50代社員のキャリア研修の記事を読んでワクワクする
「日本の人事部」で廣川進先生の記事「50代社員のキャリア自律を支援~キャリアのリ・デザインという考え方」を読みました。
人事でキャリア研修を行っている立場としては、タダでこんなお役立ちツール教えてくれていいの??とびっくりします。
ミドルシニア社員のモチベーション
ちょっと前まではシニアに対しては、スムーズに退職マインドになってもらうような研修が多かったようなのです。
ただ近年、役職定年制は減っているなどという記事を見ますよね。
高年齢者雇用安定法により65歳までは社員を雇用しないといけない。
一方で若手の人口はどんどん減っていくだけで、人手不足感が増している。
そうなると、どんどん増えるミドルシニア層のモチベーションを低下させて、ぼーっと仕事させることになんの利益もない。
・・・という流れのようなんですね。
一方で、60歳以降給与が下がる例も多いので、「〇割も給与が下がったのに、同じような仕事をしなくちゃいけないなんて」と、シニアのほうはモチベーションが下がってる。
だからこそ、彼らに対して会社が思いを丁寧に伝えて、モチベーション高く仕事してもらいたいようです。
会社から自分を取り戻す研修
廣川先生は、企業の50代社員を対象としてキャリア研修をされているとのことですが、その研修を「会社から自分を取り戻す」と呼んでいるそうです。
これまでMUSTしか考えていなかった社員のなかのWILLを取り戻すってことですよね。
ちなみに先日読んだ「定年後自分らしく働く41の方法」にはWILL/CAN/MUSTではなくてLIKE(好き)/CAN(できる)/GIVE(役立つ)と表されていたんですけど、このほうがわかりやすいかな。
どうアクションすれば会社に役立つかをずっと考えてきたけれど、自分が本当に何が好きなのかを考えよう。
それが会社から自分を取り戻す・・・ということだと。
具体的には過去の棚卸になりますね。
参加者には4つのワークとして
ライフラインチャート
危機・転機とそれに対する気持ちやアクション
ライフプラン
プランニングシート
を作ってもらうようなんですが、そのツールが大公開!
えー、先生、社内研修でこれ使っていいんですか。
使っちゃダメって書いてないですよね。
使いますよー!
こうしてアクションプランまでできて、キャリアのリ・デザインができて、それからやっとリ・スキリングを考えることができるってことなんですね。
キャリア研修は面白すぎる
最初にキャリア研修開催を検討し始めた時は、「何を扱うべきなのか」と、正解を求めてむさぼるように本を読み、記事を追いかけてきました。
いろいろ読んで、とりあえず形にして、とりあえず研修を開催し、
好評を得て、研修後に自発的にカウンセリングを受けに来る方もいて、
反応を見て内容を変えたりして・・・
いや、面白いですよ、キャリア研修。
たぶん参加するより、開催するほうが面白いです。
いろいろ情報集めて形にして伝えて、
参加者のそれぞれの人生、想いに触れて、
もっと勉強しなきゃ!もっといいものにしなきゃ!とワクワクします。
今後は社内で勉強会立ち上げたり、OB/OGのインタビューをしたいな・・・なんて思っています。
思うだけじゃなくて、行動します!
(はい、書くことによる一貫性で自分を鼓舞してます!)