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歯の形状から人間の食事は野菜・果物4割、肉2割、穀物4割が適している。

 菜食主義を貫く人、肉中心の食事を取っている人、バランスの良い食事を常に心がけている人など、、、食事に対する「主義」は様々である。どれが正しいのか。肉を多く摂取すれば血管が強くなるという情報もあるし、肉を摂取しすぎると悪玉コルステロールが増えるという医者や学者もいる。このように情報にムラがあるので判断が難しい。他方、気候など生活環境や運動の有無など生活習慣が違う人々に対して一般化した最適食事案を提案するのもナンセンスである。しかし、人体の形態を見れば大まかに理想の食事(どのような物をどのような構成で食べるのが適するか)が分かってくる。
 動物の口器は食性を最適化してきた証である。例えばエビなどの甲殻類は種ごとに、食性の違いにより口器の作りに違いがある。肉食の甲殻類は鋭い大顎を持つし、海底で堆積物を選択的に摂取しているような甲殻類は複雑な顎を有する。これを人間に当てはめるとどうだろう。切歯は読んで字のごとく野菜や果物をかみ切る役割を有する。犬歯は肉などの弾力があるものや固いものを削いだり切り裂く役割を有する。臼歯は口の前方から送られてきた食べ物や穀物、木の実などの塊をすり潰す。これらの歯の構成割合は切歯4割、犬歯2割、臼歯4割である。これに鑑みると野菜・果物4割、肉(タンパク質)2割、穀物(炭水化物)4割という配分が人間の食事として適しているのではと察する。もちろん「おしなべて」の話だ。本当に菜食が適しているなら犬歯は退化しているはず(菜食主義者を非難しているのではないし、それぞれの信念で食べ物を選択すれば良い)。なので野菜・果物4割、肉2割、穀物4割で食べるのが一番健康的なのではと思う(出来るかどうか別として)。もちろん植物でも動物でも有難く食べることが大前提だ。動物の形態は進化の過程で最適化した証。自然からはこんな学びもある。


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