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山登りでは重たい荷物を背負うことが美学だった。これからは軽量化を美としよう。

学生時代は40キロを超す荷物を背負って、北アルプスを12日間縦走したこともある。登山靴だっていわゆる重登山靴を愛用していた。「重」がつくくらいだから重い。でも、当時(というほど昔ではないと思いたいけれど)山といえば重登山靴にニッカボッカ。そんな時代の最後の最後の世代が自分たちだったと振り返れば思う。最後の昭和世代だ。

時代は平成、令和と移り変わり、そのぶん自分も歳を重ねた。歳を重ねるごとに体力や気力が増していけばいいのだけど、残念ながらそうはいかず、最近は昔からの山道具を背負って押し潰されそうになる自分自身に嫌気がさす。

美学なんて言ってる場合じゃない。

周りを見渡せばみんなとってもコンパクトに荷物をまとめて登ってる。山道具の世界も日進月歩。タフで軽量な道具がたくさん出てる。羨ましい。

山道具は一度買うとなかなか壊れない。そもそも物持ちがいいほうなのでなおさらだ。それにひとつひとつが高価だし、自ずと愛着も湧いてしまう。

それでも、軽くできるのであれば軽くしたい。というわけで、順次、山道具を更新していくことにした。それなりにお金もかかるけど、仕方ない。もちろん、体力維持も頑張りつつ。

これからは軽量化を美としよう。

【おわり】

サポート金額に関わらず、いただいたサポート1件につき1冊、子どもに本を買ってあげたいと思います。