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4Kの山登りは古い!?でも、人生でかけがえのないものを与えてくれたと確信してる。

山登りで4Kと言えば、キケン、キタナイ、キツイ、キビシイ、だろうか。キケンはときに命を落としかねない危険。キタナイは汗臭いとか、汚れるとか。キツイは体力的なキツさ。キビシイは先輩の厳しさとか。少なくとも私が体育会の部活に所属していたときはそんな時代だった。

特に部活は旧態依然が酷いもので、「伝統」という言葉を巧みに使い、その厳しさは今も鮮明に覚えてる。おかげで大学の山岳部やワンゲル部は部員が減り、大変な時期を経験したところも多いと聞く。

確かに4Kばかりが山登りではない。

今は道具類もかなり改善され、昔に比べればはるかに快適な登山ができる。これは間違いない。これからも道具類の改善は日進月歩だろうから、さらに快適な登山ライフをおくることができると思う。道具のおかげてキケン、キタナイ、キツイ、キビシイはかなり緩和、削減されたところがある。

ただ、それはあくまで人間側の話であり、山そのものは、過去も現在も未来も基本は変わらない。キケンなところは危険だし、キタナイところは汚いし、キツイところはきついし、同じくキビシイところは厳しい。それが山の魅力でもある。

言い換えれば、4Kの山登りを経験してきたからこそ知れる山の魅力がある。これはなかなか文字では表せないし、価値観によるところもあるけれど、例えば景色ひとつとってもそうだ。めちゃくちゃキケンで、めちゃくちゃ汚れて、めちゃくちゃキツくて、めちゃくちゃ厳しかったけど、だからこそ見ることができたものもたくさんある。今こうしてnoteに言葉にしてみて、改めてしみじみと思う。

そして、普段の生活で欠かせない、精神力、忍耐力、判断力、体力なども、4Kの山登りから自然と身についたものが多いと感じる今日この頃。もちろん、まだまだなのだけど、それでも私の人生にかけがえのないものを与えてくれたと確信している。

ありがとう、山。そして、山登りを教えてくれた父と母に心から感謝。

【おわり】

サポート金額に関わらず、いただいたサポート1件につき1冊、子どもに本を買ってあげたいと思います。