
院長 手塚 幸忠
《東洋医学とツボの専門家》
 新医協東京支部鍼灸部会 会長/臨床実技講座講師
 東洋医学臨床勉強会 会長
 一般社団法人 経絡リンパマッサージ協会理事
 関東医療学園 関東鍼灸専門学校 講師
 日本伝統鍼灸学会 学術部
 全日本鍼灸学会会員
 健康経営アドバイザー







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